乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

マテ茶

2010-03-26 | ウルグアイ
 今回は南米名物のマテ茶の話です。最近は日本でも割と見かけますしブラジル食材店では割と安く売っていた記憶がありますが皆さんはお飲みになるでしょうか。私はこれまでマテ茶を飲む習慣はなかったのですが1月の南米旅行で味を覚えたらマテ茶の葉っぱと茶漉しつきストロー「ボンビージャ」を買って帰り時々飲んでいます。我ながら単純で影響されやすいタチだと思いますけれども。

 まずウルグアイのモンテビデオから出ている古いレールバスと運転士さんが飲んでいたマテ茶を並べます。運転台の飲み物と言えば台湾の電車や中国の蒸機のお茶、トルコのバスとチャイなんかの組み合わせがステキに見えたものですが、このマテ茶も負けず劣らずでかわいらしく見えうれしくなりました。


 こちらはモンテビデオ発の客車列車です。ボックスシートには飲み食いがつきものですからマテ茶が似合います。

 ウルグアイでは大都市モンテビデオの街中でもマテ茶持ち歩いている人がずいぶんとよく目に付きびっくりしました。一般的な持ち歩きスタイルは画像向かって左手前側の方の要領です。左腕で水筒を抱えつつ手にはストローを挿したマテ茶の容器を持ち、右手にはかばんと両手がふさがった状態で歩くというわけで結構大変そうですが、それでも持ち歩くほどマテ茶好きとは恐れ入るばかりです。

 夕方モンテビデオの下町でのんびりおしゃべりする足元にはしっかりマテ茶が控えています。


 スーパーに行けば当然というべきかたくさんマテ茶が並んでいるわけですが、よく見るとアルゼンチン産やブラジル産ばかりでした。ウルグアイはマテ茶の消費量は多いものの国内ではほとんど栽培していないのだそうです。


 アルゼンチンでは水筒を持って歩く人はウルグアイほど見かけなかったもののやはり盛んに飲まれていて何度かご馳走になりました。マテ茶を勧められるときはストローも一緒の回し飲みということになるのでなんだか初対面でも親しい気持ちになれなかなかいいものです。マテ茶の容器というと丸っこい壺状の形のものが主流ですがこのようにただのカップも使われていました。砂糖を入れるとかなりカドがとれて飲みやすくなります。


 チリでスーパーの棚を見ると占有面積ではややインスタントコーヒーに負けている感じでした。とは言え色々なマテ茶がたくさん売られていましたが。ウルグアイ同様アルゼンチン産とブラジル産ばかりでした。


 以上だらだらと長くなりましたが、便利だと思ったのはぬるめの差し湯をして飲むので水筒のお湯でいい点や茶漉しつきのストローで飲むのでコップ以外に急須などを用意する必要がない点です。なので持ち歩きに向いていて乗り鉄乗りバスのお供にもいいかも知れません。日本でも草原を走る路線でボックスシートに腰掛けて飲んだらウルグアイ気分に浸れそうです。ただ周りの人に何だか怪しい人と思われるかもしれませんが。
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コロニア・デル・サクラメント

2010-02-20 | ウルグアイ
 今回はウルグアイのコロニア・デル・サクラメント(Colonia del Sacramento)の話です。コロニア・Coloniaと略称がよく使われていたので以下コロニアと略します。ここ街並みは世界遺産なのだそうです。
 コロニアはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスからラプラタ川をはさんだ対岸にあり、この間を高速船はわずか1時間で結んでいて国境は跨ぐものの簡単に行き来できます。また港の隣にはバスターミナルがありウルグアイ各地に中長距離バスが出ていて便利です。私はウルグアイの首都モンテビデオから列車に乗りサン・ホセ・デ・マヨ(San Jose de Mayo)からバスを乗り継いでここに着き、街をぶらぶらして待ち時間をつぶしブエノスアイレスに渡るという経路をとりました。乗り継ぎの話は本館サイトのこちらですので併せてご覧下さい。

 ではまずコロニアの玄関口の様子からです。左が船の乗り場で右がバスターミナルとどちらもごくキレイでした。ブエノスアイレスまでの高速船「ブケブスBuquebus」の窓口は乗船時間まで3時間以上あっても頼んだらチェックインの手続きを受け付けてもらえ助かります。船内に持ち込む以外の荷物を預けて時間つぶしに出ました。


 港とバスターミナルは新市街の外れの方ですが観光スポットはやや離れた旧市街にあります。歩いたらだいたい15分くらいかかりました。港の近くでレンタサイクルを見かけたので借りると楽かも知れません。静かな新市街は碁盤の目状で大きな並木がキレイでした。落ち着いた雰囲気の中に食堂や宿が点在しているので泊まってみるのも悪くなさそうです。


 見物の前に腹ごしらえをしようと適当な食堂に入って焼肉盛り合わせ「パリジャーダParrillada」を頼みます。ウルグアイでもアルゼンチンでもパリジャーダは2人前からということが多いようでしたが、幸い1人前にもできるというのでそうしてもらいます。(他でも頼めば結構半分でもいいというとこがありました。)塩味だけの肉がうまいのなんの、素材で食べるというやつです。1人前と言っても相当量があり満腹満足しました。黒い腸詰は甘くてお菓子みたいな不思議なおいしさです。


 満腹になって改めて歩いたらとりあえず旧市街の入口にある門に着きました。

 昔は城壁の中の町だったそうですが今残っているのはこの門の辺りだけです。コロニアなんてまんまな名前ですが、スペインとポルトガルが何度も植民地の獲りっこしてたのだとかでやれやれという気分になります。


 石畳の旧市街は観光客が大勢歩いていて世界遺産っぽい感じ(?)になってきました。


 街の奥にはラプラタ川の水平線が見えます。


 そこそこ出ているっぽい路線バスA系統が旧市街の奥で折り返し新市街に向かっていました。


 海のように広いラプラタ川に出ると水は茶色くても人が泳いでいるので感心させられます。


 道端に大きいチェスがありました。「獲りっこ」でも表しているのでしょうか。


 海のような川だけあり灯台が立っていて入場料を払うと登れます。


 煙と何とかは、というにはやや高所恐怖症の気もあったりしますがこのくらいなら大丈夫なので登ってみました。そう大きな灯台ではないものの他に高い建物がないのでなかなかいい眺めです。

 荷物を預けてきた港も見えました。


 という具合に乗り継ぎの時間つぶしに少しぶらぶらしただけですがのんびりしたいい雰囲気でした。港に戻り乗った高速船は2等が売り切れだったので仕方なくスパークリングワインのサービスがある1等席に揺られることになります。客層は学生も多く勝手な想像ですが私と同じような「仕方なく乗った」派っぽい感じでした。まあ乗船時間1時間ではわざわざ1等にしようという気が起きにくいので2等から売れるとは思いますが。なお国際線らしく船内には免税店があってウルグアイ・アルゼンチン両国のペソの他ドルが使えます。
コメント (2)
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