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世の権力者の道理

2018-09-24 07:53:39 | 歴史から学ぶ

@世の中は、いくら国民が正しい道理を求めても、世の権力者は、邪魔ものを排除し、自分なりの道理を敷く。 時代の道理はほぼ権力者によって歪められ、曲げられ、国民は横目で見ながら誰かが是正してくれると期待してきた。現代でもその「道理」は違えど権力・権限と言う「武器」で正しい道理を摺り替え、権力・権限を持った「道理」を押し通そうとしている、今の加計・森友事件はその一例だと思う。「国家権力」に対して、誰かが責任を持って是正し、処罰し、国民の意思に沿った正しい道理の通る政治に戻してくれるのか期待したい。

『葵の浪人 松平新九郎』中岡潤一郎

  • 江戸には、筋さえ通れば金次第でなんでもやってのける、命知らずの三人組がいると言う。松平新九郎は口入れ屋から怪しげな仕事を請け負う貧乏浪人。毛ねや権力には縁がないものの、自由気ままな暮らしを謳歌していた。ある日、仲間の浅井幸四郎・筧岩次郎とともに田舎娘から父親探しの依頼を受けた新九郎は、事件の裏に隠された卑劣な企みに気づく。助けを求める娘の必死な訴えを聞いた新九郎たちは、道理の通らぬ悪を退治する「あぶれ組」として、凶悪な窃盗集団に立ち向かっていく。
  • 「あぶれ組参上!」
  •         「取り返しのつかないことさえしなければいいんだ」、江戸には筋さえ通れば、金次第でなんでもやってのける3人組がいる。人ができぬと思ったことをやり遂げ、道理の通らぬ悪人を倒す、命知らずの、その名はあぶれ組。それを上から支えたのが楽翁、隠居後の松平左近定信、かつて田沼意次と政権争いをした老中。陸奥白河11万石。
  • 「妾執」
  •             悪い店主に乗っ取られた店を取り戻し、正当な後継が再興する。この世は金だらけ、金さえ払えば横車は通り、真面目な庶民派泣くばかり。
  • 「謀略の果て」
  •             あぶれ組はお上を気にすることなく好き放題にやれる。何かあっても知らぬ存ぜぬで通る。世間の者は多くが悪を悪とわかっていながら、何もできずにいる。自らの身を守るため、家族を守るため、主家を守るため、懸命に自分たちを押し殺している。それは人としてやむを得ない。だが、いつか誰かが悪に挑んでくれると思っている。正しい道を求める心は、簡単には消えない。実のところ、多くの者は道理の通りを望んでいない。自分がよければそれで良い。他人のことなど知らぬ。自分にとっての都合の良い道理が全てで、ほかは全て邪魔、それが本当のところ。欲しいのは、歪んだ天下をまとめ上げる力、その結果が欲にまみれた天下が出来上がった。力があるものが横車を押し通し、懸命に暮らすものが涙にくれる世界になっている。綺麗事だけでは済まされない。

大切なもの「プーと大人になった僕」

2018-09-24 07:52:12 | 映画から見える世の中の動き

@映画から見える世の中の動き「プーと大人になった僕」Christopher Robin/Winnie the Pooh

ロビンが子供の頃遭遇した言葉が話せるぬいぐるみの熊プーと再会する。ロビンは大人になって職場に不安と行き詰まりを見せる。そんな中、仕事ばかりの父親が「大切なもの」家族愛と人間味を蘇らせる。人には言えない事でもぬいぐるみならばと心の持ちようで人は変わる。プーと家族の純真な行動は何か現代で見失ったものを蘇らせる魅力がある。 日本の高度成長期にはこんな父親の姿(モーレツ社員とか言ったが)があった。その後の景気世代も、仕事はやってもやっても増え続け、早朝から夜まで体力の限界まで仕事に、接待に精力を出しつくした。 それに見合う様に自然と給与も増え、昇格し、部下も増えた時代があったのだ。 物不足時代の満足度と現代の心・感情的サービス満足時代では形は違えど仕事は何れにせよ「創り出すもの」であり「人を満足させるもの」なのだ。家族も一緒だ。