勉強手当
半分の五千円は自由に使える
あとの半分は使い道が勉強に必要なことに限られる
ぼくは勉強手当と言っている
勉強手当は使い道を示す資料や領収書がないと
次の月に手当の額が減らされる
勉強手当はほしいけれど面倒だ
資料や領収書が手に入らないと
自分でつくってごまかしたくなる
おとなたちも役所や会社の手当の使い道のことで苦労があるらしい
先輩に相談する 史跡の見学に出かけることなどは
ぼくが勉強に必要なことと思っても
お父さんやお母さんはそう思わないことが多い
お父さんが言う
小遣いは勉強のことに全部使ってもいいが
遊ぶことばかりに使うのはいけない しかし
勉強に必要なことかどうかは本人の考え次第になったり
領収書を得られない場合があってもむずかしいね
小遣いの半分は今までどうり勉強に役立てることとするが
領収書は無くてもいいことにしようか
(つづく)
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