銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【温泉】栃木県鬼怒川温泉 あさやホテル

2014-01-11 23:26:35 | 温泉関連
~最上級の壁画~

今回は年始恒例の鬼怒川温泉。広陵とした景色に癒されて、気付いたら何度も行ってしまいます。
そう、鬼怒川の景色が私を呼んでるんですよ。それも溪谷にギシギシと年期もののホテルが迫っている景色。人間味が痛い位見える自然に勇気をもらって東京に帰るわけです。

なので、温泉は二の次だった私ですが、改めて鬼怒川の温泉と向き合うことをしてみました。

今回は鬼怒川の定番の黄金ホテル、あさやホテルに。

って内装じゃわからないですよね。
入口はホテルマンさんがいて、撮りにくいです。

あさやは、アルカリ性単純温泉なので、温泉ですが優しい温泉です。鬼怒川の中でも優しい方かと思います。

*星を摘む
あさやの目玉は、天空風呂と呼ばれるホテル屋上から星が間近に見える露天風呂です。
この星空が、、、べらぼうに美しかったですよ。地元北海道の星空には負けますが、温泉というある程度明かりを担保しなきゃいけない場所で、これだけ星が見えることは初めてでした。
お湯につかりながら、星。そして暗がりに慣れた頃、うっすら見える稜線。贅沢でした。吸い込まれそうでしたよ。


*湯舟^_^
鬼怒川は夏はライン下りという、木製の船に乗ります。その船をそのまま湯船に使った温泉もあったりするんですが、あさやは実寸より大きな船を露天風呂の奥に据えています。
ちょうど露天風呂の角に船の先端がくるので、まるで船が夜空に迫り出しているよう。


自然は偉大です。
普段は銭湯派ですが、やはりその地にしかない景色も堪能できるのが温泉の良さの一つかもしれません。
まさに自然が壁画。
そしてその自然をどう見せるかも、その温泉施設の手腕ですね。

こんな感じに鬼怒川の自然に抱かれて、、、2014年の心の準備は完了したのでした。


やすこ。

【東京銭湯】八丁堀 入船湯

2014-01-04 09:26:23 | 銭湯レポート
~地下にある日向サロン~

昨日に引き続き、2013年のお湯残りです。シチュエーションも引き続き、カウントダウンジャパン(フェス)の帰りの汗流しで八丁堀降りました。やっぱり東京駅から近いから便利ですよ、八丁堀。

で、2013年銭湯納めは八丁堀の入船湯さんでした。

すっかりお正月モード。



*石彫り看板
早速入口から普通と違います。入口の「入船湯」「ゆ」は石彫り!ライトアップされてくっきりと浮かびあがる文字は、石彫りならではですね。思わず触れてしまいました。



*地下だけど、、、
ここは珍しく地下銭湯です。地下銭湯は私、初です。都内にもそう多くはないみたいです。それに地下銭湯って響きが秘密めいてて良いではありませんか。階段を降りてゆく程、お湯の香りがする~。

番台のお姉様とご近所のご婦人が語りあってました。なんだか意外に人も中も明るい銭湯。そりゃそうか、地下という言葉にひっぱられすぎ?

脱衣所で奥のロッカーを選べば、となりの男湯の賑わいが聞こえます。

浴室に入ると、、意外!開放感!!
天井は真ん中に四角の凹みがある形。

でもその真ん中は湯気抜きにはなっていない模様。ファンなどで調整しているのかもですね。
しかしこの天井は平面の天井と違って圧迫感がないですね。地下の開けたサロン感を感じました。


*美お湯
湯船は以下のような配置。

そしてまたテンション上がったのはお湯が美しく見える浴槽カラーということ。確かこれは南青山清水湯さんでも感動したエメラルドブルーの浴槽です。ここにジェットの気泡が踊れば、お湯は綺麗で仕方ないわけです。これから美しいタイルがあったりする訳ですが、お湯自体を視覚的にも楽しめるって大事っす。



*贅沢な芸術
で、壁画ではありませんが、ジャグジーが二機ある浅湯の前には大きなタイルを貼り合わせた絵があります。

永代橋の浮世絵です。三代目歌川広重とかなんとか。実際にある浮世絵を転写したものみたいですから、贅沢です。それもこのビル名にもある日本生命さんと、フジタ工業さん?からの寄贈とプレートあり。す、すごい。
多分実寸より大きいんじゃないでしょうか。お陰で、中の人物がよくみえます。商人や、お上りさんぽい人や、着物姿の美しい人など。賑わいがよくわかります。いくら見ていても飽きないですよ。イメージは下のようになりますっ。

そしてよーく全体を見れば、上には富士山。下には桜。富士山ある浮世絵をあえて選んだところが流石です。
番台のお姉さんとタイルについて話しましたら、「今度来たら、何人いるか数えてみて!」とのこと。確かに確かにあの賑やかな下町のウォーリーを探せ具合がたまらないですよね。「でも、のぼせないようにしなくっちゃ」とお姉さま、やっぱり明るいです。


*湯上り脱衣所も贅沢
湯上りに足元を見ると、脱衣所は木目タイル。木風を味わいながらも、水滴が気にならない足元です。

そして浴室から脱衣所に向かう際、男湯女湯の仕切りに富士山発見!普通に枠埋めればいいところを、山形カットにしています。偶然でこうはならないですよね、なんだか並々ならぬこだわりが溢れています。


という訳で私の湯納めはこちらの入船湯さんでした。

前述したように番台のお姉さんは明るかったです。
タイルについて、看板について、いろいろお話させて頂きました。話によると入船湯がリニューアルしたのは平成二年くらいとのことで、タイルや看板も企業様らの協力ありきだそう。「バブルだったからね、、いつのことだろうって今日看板を改めて見つめちゃったわ」とお姉様は微笑みました。年の瀬ならではの感慨深いお話に触れられたような気がします。

地下銭湯という場所から、ひたすら明るい光が差しているような、そんな銭湯でした。2014年もおじゃましたいです。


やすこ。

【東京銭湯】板橋 ゆ~らんど 湯初め

2014-01-03 23:26:59 | 日々銭湯レポート
~私の湯初め~


年明けなので、湯初めをしようと思い、板橋のとある銭湯に電話をしました。しましたら、、間違ってゆーらんどさんに電話していました!
ゆーらんどさんは実は昨年も結構回数を重ねていたので、初湯は初訪問の銭湯に行こうと思っていたのでしたよ。

そんな訳ですが、電話先の叔父様は「もちろん空いてます。今年もよろしくお願い申し上げますね。」と丁寧にご挨拶くださったので、ここは縁を感じ、ゆーらんどさんに決めました!


変わらず活気付いてました。
ゆーランドさんは大好きな大学芋屋さん合格屋さんからも近いこと、湯船の種類が多い事から、家族や友人とも来ることが多いです。この日も家族連れが何組か。

改めて見ると、
藤のカゴ四つ、座るドライヤー、いろいろありますね、レトロアイテム。ビル銭湯にもある、銭湯らしさを改めてしげしげ見直しました。
あと化粧水、乳液も置いてありますよ。
これまでこのようなスペックを書くことはあまりしてこなかったのですが、できる限り書いてゆきたいなと思いました。

さて、浴室。
結構混んでいたので、両隣座っているカランに座り、、手ぬぐいを濡らしていましたら、
隣の奥様が「ねぇ!やったわよ、向うのカランあいたわ。あ、あ、でも隣からどけろってワケじゃないわよ笑。でも、すいてるとこで洗う方が良い、、よね??」
全くそうです笑。
「うんうん、じゃ、ばいばいだね。さびしい笑。」
さびしいです、私も。

面白いなぁ笑。

もちろんお湯もスチーム風呂、薬湯、3つのジャグジー、ノーマルとバラエティ豊かな湯船をゆっくり満喫させて頂きました。

お正月風な音楽と共に、
年初にふさわしい明るい初湯でした。
サントリーベンダーに
グリーンダカラは売り切れていたので、いちごミルクを一杯。


よい一年でありますよう。
今年も銭湯OLやすこをよろしくお願い申し上げます。


やすこ。

【東京銭湯】八丁堀 湊湯

2014-01-01 23:26:56 | 銭湯レポート
~銭湯仕込みのオシャレ銭湯~

明けましておめでとうございます。
今年も銭湯OLブログ、よろしくお願い申し上げます。


さて、今回はまだ2013年末のお湯話。

幕張メッセのイベント、カウントダウンジャパン(ライブフェス)帰りでした。フェスはある意味運動なので、間違いなく汗を流してから帰りたい気持ちになります。そこで八丁堀の銭湯へ途中下車。
オシャレ銭湯として南青山の清水湯さんを紹介したことがありますが、
まだありましたよ!ここもオシャレ銭湯!

これじゃわからんですよね。。

ここはオシャレはオシャレでも、南青山と違うオシャレさです。どちらかと言えばシックな?オシャレ。

男湯女湯は日替わりで、黒石の浴室と木製浴室があるようで、その日は黒石の方が女湯でした。(なんで、木製に行けば少し印象変わるかも)

※お店のリーフレットを拝借してます。


*現代の壁画に代わるもの
残念ながら壁画はありません。が、それに代わる芸術がありますよ。

一:まずは気泡パネル。
入口と女湯男湯入口の二箇所に象徴的にあります。この湊湯のウリであるシルキーバスを彷彿させるような、透明で綺麗な泡のパネルです。


下からライトアップされているので、より幻想的です。(ちなみにこのパネル、泡を吹き込むのが大変と、、、仕事で聞いたことがあります。仕入先は恐らく都内なはず。それも良いなと思います。)


二:次に輝く壁。
眩しそうですが、もっと正しく言うならばきらめく壁。
湊湯にある浴槽側の黒曜石?の黒々とした岩タイルは、お湯に濡れたらきらきらきらめきます。
石自体に粒子があるというより、石の凹凸が乱反射してるのかな。

あと天井に鉄格子も付いているんですが、これもきらめきます。天井に上がる水滴が粒つぶと輝く。
そして浴槽タイル以外も黒いタイルが使われているんですが、こちらも地味にきらきら。

どうしてでしょう。確かにライトアップもしていますし。まぁこのへんの原理は私にはわからないです。
でも、その自然な輝きは星の輝きに近い美しさです。
チカチカ。キラキラ。大人じゃあーりませんか。

三:銭湯仕込み
ちなみに上記の芸術もありながら、一番は湯気抜きの凸天井の形を残しているところでしょう。天井を黒塗りにしてモダンにしていますが、それが湯気抜き天井だとわかった時の嬉しさは言い難いものです。やはりオシャレに生まれ変わったとしても、軸を残すって大事ですね。



*ぬるシルキー熱水という黄金コース
浴槽はこんな配置です。先ほどの壁の輝きを見ながらゆるりゆるり移動。

ここは熱湯は熱湯船で表記しています。あまり入る方が少ない印象です。
しかしぬる湯、ぬる湯ジェット、シルキー、熱湯、水風呂、サウナというサイクルを回しやすい配置。
それでもシルキーは柱で区切られてるので、配置としてもリラックスしやすいようになってます。うーんすごく計算されてる。


ちなみにこちら、リンスインシャンプーありますから、まさにイベント帰りに最適です。
フェスで振り上げた腕肩が、お湯によってどれだけほぐれるかわかりました。最近運動不足だったなぁ、なんて思ってしまいました。



やすこ。