乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

大阪の渡船(3)木津川渡船

2011-04-23 | 大阪府・兵庫県
 前回(船町渡船)のつづきです。
 前回は大阪市大正区の船町渡船を降りたあと、最寄停留所「西船町」で市バス70系統に乗るところまででした。
 今回はその70系統にひとバス停だけ乗って、西船町のすぐ次の停留所「中船町」で降りたところから話を始めます。

 西船町停留所・中船町停留所のある「船町」は大正区の最南部にあり、北の木津川運河と南の木津川に挟まれた埋立地の工場街です。中船町停留所付近のバス通りは両側を中山製鋼所に挟まれていて画像のように工場の外なんだけど中みたいな雰囲気。

 中船町停留所の前に立派なループが目に付きます。これは木津川の対岸、住之江区柴谷まで伸びる新木津川大橋の取り付け部分で、狭い面積で川に船舶を通す高度を稼いでいます。


 この新木津川大橋の西隣にあるのが同じく木津川を渡す「木津川渡船」、これが今回の本題です。バス通りから看板に従い新木津川大橋の下を歩いていくと右手に中山製鋼所の変電所が見え、すぐに堤防を上がって渡場につながる通路と事務所が見えてきます。


 堤防を上がると視界が開け渡場が見えます。説明書きを読むと岸壁間238mとありますから先に乗った船町渡船の3倍くらい。この大正区船町側が木津川渡船の「ターミナル」側にあたり、船員さんの詰所があって船が待機しています。


 出発時間になり乗り込むとなかなか立派な椅子が見え、さすが長距離(?)路線だと感心しました。と言っても乗船時間は3分、新木津川大橋を眺めていたらあっという間に対岸の住之江区側に到着し、乗降を済ますとすぐに折り返していきました。


 着いた住之江区側から大正区側をのぞみます。住之江区側も工場が目立ちますが、お孫さんを渡船見物に連れてきた様子が見え何となく生活感も出てきました。
 ちなみにこの住之江区側の渡場は住之江区平林北1丁目にあり、新木津川大橋の住之江区側(柴谷1丁目)とは敷津運河を挟んで泣き別れ状態の位置関係です。


 窓や出入口のカーブが何となくそそる待合所。電話ボックスもあってちょっと昔の駅やバスの待合所と通じる雰囲気です。


 というわけで「乗り渡船」を終えたらだいぶ暗くなって来たので先を急ぎます。
 向かうのは渡場から500mちょっと南下したところにある「木津川渡し通」バス停。なんだか乗り継ぎ感が増すようなうれしい名前です。ここから市バス49A系統に乗り、終点の地下鉄の住之江公園駅で降りてこの日の乗りのシメとしました。バスにマニア席がなかったのはちょっと残念でしたが…。

 なお日を改めてもう一箇所大阪の渡船に乗ったので、あと1回大阪の渡船話を続けます。
(つづきはこちらです→甚兵衛渡船)
(2011年3月訪問)
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大阪の渡船(2)船町渡船

2011-04-11 | 大阪府・兵庫県
 前回(天保山渡船)のつづきです。
 今回は海遊館と客船ターミナルの前にある天保山バス停(大阪市港区)から市バス72系統ドーム前千代崎行きに乗るところから始めます。


 72系統に乗ってみようと思った理由は「なみはや大橋」という経由がちょっと気になったから。なみはや大橋は港区と大正区を分かつ尻無川を跨ぐ有料道路で、高さがあるため結構眺望がききます。また料金所通過の際運転士さんが回数券(かな?)を渡す様子を見ることができたりするのもちょっと面白い感じ。


 渡った大正区側で降りた停留所は鶴町一丁目で、ここの南側にある「船町渡船」の渡場が目的地です。


 バス通りに面して立ち飲みコーナーのある酒屋さんがあります。時間がよければ一杯引っ掛けて行きたい雰囲気ですがまだしばらく「乗り」があるので今回はパス。


 「大丸石油」の脇にクルマが入れない道があり、突き当たりが渡場です。
 燃料タンクがあるだけあって火気厳禁。ロケット花火やシンナー遊びはいけないようですが、ボール遊びは構わない模様。この辺の子供は一度くらい事務所のお世話になったことがあったりするのかな?クルマがこない道となれば格好の遊び場になるでしょうね。


 木津川運河の堤防を上がると渡場です。この北側の渡場が詰所のあるターミナル側で、バス停とも共通するような雰囲気がある待合所を覗くと時刻表やこの船町渡船の立派な由来書きが見えます。
読んでみるとこの北側=鶴町側にかつて市電が走っていたとか南側=船町側には飛行場(木津川飛行場)があったと書いてあります。ここの飛行場は戦前にはもうなくなっていたそうですが、伊丹の前にこんなところに飛行場があったとは知らず驚きました。


 時間になったので乗船。この渡船も天保山渡船同様自転車の乗客が主でした。北側から出発し南側で乗降が終わるとすぐに北側に戻るというダイヤです。
 由来書きに両岸は75mとあり乗船時間はたぶん1分に満たないのではないかというほどあっという間(計っていませんが)。乗り込むと川風(運河風?)をのんびり味わうヒマもなく南側についてしまいます。
 工場に囲まれたあまり広くない運河なので天保山渡船のような開放的な乗り味とは対照的で、よりゲタ履き感が強かったりなかなか不思議で面白い乗り味です。お客さんが船員さんに挨拶して乗り降りする雰囲気のいい渡船でした。



 北側に戻る船を見送ったら日立造船など工場の間の道を市バス西船町停留所まで少々歩きます。
 西船町停留所は市バス70系統(ドーム前千代崎行き)の終点で、あまり広くない折返場(西船町操車場)がバス3両分あり顔を並べて出発を待っている様子はなかなか可愛らしい感じです。
 70系統の特徴は平日の朝夕に途中停留所をいくつか通過する急行が設定されていること。この急行は例えば朝7時台は16本・夕方17時台は11本という具合にかなり便数が多いので存在感があります。

 西船町停留所でこの70系統に乗って先に進みます。
(つづきはこちらです→木津川渡船)(2011年3月訪問)
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大阪の渡船(1)天保山渡船

2011-04-09 | 大阪府・兵庫県
 商都に水都なんて言われるだけあり大阪では多くの渡船が楽しめます。
 私は大阪に行く機会があるとついつい「私鉄王国」関西での乗り鉄にうつつを抜かしてしまい渡船に割く時間がないまま帰る、というパターンが多かったのですが、先日ようやく渡船に乗ったのでその話で何回かひっぱります。

 さて大阪の渡船は8路線あり(大阪市公式サイトの路線図)、ありがたいことに全路線船賃はタダ。ですがそこに行くまでは当然カネがかかります。今回は大阪市交通局がバス・地下鉄・ニュートラムの一日乗車券を出しているのでこれを使って乗りバスをしつつ渡場に行くことにしました。
※大阪市交通局公式サイト 日によっては普段の一日乗車券より安い「ノーマイカーフリーチケット」が使える場合も。

 では乗りバス乗り渡船開始。大雑把に渡船に乗ろうというだけで特にこの路線に乗りたいという目星はなかったので、とりあえず地図を見て北西端の天保山渡船から乗ってみることにします。
 まずは大阪環状線の西九条駅から天保山渡船北側の渡場に行く市バス(79系統/西九条~ユニバーサルスタジオジャパン)で出発。バス停の真上に街中の鉄橋があり東京の秋葉原界隈を思い出しました。


 トラックが多く産業を支えているなあという感じのデルタ地帯をぐるぐると回っていくと渡場最寄の桜島三丁目バス停。阪神高速の高架下から安治川に向かうとすぐに渡場が見えてきます。


 天保山渡船はこの北側(此花区)はUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)に近く、南側(港区)は海遊館が近くで両側に娯楽施設があるのが面白いところです。ということは観光利用もそこそこあるのかウッドペッカーの描かれた案内図がありました。


 堤防を上るとなかなか立派な待合室が見えます。時刻表は港区側を出発する時刻。天保山のある港区側がターミナル(?)で、港区側からこの此花区側に着いたらすぐに折り返すという運行パターンです。


 自転車の乗客が多く、普段着のガイジンさんも結構目に付きました。不思議に思ったらUSJの職員さんがよく使うのだそう。時間になると海遊館の観覧車をバックにやってくるのでなかなか絵になります。


 運賃がタダということは改札がありませんからすぐに乗り込みます。出発するとものの数分で着いてしまいますが、阪神高速の橋を見上げる船旅(?)はなかなかオツでした。


 橋の下にある港区側の渡場は待合室と船員さんの詰所があって北側より立派。シンプルですがなかなか好ましい雰囲気です。


 渡場を出るとすぐに天保山公園です。「彰往察来」と彫られたまだ新しい碑が目に入ったので見てみると戦時中日本に強制連行されて大阪の港で荷役を強いられた中国人の記念碑でした。読んでみると亡くなった方も少なからずだったそうですから何ともお気の毒な話です。


 そのバックに見える塔のようなものは明治天皇の行幸記念碑。この近くに二等三角点があって天保山は日本一低い山ということになっているそうですが、天保山は人工の山ということなのでちょっと微妙な感じもしたり。でも三角点があって地形図に山って書かれているのを見たらとりあえず納得してしまったので私の負け。


 天保山公園を出るとすぐに客船ターミナルと海遊館があります。観覧車がある水族館の様子はなかなか立派かつ派手。併設されている「マーケットプレース」には100円ショップがあったり実用的な面もあるようです。

 海遊館の前にはロータリーと停留所があり、ここからまた市バスに乗りました。
(つづきはこちらです→船町渡船)(2011年3月訪問)
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