乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

台湾・南庄の乃木坂

2009-10-28 | 台湾
 今回は苗栗県で「乗りバス」の途中に寄った南庄というところの話です。台鉄西部幹線の竹南駅から苗栗客運バスに乗って着くと山がキレイでなんだかホッとします。(バスに乗った話はこちらをご覧下さい。)


 バス駐車場のお向かいはなんとなく色っぽい雰囲気の看板を掛けた檳榔屋さんです。残念ながら(?)店員さんは特に看板のような雰囲気ではありませんけれども。実際にセクシーなお姉さんがピンクの照明に照らされて売り子さんやってるお店も多い台湾の檳榔屋さんですが、それにしてもなぜ檳榔にはそういうイメージがくっついているのでしょうか。


 バス乗り場の先にはよくある普通の市場があり、その先には柿を売る屋台が並んでいました。


 市場の向かい辺りには昔の人が洗い場などに使ったという水路があり、さらに観光客相手の店が並ぶ桂花巷なる細い路地が続いています。


 路地に入ると桂花巷というだけあり桂花関連商品を売る店がいくつか目に付き、お客が群がっていた店を覗くと桂花カキ氷がよく売れていたので私もつられて買ってみました。白玉の載った氷に甘いキンモクセイ蜜が掛けられていて、氷を掘っていくと果物が出てきます。

 イートインのスペースがあるので掛けて食べていると、浮かれた観光地の雰囲気には場違いの乃木大将が目につきギョッとします。なんでまた?と思ったらこれは後で理由がわかりました。


 路地を先に進むと1935年に建てられたという昔の郵便局の建物があり観光案内やお土産品の販売が行われる観光センターとして機能しています。また現在は郵便局ではないもののハガキや手紙を受け付けていて、ここで郵便物を出すと「代 老郵局」という特別の消印を押してもらえます。


 郵便局を出て向かいを下る石段は乃木崎という名前です。

 割と新しそうな説明書きを見るとなんでも明治30年に台湾総督だった乃木大将がここに視察に来たとき道が不便な様子を見て50元自腹を切って整備したと書いてあります。

 石段の脇に立っていた明治33年6月建立とある石柱には乃木坂と彫ってありましたが、最初乃木坂という名前がつけられたところが後に乃木崎と呼ばれるようになったのでしょうか。その辺りはよくわかりませんがいずれにしても東京の乃木坂より先輩だと乃木坂の本家はこちらということになるのかちょっと面白い気がしました。


 旧郵便局・乃木崎のすぐ隣には長昌宮と参拝客用の石段があります。
 
 長昌宮を日本のお寺やお宮に見立てると乃木坂は女坂のような関係のような感じでしょうか。


 乃木崎・永昌宮の下にある通りには古びた建物の商店や土産物屋が並んでいます。

 日式和服というのが目に付きましたが、これはむしろ台式和服とでも言った方がいいような気もしました。

もっともそれを言いだすと日本でも和服売ってるのが「呉服」屋だったりしますが。


 というように南庄は観光地として整備されており結構観光客を集めているようです。ちなみにこのときは香港からの団体さんが来ていて広東語が飛び交っていました。小さい町なのであまり期待し過ぎるとがっかりするかもしれませんが山間地ののんびりした雰囲気はなかなか悪くないと思います。

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