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川柳の本歌取り

2024-07-12 09:06:13 | 一日一句
川柳の本歌取り
「川柳マガジン」七月号を読んでいたら、次の場合に、本歌取りと説明していた。
果たして、これが本歌取りだろうか。
自動ドアが開いてしまった雨宿り
(本歌:本降りになって出て行く雨宿り)

本歌は、川柳を知っている人なら誰でもというくらい有名な句である。
しかし、自動ドア・・・の句を読んで、本歌と言われる句は全く浮かんでこなかった。
果たして、これを本歌取りと言えるのだろうか。

ちなみに、ネットで調べたところ、次のような例があった。
ダメ政治家一人生かすと二人死に
(本歌:藪医者は壱人生かすと弐人死に)

長官は口を酸っぱく記者あやし
(本歌:小児医者口を酸っぱく脈を取り)

そのた幾つも例があったけれど、それらを読んでも、川柳マガジンの2句は、ただ「雨宿り」に関して詠んだだけで、本歌取りでも何でもないのではないだろうか。


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