美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

「川柳歳亊記

2024-10-12 07:04:33 | 川柳マガジン

ボランティア流した汗が光ってる
確執を水に流して介護する
一彩を足して流れに逆らわず
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「誹風柳多留」

2024-10-11 07:56:30 | 解説
せんひゃうハすきちぎりにぶら下カり
吉原の三浦屋の高尾太夫は、仙台の伊達綱宗に身請けされたが、恋人である島田重三郎が忘れられず、綱宗に隅田川の三股辺りで吊るし切りになる。その前兆は重三郎との薄い縁であるというのである。綱宗は高尾を身請けするときに高尾の目方と同じ重さの黄金を用意したという。大きな棹秤で計ったのだろうか。「せんひょう」は「先表」で、前兆、前触れである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「川柳歳亊記

2024-10-11 07:55:16 | 川柳マガジン
ドア
都市砂漠自分のドアを見失う
難問に挑んでドアを抉じ開ける
隣人を隔ててドアの二重鍵
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「川柳歳亊記

2024-10-10 07:26:53 | 川柳マガジン
定員
役人がはみ出している日本地図
定員の画布から漏れていく熟女
氷河期へ座る私の椅子が無い

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「川柳歳亊記

2024-10-09 07:25:00 | 川柳マガジン
通訳
吹き替えの映画気軽に楽しませ
十指みな必至避難へ手話の指示
戦場のカメラ通訳など要らぬ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「川柳歳亊記

2024-10-08 07:27:21 | 川柳マガジン
小さな嘘
茶目っ気のある嘘ふわりピンク色
巾着に小さな嘘が入れてある
水すましため息交じり嘘一つ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「川柳マガジン」2024.10月号

2024-10-08 07:25:59 | 一日一句
「川柳マガジン」2024.10月号
(超柳派) 雑詠
安楽死できずさまよう着地点   美和山吹
北山まみどり選
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「誹風柳多留」

2024-10-07 07:14:27 | 解説
はらさんざぶらざぶらされるけちなばん
これも吉原の句である。「はらさんざ」は漢字で書くと腹散散で、思う存分というほどの意味になる。相手の花魁があちこちの客にお呼びがかかり、一人の客に落ち着いて相手をしていられない状態である。これを廻しと言い、人気の花魁にはよくあることである。客のほうは「腹散々ぶらぶらされるけちな晩」となる所以である。一晩中ぶらぶらと落ち着かない。一夜になってしまったのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「川柳歳亊記

2024-10-07 07:13:09 | 川柳マガジン
退
団塊が去るオートメーションのよに
引き際が光る上司のしなやかさ
一進一退大人の恋のテクニック

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「川柳歳亊記

2024-10-06 07:10:21 | 川柳マガジン
葬式
葬式は誰の為かという疑問
葬式は句読点かな終止符か
音のない棺に時を捨てました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする