乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

マヨルカ島名物エンサイマダ

2015-12-10 | スペイン
 スペインのマヨルカ島で郷土料理というのをいくつか頼んでみました。これはマヨルカ風スープ(Sopa mallorquina)です。野菜だくさんで下にはパンが入っていてこれだけで結構お腹に溜まりました。ワインもマヨルカ産と言われると単純なものでなんだかより美味しくなるような気がします。


 続いて刻んだ青菜が載ったタラのマヨルカ風(Bacalao a la Mallorquina)です。地中海周辺はタラの産地ではないのに昔から塩干しのタラが流通し各地に様々なタラ料理があるというのは面白い気がします。


 こちらはTombetというオリーブ油で揚げたジャガイモ・ナス・赤と緑のピーマンにトマトソースをかけたものです。その組み合わせからちょっと中華料理の地三鮮を思い出しました。


 さて食べるものでマヨルカ島の名物というとエンサイマダ(Ensaimada)というパンが最も目立っていたように思います。暗く静かな早朝のパルマの街中でもエンサイマダを作るパン屋さんは忙しそうでした。

 ここのエンサイマダはパルマ空港内でも売られています。ピザのような入れ物に入った大きいものはマヨルカ島土産の定番のようですが、私はマヨルカ島の先も旅程があり直接帰宅するわけではなかったので小さいものを買って食べました。ラードが入っているというだけあり見た目はふわっと軽そうでいて食べ応えがあります。


 パルマの街中の別のパン屋です。このように様々なサイズがあります。

 ここのエンサイマダも空港内(右)で売られていました。観光客の多いマヨルカ島だけにお土産用の需要が多いのでしょう。


 海も山もある島だけにレストランやパン屋をのぞくとあれこれと美味しそうなものが見えたのですがごく短い滞在であまりいろいろ食べられなかったのが残念です。
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ショパンが過ごした町

2015-12-09 | スペイン
 マヨルカ島の名所にショパンがジョルジュ・サンドとひと冬(1838~39年)を過ごしたバルデモサ(Valldemossa)という町があります。パルマのバスターミナルから210番のバスに乗って30分ほどと手軽なので行ってみることにしました。
 パルマからのバスはバルデモサの町中を抜けた辺りの停留所で停まります。ここで降りてバス通りをパルマ側に少し戻ると観光案内所があるので地図をもらっておきました。


 とりあえず町中をうろついてみます。フィアットライセンスのスペイン製セアト600は古い町に似合う気がしました。


 昔の水場です。


 町は丘の中腹に広がっているのでそれなりに起伏があります。どこもキレイに整備されていました。


 バルデモッサの名物はジャガイモ入りパン(Cocas de patata)というので適当なパン屋さんに入りひとつ頼むと粉砂糖をふるいで掛けて渡してくれます。独特の風味があり軽い口当たりで地味ながらなかなか侮れないウマさでした。


 ひと通り散歩して満足したらショパンが過ごしたカルトゥハ修道院に向かいます。


 ここの目玉はショパンが使ったプレイエルのピアノですが当然というべきか触ってはいけないのでどんな音かは聴けません。展示を見ていくとショパンはマヨルカ島まで蒸気船に乗ったなどとありちょっと面白く感じました。そういえばショパンは晩年鉄道にも乗っているそうなので徐々に蒸気機関の乗り物が発達していく時代の人なのだなあとヘンなところで感心してしまいます。


 部屋の前のテラスに出ると木々に花にとキレイでネコがころがるのどかさで、早起きして来たこともありなんだか眠くなってしまいました。


 テラスからは広い景色がのぞめ大変気分がよく、マヨルカ島は雨の日がごく少なく温暖とくれば滞在にはよさそうですがショパンが過ごした冬は不幸にも悪天候で体調を悪くしたそうです。ちなみに私もお目当ての古い電車に乗るときにかなりひどい雨に降られてしまったりマヨルカ島では天気に恵まれなかったのでなんとなくショパンに同情する気持ちがわいてしまいました。


 というわけで毎度乗り物めあてのついでとなんだかショパンに申し訳ない気もしつつポーランドの生家に行ったとき以来のショパン名所(?)見物になったという次第です。
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マヨルカ島北部のローカルバス

2015-12-08 | スペイン
 スペインのマヨルカ島北部でローカルバスに乗り継いでみたところ前回同様に予想以上に美しい景色が楽しめました。サイトのこのページと話がかぶりますが、ここではバスそのものより乗り継ぎ途中で寄り道した時の話をしていきます。

 まずマヨルカ島の中心パルマからの近郊鉄道で着いたインカ(Inca)駅の様子です。インカは革製品の産地でアウトレットショップがいくつかあり買い物もしてみたいところなのですが、私が着いたのはまだ朝の暗い時間だったのでそちらとは縁がないまま鉄道からバスに乗り換えました。


 インカで330番のバスに乗って北のトラムンタナ山脈に登り峠を越えた先の終点のユック(Lluc)で降ります。停留所は山間地にぽつんとある修道院(Santuari de Lluc)のすぐ前です。

 ここでは時間があったので修道院を見物しました。正面の大きな四角い棟の中にはホテルやレストラン、また出土品から陶器、絵画に服飾品と博物館と美術館を合わせたような様々なものが並ぶ展示室などが入っています。その前にはカフェや売店や土産屋が入った建物も並んでいてとりあえず行くあてはある感じです。

 インカからの道はかなり険しいのでこんなところにこんな立派なところがあるのかとちょっとおどろきでした。

 修道院の裏の丘には遊歩道があり大きな十字架が立つてっぺんまで上がることができます。

 上がると展望がきき気持ちはいいものの切り立った崖なのでちょっとコワくもありました。


 ユックからは1日1往復しかない355番に乗ります。途中大変美しい難路を楽しみながら終点のサ・カロブラ(Sa Calobra)で降りると目の前はすぐ海です。

 ここでは停留所から10分くらい歩いたところにある景勝地(Torrent de Pareis)に行きました。河口ギリギリまで続く渓谷が、狭い岩間の河口から海にそそぐ手前でやや広がっている、というところです。画像右側がその渓谷を下って岩間の河口へと向かう川ですが、左奥が水源の豊富な湧水が画像手前側をぐるっと回ってそこに合流するためいよいよ複雑な景観になっています。

 見物後バス停付近に戻ると周りにはセルフサービスのレストランが数軒あり、さらに海側に下るとセルフサービスでない小さめのレストランも並んでいました。

 ちょうど昼どきでバスの発車まで時間があったので後者のレストランのうちのひとつに入ることにします。海が見えれば単純に魚が食べたくなり焼いてもらって潮風を浴びながらビールを飲むといい具合に時間が潰れました。


 このあとはユックに戻り古い電車で有名なソーイェルを経由してパルマまで乗り継いだらぐるっとマヨルカ島北部を1周したことになります。なんとなくバス目当てで寄っただけながら山間部の修道院に海岸線の景勝地にと楽しい1日が過ごせました。
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マヨルカ島の段々畑

2015-11-11 | スペイン
 マヨルカ島最大の都市パルマに昼下がりに着き、遅い昼食を済ましたところでちょっとバスに乗りたくなりました。マヨルカ島を大雑把に見ると北側はトラムンタナ山脈が東西にのびて険しく南側は比較的平たい地形です。とりあえず夕暮れどきに良い景色を見られるのは険しい方ではないかと北に向かう200番のバスに乗り、海岸線が近そうなバニャルブファル(Banyalbufar)に向かうことにしました。1時間弱でバニャルブファルの町の手前まで来ると段々畑がひろがり海が見え景色がよくなったので降りてみます。


 下の画像は谷間をはさんで町を見たところです。


 バス通りの脇に世界遺産の看板が立っていました。この辺りは「トラムンタナ山脈の文化的景観」という世界遺産の一部なのだそうです。今年は愛媛県宇和島市ポルトガルのドウロ川沿いにマヨルカ島と乗るついでの段々畑見物が続いてしまいました。


 段々畑を眺めながらバニャルブファルの町に向かいバス停が立つ中心地辺りを歩いてみたところ全般にこざっぱりとした雰囲気です。バカンス客が大変多いマヨルカ島だけありレストランやカフェ、宿泊施設があってドイツ語や英語で話す人を何度も見ました。


 バス停隣のオリーブの木にはこんなイラスト入りのかわいらしいレストランの案内板が立てかけられていていなごみます。


 せっかくなので海に行こうと町の下に降りていったところ見えている海になかなか近づけません。


 どんどん降りて行くとやがて険しい崖の下にそう大きくない浦が見えてきました。


 浦の一部は掘り込まれ船が保管されています。


 浦を回り込むと遊歩道が崖の上へと続き見張り台の跡らしきものが残っていました。


 遊歩道を登って振り返ると町・段々畑・崖と急な斜面が海に落ち込んで行く途中に町がある様子が見えます。


 この辺りでは崖のかなり端までクルマで乗り付け夕日を眺めている人がぱらぱらといました。のんびりしているものの文字通りの崖っぷちというわけで妙な感じです。


 というわけで段々畑に断崖とよい景色を眺めているうちに日も暮れ、気分がよくなったところでバスに乗りパルマに戻りました。いつか泊りがけでのんびり逗留してみたいものです。
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