美江賞
起こさぬよう眠らぬように鈴鳴らす
ネクタイを外して風向きを変える
悪行を重ね人間らしくなる
つながっていたくて軽く笑いあう
コンパスの円にくくられてる安堵
一列に並び素直な水となる
線引きをされて深まる孤独感
六根の傷ささくれる無情風
地に還るものを優しく土が抱く
ゆっくりと妥協しながら融けてゆく
「川柳さいたま」 5月号
起こさぬよう眠らぬように鈴鳴らす
ネクタイを外して風向きを変える
悪行を重ね人間らしくなる
つながっていたくて軽く笑いあう
コンパスの円にくくられてる安堵
一列に並び素直な水となる
線引きをされて深まる孤独感
六根の傷ささくれる無情風
地に還るものを優しく土が抱く
ゆっくりと妥協しながら融けてゆく
「川柳さいたま」 5月号