美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

「川柳歳亊記

2024-07-12 07:15:55 | 川柳マガジン
内緒
二人のないしょ叩き落として布団干す
聞き上手こころの窓を開けたがり
道ならぬ恋が重たい 雪から雪

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「川柳歳亊記

2024-07-11 07:26:10 | 川柳マガジン

喜びを塗ったルージュが語り出す
畦塗りの鍬に生きてる祖父の汗
脱皮して明日へ彩を塗り直す
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「誹風柳多留」

2024-07-10 07:40:58 | 解説
二つ三つ上なのが来ておびき出し
悪所通いの楽しみを教えてくれるのは、だいたい年上のものである。この句もそんな内容で、二つ三つ年上なのが出てきておびき出すのである。
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「川柳歳亊記

2024-07-10 07:39:18 | 川柳マガジン

握手した手はいつまでもお友達
手詰まりを解消したい闇の中
手の皺もわたしの生きた証しです

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「川柳歳亊記

2024-07-09 07:23:32 | 川柳マガジン
ついに
D51と終着駅にたどり着く
ついに来た年貢を納めすっからかん
あれこれと策めぐらせてゴールイン

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「誹風柳多留」

2024-07-08 07:21:29 | 解説
御めんなんしと来て何かそっといひ
お目当ての遊女とこれからというときになって、ごめんなんしと、廓の若いもんが出す。この遊女ご指名の客がもう一人来たのである。当然遊女は席を外す。これを貰い引きという。貰い引きとは「遊女が他の客から呼ばれて、今までの座敷を引き下がること…その馴染み客から言えば貰いである」(省略)。当時の人は粋というか我慢強いものだと思ってしまう。遊びに来て持てなかったからと言って、けちをつけるのを野暮だと思っているからであろう。
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「川柳

2024-07-08 07:19:41 | 川柳マガジン

祖父の血も父の血も皆ありがたし
血を飲んで血を吐き出していく命
血が滲む程つねられて惚けており

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「川柳歳亊記

2024-07-07 06:53:58 | 川柳マガジン

あすの日の壁へ少年立ちむかう
研ぎ澄ますペンから虹が立ち上がる
無償の汗人も樹木も立ち上げる

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「誹風柳多留」

2024-07-06 07:18:52 | 解説
覚えんしたとお針のをひったくり
御針は吉原のお針子で、遊女に針仕事を教えたりもする。御針が少し縫っているのを見て、もう分かったとそれを奪うようにしてひったくったのである。この遊女は針仕事にあまり熱心ではないようである。
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「川柳歳亊記

2024-07-06 07:17:32 | 川柳マガジン

増水を語り継いでる壁の染み
何にも増して父の涙がこたえた日
カタカナ語増えたメニューに子の助言

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