乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

路線バスで順天観光

2014-01-29 | 韓国
 昨年秋の話と少々古くなりますが韓国南部、全羅南道の順天市に行く機会がありました。滞在中何箇所か路線バスで観光名所に行ったので以下訪問地とバスの話をまとめておきます。

★77番バスとドラマ撮影場
 順天の市内バスで最も存在感があるのが77番です。中心街やバスターミナル(順天は高速バスと市外バスが同じターミナル)、順天駅、「ドラマ撮影場」を通り6~10分毎と頻発しているため使いやすく、とりあえず覚えておいて損はない系統だと思います。


 この77番に乗ってドラマ撮影場に行きました。文字通りドラマ撮影のために昔(と言っても朝鮮戦争より後のいくつかの時代)の街並を再現したセットです。所要時間(以下所要時間は全て訪問時の実測)は順天駅から「旺之現代・ドラマ撮影場」(「ドラマ撮影場・現代アパート」という表記も)停留所まで77番バスで12分、バスを降りてドラマ撮影場まで歩いて10分程度でしたから順天の街中から気軽に行けます。


 ホンモノの建物ではなくあくまでセットのハリボテが野外に置かれているというもので、それなりに傷んでいる部分もあったものの予想以上に「らしい」雰囲気があって感心しました。


 丘の上に広がる街並も作られたかなり大がかりなセットですが、場内で飲食できる施設は入口近くにあるお菓子や飲み物の売店が一軒のみと食事ができないのでこの点は注意が必要です。


★順天湾
 順天の南面にある順天湾には大きく干潟が広がっています。この干潟は夕暮れ時の美しさで名高く何箇所か見物に向く場所があるようですが、そのうち臥温というところにある展望台に行ってみました。
 臥温にはバスターミナルや順天駅から97・98番の市内バスで行くことができます。展望台最寄の停留所「臥温」(下の画像)までの所要時間は順天駅から約25分かかりました。


 この停留所のすぐそば、上の画像の右側(=西側=海側)に展望台を備えた公園が広がっています。


 なお臥温バス停付近は食堂が1軒あるくらいのさびしいところでしたから明るい時間から順天湾を観光する余裕があるのであれば施設が整っている「順天湾自然生態公園」(市中心部や駅からの市内バスは67番)に行った方がよさそうです。(当方順天湾自然生態公園は未訪)

★仙巌寺と順天伝統野生茶体験館
 順天近郊には松広寺と仙巌寺という2つの高名な山寺があり、そのうち仙巌寺の方に行ってみました。所要時間は市内バス1番で順天駅から1時間弱、途中狭隘路もあったり乗りでがある系統です。(16番の一部も仙巌寺を経由するものの便数は僅少)


 仙巌寺停留所から韓国の山寺にありがちな山菜が目立つ食堂街を通って渓流沿いの道を登っていくと石橋「昇仙橋」(国宝)があります。ここを渡って境内を見物しました。


 お寺を前座扱いしては罰が当たりそうですが実は目当てはお寺ではなく併設されている「順天伝統野生茶体験館」の方です。


 空気も水もきれいな中にある韓屋で地元産の茶を飲むことができます。素晴らしく美味しいお茶を含みながらゆったりとくつろいでいると浮世を忘れそうになりました。


★楽安邑城民俗村から大韓茶園へ
 順天市の中心から藁葺き屋根の民家が美しい楽安邑城民俗村までは市内バス63・68番で40分程度です。ここは順天で外せない観光地と思います。


 さてこの民俗村から一番近い町というと市・郡境を越えた先にある宝城郡筏橋です。筏橋バスターミナルまでは宝城郡の農漁村バスで15分、そこで市外バスに乗り換え35分揺られて宝城バスターミナルに移動します。(順天・筏橋・宝城の各バスターミナル間は市外バスが頻発)


 宝城バスターミナルで農漁村バスに乗り10分ほどで着いたのが大韓茶園です。要はただの茶畑なのですが、遊歩道がきれいに整備され緑茶入りの軽食やスイーツの売店もあり海の見える展望台もあって気持ちの良い時間がすごせました。


 茶畑につきものの農業用モノレールもなかなか立派です。ただ耕作をやめた場所があるので廃線然としたところもありましたけれども。


 という具合に最後は順天を出て宝城まで話が延びましたが路線バスで行った観光名所を並べてみました。この辺りは茶を作っているだけあり朝鮮半島では比較的寒さが控えめの地方なので冬韓国に行きたくなったときなども悪くないと思います。
コメント
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