乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ヴィテルボ(ラツィオ州)

2009-07-13 | イタリア
 今回はローマの北西にあるヴィテルボ(Viterbo)という街の話です。例によって目的は乗り鉄で古い電車に乗れ大変満足しました。(乗り鉄の話はこちらをご覧下さい。)
 さてヴィテルボ駅に着いたのは夕方の5時です。宿をとっていたローマにすぐ戻っても暗くなってしまいもったいないので明るいうちにヴィテルボの町を見物していくことにしました。と言っても乗るだけが目的の旅行でヴィテルボについて何の下準備もしていなかったので特に行くあてもありません。とりあえず適当に歩いてみたら5分ほどで城壁の入口が見えたのでほっとしました。ヴィテルボの旧市街は城壁に囲まれているのでここから入ってみます。


 入ったらバスが目についたの行く先を追っかけると路線バスが何台か止まっている小さなターミナルがありました。

 学生やお年寄りがのどかにくつろぐバスターミナル前は高台にあり景色がよく広々しています。のどが渇いたので隣接したバールに入って炭酸水を頼み、店員さんに地図がないか聞いたら表に貼ってある名所案内図を教えてくれたのでこれで行き先の目星をつけられました。飲み終わったらお代を受け取って下さらないので恐縮しつつ出ます。


 とりあえずウロウロと歩いているうちに塔が立つ広場に出ました。


 さらに進んでいくと建物の前に観光案内が立てられていたので読むと1500年代の建築とのことです。

 へー、と見上げたところにちょうどここにお住まいの方がクルマで帰って来られたので挨拶したら中を見て行けばと誘って下さったのでこれ幸いとお願いします。クルマはどうするのかと思ったら写真の古い門を開け車庫入れが始まったので驚きました。中に入るとそれこそ時代がかった中庭にクルマが停められていてなんとも不思議な感じです。こんなところで生活するというのもすごいものだなあと感心しました。


 道がよくわからないままだらだら歩いているといつの間にかサン・ロレンツォ広場です。ここにヴィテルボ観光の目玉でコンクラーベ発祥の地の教皇庁があります。

 サン・ロレンツォ大聖堂です。

 バチ当たりなことにそんなことどうでもいいという感じで美男美女がひしと抱き合っていました。まあこっちも電車のついでに来ただけなのでバチ当たりという点ではあまりヒトのこと言えませんが。


 旧市街は落ち着いた雰囲気で気分よく散歩できます。どうも階段には美男美女がつきものなのか2人乗りでも段差をものともせずスクーターで駆け下りていくのでびっくりしました。


 洗濯場だか炊事用だかとにかく生活用水だったらしい生活臭のある遺跡です。こういうものを見るとなんだかホッとします。


 あちこちに「くぐるもの」がある旧市街を歩くのは楽しいものです。細い道なのにローマにシエナと割と遠くの街を示した道路標識がありました。こんなところにカフェがあったら入りたくなるに決まっています。


 カフェでひと休みしたら見物を終え、ローマへの戻りは行きと駅・経路を変えてポルタ・ロマーナ駅(Viterbo Porta Romana)でFSの列車に乗ることにしました。という駅名になっているくらいなのでロマーナ門で旧市街を出ます。


 門を出ると駅はすぐです。そこそこ側線がありそこまで小駅という感じでもないのですがホームには地下通路や跨線橋がないので線路を跨いで出入りします。ここからローマ・オスティエンセ駅(Roma Ostiense)までは88kmの距離に約2時間と結構かかるので次は泊りがけでゆっくり来たいものだと思いました。
コメント
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