ちうけいでつくやうに駕和尚出る
「ちうけい」は中啓で扇の一種で、親骨の上端を外へ反らして畳んでも半分しか開かないようにして作られた扇。和尚はこれを襟の後ろへ差している。これが駕籠を降りるときに駕籠の縁を突くようにして下りたということだが、そのあわて振りが滑稽に見えたのだろう。あんまり人目に付かないようにと思い、あわてたからである。下りた場所は品川の遊所に近いところだったに違いない。芝の近くにはお寺が多い。
「ちうけい」は中啓で扇の一種で、親骨の上端を外へ反らして畳んでも半分しか開かないようにして作られた扇。和尚はこれを襟の後ろへ差している。これが駕籠を降りるときに駕籠の縁を突くようにして下りたということだが、そのあわて振りが滑稽に見えたのだろう。あんまり人目に付かないようにと思い、あわてたからである。下りた場所は品川の遊所に近いところだったに違いない。芝の近くにはお寺が多い。
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