乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

霧台

2013-01-02 | 台湾
(前回のつづきです。)
 小琉球に行って海を見たあと山が見たくなるのは当然の(?)成り行きです。今回は同行者がいるのでスクーター2人乗りでどこか山っぽいところに上がってみることにしたのですが、となるといつものように「乗りバス」で行き先を決めるという手が使えません。
 なのでとりあえず「高雄から行けて山っぽそうなところ」といいかげんに道路地図を見てみました。しかしまあ山の方に行けばどこだって山っぽいわけで、どこに行ってもいいという考え方だと逆に行き先が絞れないものです。そこで「乗りバス」視点の逆、つまりバスで行けないところはどうだろう、と考えてみました。そこでふと思い出したのが屏東県の山深いところにある霧台です。以前霧台まで走っていた屏東客運のバスがなくなってしまったと聞き残念に思ったことがありました。かつて路線バスが走っていた道を走るのも悪くないかも、というわけで霧台に決まります。

 125ccのスクーターを借りて高雄を出発し屏東経由で三地門までは平地かつ台湾らしい広い道が続きただ距離を稼ぐだけです。三地門からは霧台までずっと省道24号の山登りで景色がよくなります。この道はヘアピンカーブが多かったり改修工事でところどころ舗装が剥がされてはいるものの狭隘区間はなくずっと2車線が確保されていました。

 スクーターは坂登りの二人乗りでも気持ちよく走ってくれ特に問題ありません。大きい橋脚も立ち今後さらに整備が進むようです。


 というわけでごくあっさり霧台(高雄から約60kmの道のり)に到着しました。集落よりちょっと上まで行って見下ろしてみます。


 石板で作った建物が目に入りました。


 集落に寄ると片仮名の碑と教会の十字架という台湾の原住民集落(霧台はルカイ族)らしい組み合わせが見られます。

 カタカナ・アルファベット両方の碑にヘビが描かれているので当ブログ巳年最初の更新の今回に合っているかもとちょっと思ったりもしました。


 集落の中心は霧台国民小学(小学校)付近です。


 ルカイ文物館という民俗資料の展示館や土産物売り場に寄ります。


 小学校がなんだかにぎやかなだなあと思ったら校庭で大々的に結婚式が行われていました。長い時間ずっと披露宴が続くということで途中で帰る人も見かけます。


 着飾った出席者が歩き小学校の外にも華やかな雰囲気が広がっていました。


 実は朝寝坊のあとで日の短い時期でもありあまりのんびりしていると暗い山道を下りることになってしまいます。そこそこで切り上げたものの屏東の街中まで下ってきたら日が暮れていたので民族路夜市に寄ってひと休みしてから高雄に戻りました。
コメント
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