乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

コルカタの朝食とチャイの器

2019-03-25 | インド
 コルカタで朝起きて何か食べようと表に出たら露店でコメが炊かれているのが目に入りました。日本で一般的な炊飯方法とは違い湯取り法なのでコメを炊くというより煮るという感じです。煮えたコメが大鍋からざばざばとザルで上げられていくのはなかなか壮観でした。
 露店を見ていくとコナモノもウマそうにぼってりと積まれていたりするので目移りしてしまいます。そこで昼・夜はコメのカレーやビリヤ二を食べることにして朝はコナモノという方針を立てました。


 朝の露店で一番多く目についたのは豆とジャガイモが主のシンプルなカレーで色々なコナモノとセットで売られています。とりあえず揚げパンとのセットを食べたら揚げ物の割に食感が軽いのが気に入りました。豆とジャガイモの穏やかな味と麦の味がよく合い朝にちょうどいい感じです。


 気に入ったので似たようなものを試してみようとカレーと揚げ焼きパン(?)くらいのものを食べてみたらこれもなかなかいいものでした。


 さらに薄くて柔らかくもちっとしたクレープ状のものも試してみたらこれもウマくどれも甲乙つけがたい感じです。ウマいコナモノだけに私の隣のお兄さんがカレー食べ終わってしまったのにおかわりもらっているのもなるほどと思いました。


 豆と軽食つながりではあるものの話が逸れますが生の大きい豆もやしやキュウリにスパイシーな味をつけたおつまみっぽいものを時々見かけ面白かったのでちょっと触れます。近郊電車の車内販売にも来たのでヒマつぶしに買って試してみたところ食べ慣れない生の豆もやしの青くささが面白く感じました。


 コルカタの露店で一番お世話になったのは街中あちこちにある素焼きの器で出すチャイ屋さんです。中身のチャイ以上に素焼きの器がなんだかインドに来たっぽい感じがするというのかうれしいものがありやたらに飲んでしまいました。ざらっとした器の口ざわりはなかなか悪くないものがあります。


 素焼きの器はどの店も小と大があり、だいたい小が5ルピー・大が10ルピーと倍の値段でチャイの量は倍以上という感じでしたが小が6ルピーに値上がりしているところもありました。6ルピーだとお釣りがめんどくさそうですが物価が値上がりしているとそうそうキリのいい数字というわけにもいかないのでしょう。


 素焼きの器はどうせ使い捨てなのでポイと捨てればいいはずですがどうも気が咎め毎回つい割れないようにそっとゴミ箱に置きました。隣で飲んでいた方が奢って下さったということもありそうなるといよいよです。こういうのはしばらく滞在したら慣れるのでしょうがニワカだとダメですね。店で大量に用意されているチャイの器を見るたびいったいどれだけの器が毎日捨てられているんだろうと思ったものの想像がつきません。


 チャイの器といえばコルカタで路面電車に乗っていてちょっと変わった噴水を見ました。使用済みのチャイの器をうまく使ったものでご近所の人によると夜はライトアップするためもっときれいとのことです。毎日大量にゴミになる容器の量からいったらほんのわずかでしょうがなんだかホッとしました。
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コルカタの中山路

2019-03-10 | インド
 コルカタにSung Yat Sen Streetという通りがあります。孫逸仙通りということは孫文通りで台湾や中国だと中山路ですが、そんな名前だけに付近は中華街だというので見物に行くことにしました。
 地下鉄Central駅のすぐそばにあるMaharana Pratap像から西へと続く道が件の中山路だというのでとりあえず歩いて行きます。


 沿道の店の看板の住所にSung Yat Sen Streetの字が見当たらないのでやや不安になりますがそのうちに宝昌金舗という中華食材店がありました。とりあえず2階にある店内に上がって聞いてみるとやっぱりこの通りが中山路で先に行けば住所もSung Yat Sen Streetになるとのことです。また近くに廟があるから見て行くといいと教えていただきました。


 少し先に歩き路地を北に曲がると廟が入る四邑会館という建物があり入口には合群義務・愛国精神と厳めしく書いてあります。


 入ると1階はちょっとした集会場のようになっていて数人の年輩の方が新聞を読んだりゆったりと過ごされていました。壁を見ると孫文の肖像が掲げられていたのでコルカタの中山路に来たなあという気分になります。挨拶して様子を聞くと中印関係が悪くなった時代から中国人は少なくなったとか最近の若い者は中国語をしゃべれない、といったいまいち景気が良くない話になりました。


 2階が廟だというので上がらせてもらいます。光緒乙巳年ということは乙巳条約・第二次日韓協約の年だから1905年かと妙なところで韓国を思い出しつつ100年以上前からあるのかと感心しました。


 廟はこざっぱりとした観音堂・水月宮です。


 ご本尊の水月観音像にはガンジーの肖像が描かれた10ルピー札が供えられていました。


 四邑会館を出て辺りをぶらつくともちろんというべきか中華料理店があります。


 インドでは豚肉の影が薄いので香腸がぶら下がり豚のアタマがでんと載っている豚肉店を見たらなんだかうれしくなりました。香腸のすだれ(?)というのはどこで見ても訴えかけてくる力がすごいなあと改めて感心です。


 とは言えやっぱりせっかくのインドだしとコルカタではカレーやビリヤ二ばかり食べていたのですが、もし長く滞在することがあったらきっと中華料理や豚肉が食べたくなってこの界隈に来るだろうなあと思いました。
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ヴィシャーカパトナムでミールス

2019-02-26 | インド
 気がつけば東京に南インド料理店が増えています。あっさりさっぱりめな味付けなのが気に入って時々行くようになり、そのうちいろいろ楽しめる定食の「ミールス」を一度本場で食べたいと思うようになりました。食べ物の誘惑というのはなかなかあなどれません。


 今月はコルカタの路面電車に乗るためインドに行ってきたのですが、その計画を考えているときにせっかくインドに行くならミールスを食べたいと思いました。とは言え東インドのコルカタから南インドは遠いかなと地図を見たらアーンドラ・プラデーシュ州のヴィシャーカパトナムという街の辺りなら南インドの中ではコルカタから近めです。なので足をのばしてみることにしました。


 そんなわけで行ったヴィシャーカパトナムで食べたミールスを並べて行きます。まずRamaiah'sというレストランのバナナの葉に載ったいかにもミールスらしい見た目のものです。ちなみにもっとおかずの品数がありましたがそれは写っていません。手で食べ始めると指が汚れデジカメを引っ張り出せず混ぜて食べているうちに葉の上にどんどん追加されていくと見た目が乱れ写真どころではなくなるわけです。インドのミールス(というのもヘンですが)はおかずもご飯もお代わりし放題というか隙あらば店員さんが盛って来るので気がつけば満腹になるのですが、あっさりめの味に長粒種のコメで食感が軽く多めに食べても胸焼けしないで済みました。


 こちらはバスターミナルの食券制の食堂で食べたミールスです。やや地味めな見た目はいかにもこういう食堂っぽい気がしますがそれでも食べ放題なのですから感心しました。


 Daspallaという割と大きいホテルに入っているベジレストランのDharaniで食べたミールスです。ホテルのレストランらしいというのか上品めな味付けでサービスも良くゆったりと過ごせました。


 同じくDaspallaにDakshinというノンベジレストランも入っていたので気になり食べてみたミールスと白身魚のカレーです。ヴィシャーカパトナムは海辺なのでミールスに加え何か魚の料理をと聞いてみたら辛くこってりと味をつけた白身魚のカレーを勧められました。ミールスのおかずにはマトンビリヤ二やマトンの煮物がつきます。こうなるとかなり食べごたえがありベジミールスとはまた違った満足感です。


 という具合のヴィシャーカパトナムでだけでなく州内の別のところでもミールスを食べていたのですが食べ続けても全然飽きず今も写真見てミールスを食べに行きたくなってしまいます。
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