銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【銭湯】浅草橋 鶴の湯

2013-09-14 04:26:14 | 銭湯レポート
~不思議空間とイス無しのサービス精神~

ちょっと不思議な銭湯さん。
もちろんいい意味ですよ。

まず鶴という縁起ものなお名前をしっかりと反映させた構え。
窓にも鶴が彫り込まれていますし、、


わかりますか、漆喰部分が鶴なんですよ。鶴が二羽と一羽。


こうして空まで届きそうな鶴を見ると、一緒に舞い上がれそうでしょう。

さてさて浴室。
不思議空間です。

壁画と湯船の眩しい色彩。
すぐに朝焼けとわかりますが、みればみるほど吸い込まれる壁画。


まず、朝焼けと思しき太陽が羽を広げた鳥のように見えます。
私の絵では全く伝わりきらないところが残念なのですが。
そしてその和風な荘厳さのキワにヤシの木シルエット。正直ここはどこの国かわからなくなります。
やはり南国だろうか、ヨットもいるし。
しかしもう一隻のヨットをよーく、じっと見たら、縦長の帆が立った船。こちらは和風の船です。

こうして益々国籍不明な、ある意味国籍のない壁画が非日常な癒しを提供してくれます。

また、浴槽には湯船内に緑色のライトが照らされています。

そんな不思議な世界観がありながらも、天井は凸形で湯気抜き窓で白と水色の空でまとめられており、
妙な落ち着きを味わえるのです。


さて長くなりますが
鶴の湯さんでは創り以外に驚きがありました。

浴室に入ってからの所作って、まず桶と椅子の調達です。
しかし、、、
あれ??
椅子がない。
あいにく閉店近くで周りに人がいない。

しかし素っ裸で番台までもどれやしない。
こんこんとお湯が踊るのを見ては、早く入りたい気持ちを抑えられません。
そこで、たまに銭湯でみかけるしゃがみ式の洗いをしようと思いました。
洗い方って本当に人それぞれですから、たまには座らないやり方、試してみたかったんですよ。
なのでここにて念願の銭湯イスなしデビューでした。

ちなみに、湯上がりに女将さんにイスなしの理由を聞くと、
「男性は椅子があるけど、女性はないの。女性はこだわり高くて、イスの幅とか、高さに厳しいから。それくらいならばら各自のイスを置いてゆきなさいってことよ。」

確かに脱衣所の棚上にはカラフルに風呂イスがおかれていました。
お客様にあわせてマンツーマン対応するのではなく、お客様に任せるところは最強のサービスだと思います。
そんなスタンスがこの鶴の湯さんの一サービスから知れて良かったです。


いい湯でした。



やすこ。