川柳鑑賞

一人身に自由贅沢もてあます

一人身は確かに自由、だれに相談も気兼ねもなくて全く気まま、でもそんな自由を持て余すことも想像されます。両方いいというわけにはいきませんね。

＊この自由は、他人から何も押し付けられることがない自由だと思われます。
それであれば、かごの鳥も、安全に守られており、えさを与えられていることからすれば、ある意味自由かもしれません。
また、ぜいたくというのも、他人から見れば、ぜいたくに見えるだろうな程度で、自分では決して贅沢だと思っていないように思われます。
有意義に生きて、その間に見つけた自由が一番よいように思われます。
さて、皆さんはどうでしょうか。

雑詠

その先は信号まかせウォーキング　　　　　　K

自選句

諦めぬ姿だけでも子に遺す
瓦礫という名で括られる宝物
シベリアも飽食も積む車椅子
山田きよみ