美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

「川柳歳亊記

2024-07-17 07:44:30 | 川柳マガジン

枯れ葉舞い僕の末路とだぶらせる
葉隠れに凌ぐ雨露虫の生き
風動くやがて木の葉が騒ぎ出す
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「川柳歳亊記

2024-07-16 07:29:47 | 川柳マガジン

IQで決まらぬ人の幸不幸
薪能夜叉の女の採血針
分岐路に埋めた能面筋うごく

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「誹風柳多留」

2024-07-15 07:20:24 | 解説
けいせいを夜ぶかにおこすみぐるしさ
夜ぶかは夜更けである。すでに眠りに就いた傾城に再戦を挑もうというのだろう。もてない男には違いないが、そう度々登楼できないお店ものか、修行中の職人なのかもしれない。江戸っ子の美学より現実をとったのだが、川柳子の視線は厳しい。
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「川柳歳亊記

2024-07-15 07:19:01 | 川柳マガジン

舌の根が乾いて負けたなと思う
平凡の根っこにいつも水をやる
思い出も根こそぎ攫ってくれよ 風

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「誹風柳多留」

2024-07-14 07:22:36 | 解説
もてた事四ツ手とはなすはしたなさ
遊所からの帰りの駕篭で持てた話をしている。たまさかのことなので自慢したいのはわかるが、江戸っ子の美学ではない。しかし誰かに話したいのだ。
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「川柳歳亊記

2024-07-14 07:20:54 | 川柳マガジン
縫う
花嫁衣装縫う下請けの針で縫う
リベンジの根っこにあった五寸釘
縫い取りの家紋白寿の背で光り
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「川柳歳亊記

2024-07-13 07:37:11 | 川柳マガジン

二楽章に潜む家族計画書
二度三度桜になるまで洗う髪
オーロラを見ると鱗が生えてくる両手

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川柳の本歌取り

2024-07-12 09:06:13 | 一日一句
川柳の本歌取り
「川柳マガジン」七月号を読んでいたら、次の場合に、本歌取りと説明していた。
果たして、これが本歌取りだろうか。
自動ドアが開いてしまった雨宿り
(本歌:本降りになって出て行く雨宿り)

本歌は、川柳を知っている人なら誰でもというくらい有名な句である。
しかし、自動ドア・・・の句を読んで、本歌と言われる句は全く浮かんでこなかった。
果たして、これを本歌取りと言えるのだろうか。

ちなみに、ネットで調べたところ、次のような例があった。
ダメ政治家一人生かすと二人死に
(本歌:藪医者は壱人生かすと弐人死に)

長官は口を酸っぱく記者あやし
(本歌:小児医者口を酸っぱく脈を取り)

そのた幾つも例があったけれど、それらを読んでも、川柳マガジンの2句は、ただ「雨宿り」に関して詠んだだけで、本歌取りでも何でもないのではないだろうか。

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「川柳歳亊記

2024-07-12 07:15:55 | 川柳マガジン
内緒
二人のないしょ叩き落として布団干す
聞き上手こころの窓を開けたがり
道ならぬ恋が重たい 雪から雪

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「川柳歳亊記

2024-07-11 07:26:10 | 川柳マガジン

喜びを塗ったルージュが語り出す
畦塗りの鍬に生きてる祖父の汗
脱皮して明日へ彩を塗り直す
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