乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

大澳~屯門の渡船(香港・ランタオ島)

2011-01-11 | 香港
(前回のつづきです。)
 平日は1日3便しかない大澳発屯門行きの船着場はバスターミナルから続く埠頭の先端にあり、「平日は」乗り場で待っていればそのまま乗れ船内で運賃を払います。


 ただし休日午後は予めバスターミナル側の商店街で乗船券を買っておく必要があると注意書きがありました。混雑対策のようですから休日に乗ろうという場合売り切れないうちになるべく早く買っておく方がよさそうです。
(運行事業者「富裕小輪」の公式サイト)


 そんな対策が必要というだけありそう大きな船ではありませんでした。


 1階の船室はかなり強烈に冷房が効いていて寒いので吹きっさらしの2階にあがってみたところ今度は12月の香港の潮風が寒く、結局どっちも寒いなら眺めがいい方と2階に陣取ることにしました。


 ランタオ島と香港国際空港の間を抜けると何でこんなところから人が乗るんだろうと思ってしまう暗い沙螺灣船着場に寄ります。


 東涌が近づいて来ても暗くなっていてあまり見どころはありませんが往路に乗った往路に乗ったロープウェイ「昂坪360」をくぐるのはなかなか楽しいものです。


 東涌の船着場に到着すると乗船待ちの列ができていました。ここから北側の九龍半島にある屯門までは区間便もあります。今回私たちは屯門まで行かないのでここで下船しました。ちなみに東涌~屯門は25分もかかるのに大澳~東涌と大澳~屯門は同じ運賃なので降りてしまうとちょっと損した気もします。


 船着場のすぐ前にバス停があるのでバスにもちょっと乗りたくなるところですが今回はもう暗くなってしまっているので見送りました。


 10分ほど歩くとMTRの東涌駅に出られます。駅前のなかなか立派な噴水を少々見物してから列車に乗りました。
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大澳散歩(香港・ランタオ島)

2011-01-10 | 香港
 前回遊覧船で見物したランタオ島・大澳のつづきです。今回は歩いて見物します。
 まずバスターミナルから商店街に入ってみました。


 港町で鮮魚に海鮮食堂に乾物屋さんがありますからネコちゃんがウロウロしているのはしごく当然のことでしょう。


 なぜか水飴に結構人気がありました。特に専門に売っているわけでもなさそうなおっちゃんが割り箸に水飴をつけクラッカーで挟んだものを売っています。つられて買ってみましたがまさに麦芽糖って感じの懐かしい雰囲気です。


 あれこれウマそうな連中が並ぶのが見えます。


 しかしホテル泊まりでは自炊はできませんし、このあと乗る予定の大澳発屯門行きの渡船は最終便が夕方6時と早く終わってしまうためここで海鮮食堂に入る時間もありません。実はロープウェー「昂坪360」で時間を食ったしわ寄せがここにきていたりしますが、やはりなるべく余裕を持った予定を立てるべきですね。


 大澳の町は水路によってバスターミナル側と対岸の二つに分かれ吊り橋が掛かっています。水路が道代わりのこの町で「分かれている」という表現を使うと何となくしっくりこないところもありますけれど。夕陽の画像はこの吊り橋から沖を眺めたものです。

 この吊り橋から沖を眺めると夕陽がキレイでした。この吊り橋を渡って対岸を見に行きます。


 イカなんか食べたら腰抜かしそうですね。



 橋を渡っても商店街が続いています。


 東京士多、の士多は英語のstoreを音訳した広東語でそのままお店という意味です。

 前回遊覧船から見えた「東京碼頭」は東京士多さんとこの自家用繋留所だったというわけかとここで納得しました。


 関帝廟に書画を売る店、水路を見ながらお茶できるオシャレめなカフェなんかが続き観光地と生活の場がうまく混ざってなかなか悪くない雰囲気です。




 路地が細くなった先に進むと朱塗りの新基大橋が姿を現しました。

 大橋というにはささやかな橋ですが迷路みたいな狭い道を通っていくのは楽しいものです。近所のおばあさんがヤッ、イー、サム、セイ(広東語で一二三四)と唱えながら健康体操してました。同じ体操するにしても眺めが良くて風通しのいいところだと気持ちよさそうです。


 割と新しくてわっと作った風の棚屋もそれなりに風情があります。ところでこの船満ちてこないと動かせなさそうですね。この辺の人なら毎日の満ち干きの時間は当然頭に入っているのでしょうけれど。


 というところで乗る予定の渡船の時間が近づいてしまったので船着場に向かいました。もう少しのんびりできる時間が欲しかったとちょっと残念になりましたが、残念になるくらいなかなか気持ちのいいところだったのでまた行きたいものです。
(渡船の話の次回に続きます。)
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大澳のピンクイルカ(香港・ランタオ島)

2011-01-09 | 香港
(前回のつづきです。)
 昂坪の大仏さんを見物したあとは近くの港町「大澳」へバスで移動します。


 昂坪のターミナルから出ているバスはランタオ島のローカルバスを運行する新大嶼山巴士(NLB=New Lantau Bus)です。大澳行きの21系統は平日の日中毎時1本程度しかないので混雑するロープウェイ「昂坪360」に乗った後だとずいぶんと鄙びている気がします。ただ停留所に行ったら結構な混雑ぶりなので増便して欲しくなりましたが。

 ところでこの21系統は平日と休日の運賃差がすさまじく、平日昂坪から大澳までは6.60元のところ休日(日・祝)は14元と倍以上に跳ね上がるので驚きました。新大嶼山巴士は他の系統も同様に平日・休日でかなり運賃に差をつけていますが行楽客が来るかき入れ時は足元見ているのでしょうか。幸い平日だったので運賃は高くなかったのですがこの通り混雑していて立ったまま山道を15分ほど揺られます。車窓は道端で水牛がウロウロしているようなごくのんびりした田舎という感じだったのでゆったり乗るのであればなかなか悪くなさそうな路線です。


 終点の大澳に着くとすぐに遊覧船の客引きがいて20元出すとピンクイルカと独特の水上集落「棚屋」を見物できるとのことでした。横文字だったらピンクドルフィンウォッチングですからなんだかステキな感じですが、漢字で「海豚」を見物しようというとなんだかあんまりな感じがするのは豚に申し訳ないところです。


 ともあれイルカと棚屋が大澳の観光の目玉ですから乗らないわけには行きません。じゃあ乗ると言ったらちょうど出掛かっていた船が呼び戻されこれに乗れということになります。さあ出発、というところで出鼻をくじかれた先客のみなさんにはちょっと申し訳ないところです。


 というわけで夕陽に向かって沖へと出発します。ピンクイルカは野生動物ですから見られるかどうかは運次第ということになりますが、こうやって遊覧船が商売になるくらいですからそれなりに見られる可能性は高いのでしょう。船頭さんはあそこは何あそこは何と観光案内かなにかを言うのですが広東語なので全然わかりませんでした。沖に出るとイルカはいつ出てくるかと他の乗客も私たちもワクワクしますがなかなか出てきません。


 しばらくあちこち走り回ってどうも出てこないダメかなあ、というムードになった頃お待ちかねのピンクイルカが登場し歓声が上がります。2頭が結構近くまで来てジャンプしたりサービスしてくれる(?)ので皆カメラを向けるのですが、あちらと思えばこちらと素早く向きを変えるのでなかなかうまく写せません。結局撮れたのはこの通り背びれだけですが一応ピンク色なのはわかるということでご勘弁下さい。こちらの船からイルカ出没の連絡をしたようで他の遊覧船もやってきました。


 ひとしきりピンクイルカを見たら大澳の町に戻ります。船内はたっぷりイルカを見ることができてもう満足というムードですが、まだ後半の棚屋見物が残っていました。


 町の中の水路を進んでいきます。


 東京碼頭すなわち東京埠頭なんてのがありました。あそこで降りれば都バスでウチに帰れそうな字面です。


 一見古びた感じですが結構最近建てたような家もありました。


 のんびり進んでいるとそう大きい町ではないので10分とかからず町外れになり、同じ水路をそのまま引き返します。それにしても次々と遊覧船が来てカメラを向けられるとなれば住んでいる人はイヤになりそうですが、もう慣れっこなのかあきらめているのか泰然自若とした雰囲気でした。


 ピンクイルカと棚屋見物を終えてバス乗り場近くの船着場に戻るまで乗っていたのは正味35分ほどですが、1時間は乗っていたような気がする充実ぶりで満足です。これで20元はバス代などと比べて安い気がしました。この金額ならピンクイルカ見られなかったとしても諦めがつきそうです。


 遊覧船を降りたあとは歩いて大澳の町を見物しましたが、その話は次回とします。
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昂坪の大仏さん(香港・ランタオ島)

2011-01-08 | 香港
 前回のつづきで香港・ランタオ島の話です。
 ロープウェイ「昂坪(ゴンピン)360」に乗って着いた昂坪は天壇大仏を擁す宝蓮寺(宝蓮禅寺)という大きなお寺さんが見所で、ロープウェイ乗り場からお寺まではありがちな土産物屋や飲食店が並んでいます。クリスマス前だったので泡を雪のように散らして気分を盛り上げる季節ものの展示もありみんな大喜びでした。雪とは無縁の香港らしいなあ、と感心してはたとここって「お寺さん」の門前だったようなと思い出したのですが、カタイことは抜きにして先に進みます。


 土産物屋のなかに自由が丘という名前の洋風日本風の甘味処(?)がありました。温かいものはクレープや「銅鑼焼」、そのほかクッキーにビスケットなんかも売っています。ドラえもん・アラレちゃん・まる子ちゃんのキャラ人形も置いてあったり微妙な日本ムード満点でした。この店が増えたら香港や台湾で広まっている平仮名の「の」に続き「が」も広まるでしょうか。(「の」の字は「味の素」、「優の良品」のようなメジャーなところから小さなお店までいっぱい見かけます。)


 ここの「銅鑼焼」の写真を見たところドラ焼きではなく鯛焼き、いやむしろ韓国のプンオパン(フナ焼き)のようです。気になったので買ってみたらやっぱり見本の写真と同じでプンオパン風でした。


 先に歩いていくと世界各国のロープウェイのゴンドラを展示するコーナーがあります。鉄道車両の展示はたまにあるものですがロープウェイのゴンドラコレクションというのは珍しいのではないでしょうか。私が知らないだけでロープウェイマニアの方は当然訪れる場所だったりするのかもしれませんが。屋根がない展示では錆びちゃうと心配するだろうかなどと勝手に考えてしまいました


 山の中で水がいいということなのか「山水荳腐花」が昂坪の名物のようです。香港ではここのみならず豆ではなく「荳」と草冠をつけた字も混用されているのを見かけちょっと面白く感じます。


 宝蓮寺に近づくとバスの降車所がありました。なお乗車所の昂坪バスターミナル(昂坪巴士総站)はロープウェイ乗り場とこの降車所の間くらいに位置しています。


 遠くからも見えた天壇大仏に登る階段の登り口に窓口があり、ここからやや離れたところにあるお寺の食堂の食券を売っていました。なぜここで食券を売るかというと大仏さんの内部見学に食券が必要だからです。(階段を登って外観だけしか見ない場合は不要)内部見学券と食券が抱き合わせになっていると言うとわかりやすいでしょうか。この見学特典付食券は豪華版の食事券・普通の食事券・軽食(小食)券と3種類がありますが、いずれにしても何か食べることになるので大仏さんの中を見物するつもりならロープウェーからの道々の誘惑に負けあれこれお食べ過ぎないよう注意が必要です。

 登ると大仏さんを間近に見るどころか中にまでお邪魔するわけですが、敬虔な仏教徒でない私は仏教画だとかが飾ってある内部よりも眺めがいい方を面白がって降りました。ということは中に入る必要はなかったかもしれません。そういえば以前鎌倉と牛久でも大仏の中を見物しましたからこれで仏の「中」も三度目という感じです。


 続いてお寺さんの見物に移ると豪華なお線香などに目が行きます。

 この辺りでそろそろ軽食が気になって心ここにあらずでちゃんとお参りの心持ちになっていたか怪しいというバチ当たりぶりです。


 お寺の奥の方に待望の食堂と軽食コーナーがあります。

 ちゃんとした食事は食堂の中、軽食は奥の軽食コーナーで受け取ってセルフサービスで表の椅子で食べるという具合に分かれていました。

 軽食コーナーには「馳名豆腐花」という看板が出ています。


 2人分の軽食です。炒め麺と豆腐花がまずつき、そこにプリン状のものや揚げたお菓子、羊羹状のものなどたくさんあるデザートのうちから一人2品を選ぶことができるので軽食とは言え結構食べでがあってびっくりしました。豆腐花は生姜の効いたシロップが掛かっただけのシンプルなものながら繊細な舌触りでとても美味しくさすが名物と謳うだけのことはあると感心です。


 というわけでお腹も落ち着いたら昂坪見物も気が済んだので先に進むことにしました。(こちらに続きます。)
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ロープウェイ「昂坪360」(香港・ランタオ島)

2011-01-07 | 香港
 今回は香港国際空港のすぐ近くにあるランタオ島(大嶼山)を見物したときの話です。ランタオ島を代表する観光地は昂坪というところで、そこに向かうロープウェイ「昂坪360」にまず乗りました。
 昂坪360の起点はMTR東涌線の終点東涌駅の近くです。昼過ぎに東涌駅に着き北側に出ると市内バスの大きなターミナル(東涌鉄路站巴士総站)がありました。2階立てバスがなんだかおもちゃに見えます。


 ロープウェイ乗り場に上がる直前にランタオ島のローカルバスを運行する新大嶼山巴士(NLB=New Lantau Bus)のバスターミナルがあり結構熱心に客引きをしていました。

 昂坪まではこのバスでも行くことができるので商売敵というわけです。島内一日乗車券なんてのも用意されていたり普通運賃であってもバスのほうが安いもののロープウェイに比べかなり遠回りをしている上、ロープウェイは乗ること自体が観光みたいなものですからバスはちょっと不利という感じです。


 ロープウェイ乗り場に上がってみると平日の昼過ぎだというのに行列が長くてびっくりしました。まず切符の窓口まで並びさらに乗り場まで並ぶという順番で、並び始めてから乗るまで50分もかかりましたから休日なんか一体どうなっちゃうんだろうと恐ろしくなります。これなら本来の所要時間は長くてもバスの方が早く着けるかもしれません。
 私は行列がキライなので(好きという人もあまりいないと思いますが)1人だったら即バスにするところですが今回は乗り物酔いしやすい同行者がいるので並んでもロープウェイの方がいいということになりガマンして待ちます。訪問時は12月だったので気候はよかったものの、もし暑い季節に乗ろうという場合は行列に備えて飲み物なんかも用意しておいた方がよさそうです。


 というわけでやっと順番が来てゴンドラに乗れます。カメラマンがいて乗るとき写真を撮られるので思わずピースしたらこれが降りる頃にはちゃんとできていて販売されるという寸法でした。観光地によくあるワザですね。路線は直線ではなく途中2回方向を変え距離が5.7キロもあり20分ほどかかるのでだいぶ乗りでがありました。

 海を渡る箇所や山越えがありなかなかスリリングです。

 ただこのロープウェーは試運転中に無人のゴンドラが落っこちたことがあるというのでシャレにならないスリルですけれども。乗ったゴンドラは台湾人家族4人と中国人2人組とこっち2人の合計6人で3国相乗りということになります。20分もあるとなんとなく会話が始まるものでみんなで写真の撮りっこしました。すれ違うゴンドラを見るとやはり座がほぐれているようで一斉に手を振ってきたりと皆さんテンション上がっている様子を見るのも面白いものです。


 幸い落ちることなく昂坪に到着しました。

 降りると名物の「天壇大仏」が見え記念撮影の格好の背景になっています。こちらもマネして記念撮影をしました。


 今回はここまでで一旦切り、大仏さん見物は次回とします。
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