乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

長崎電軌一日乗車券の割引

2015-09-19 | 長崎県
 間もなく100周年を迎える長崎の路面電車、長崎電気軌道の一日乗車券は500円で一乗車120円ですから5回乗ると元がとれ「儲け」が出ることになります。この一日乗車券にはお店の広告がいくつか載っていて、そのうちの3軒に割引特典が設けられているのが目に入りました。それなら行ってみなくては、とまんまと広告に引っかかった顛末が今回の話です。


 広告のなかで一番目立っていたのは茶碗蒸しが看板メニューの吉宗(よっそう)です。観光通り電停近くにあり提灯がずらりと並び入ると下足番さんがいるという渋い店で、茶碗蒸しと蒸し寿司のセットを「御一人前」というのが面白く感じました。会計の際当日有効の一日乗車券提示で1割引になります。


 思案橋電停近くにある白水堂という菓子店も同様に当日有効の一日乗車券提示で1割引になります。小売をする店の奥が喫茶室になっているので桃カステラとかき氷状の「ミルクセーキ」を食べました。


 長崎駅前の長崎県営バスターミナル2階にある長崎県物産館は多くの土産物を扱っています。ここでの一日乗車券での割引は5%ですが「ご乗車日前後1週間有効」とあり当日有効のものでなくとも割引が効くので面白く感じました。とすると例えば長崎滞在の最終日などでもう一日乗車券は使わないもののお土産は買おうというような場合に使えるよう配慮しているのでしょうか。逆に一日乗車券を使う日の前に割引で買うことができるのはなぜなのか興味が湧くところですが、想像するに長崎電軌の一日乗車券は車内販売していないので使用日前に買っておく人も結構いるとすると使用日前に先に割引でお土産買っておこうと思いつかせる効果も考慮しているのかもしれません。


 という具合に割引を堪能(?)すると一日乗車券のおトク感がより増したような気がしました。
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島原の六兵衛

2015-09-18 | 長崎県
 島原に行くため諫早で島原鉄道の急行に乗りました。なかなか気持ちよく飛ばすことや、JRや元国鉄の第三セクターではなく新しめの単行気動車でワンマン運行される優等という辺りからちょっと関東鉄道常総線の快速を思い出します。


 有明海が目の前の大三東駅に着くと今度は今月行った韓国の東海岸にある正東津駅を思い出してしまいました。


 諫早から50分ほどで島原に到着するととりあえず島原城や湧水を見物することになります。


 さて島原での本当の(?)目的は食べることです。昼食は「ほうじゅう」という店でフグ寿司にフグのから揚げに具雑煮としました。押し寿司にまさしく具の多いお雑煮となるとお腹いっぱいです。


 おやつの時間には「中屋」という店に入り「六兵衛」「いぎりす」「かんざらし」と続きます。「六兵衛」はサツマイモ粉などを練って穴から押し出して作る太めの麺で、面白いことに対馬にも同名の似たものがあります。以前対馬で食べたものはぷるんとしてサツマイモの味や香りがあまり強くなかったのに対し、島原で食べたものはやや噛み応えがありサツマイモの味や香りが結構あって甘めという違いを感じましたが、これが土地柄の違いなのか作り手やお店による違いなのかは1軒ずつでしか食べていないのでよくわかりません。
 「いぎりす」は煮溶かした「いぎす」という海藻でニンジンや魚を固めたものでなかなかオツでした。白玉にシロップを掛けた「かんざらし」はスッキリした上品な甘さで昼・おやつとあれこれ食べたあとでも美味しく食べられます。


 夕方まで島原で過ごし島原鉄道で諫早に戻って長崎行きの快速シーサイドライナーに乗り換えました。地味な顔に転換クロスシートという組み合わせの気動車キハ66は好みの車両なのでうれしくなります。昔風の朱色の塗装から「トルコライス」のスパゲティを思い出してしまい長崎での夕食はトルコライスに、というオチがつきました。
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