乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

小田栄駅初降り

2016-10-29 | 神奈川県
 今年の3月26日JR南武支線に小田栄駅が開業してだいぶ経ちました。小田栄駅の場所は駅ができる前から何度か見たことがあったので面白いところに駅ができたものだと思ってはいたものの、近場で行きやすいところだと「そのうちいつか」でなんとなくほったらかしになるのはよくあることです。さすがにそろそろ見に行こうと思い立ち鶴見線に乗って浜川崎から南武支線入りすることにしました。


 浜川崎に着いて道路を渡り南武支線ホームに行くと駅名標に小田栄の字が見え開業を実感しつつ植木の元気さにも感心します。


 電動車のみの2両編成で高加速の205系を味わうひまもなく小田栄に着きました。駅が目当てなので初乗りならぬ初降りということになります。無人駅で改札はなくホーム長は2両分とごく簡素なうえ上下ホームは踏切を挟んではす向かいに配置されているのでなんとなく都電やどこかのローカル私鉄を思い出しました。


 上下ホームが別々なので出入口も別々、ということは2ヶ所も出入口があることになりこれはなんだか立派な駅のように見えたりもします。


 小田栄駅上下ホームの間の踏切はバス(川崎鶴見臨港バス)も通る交差点上にあり尻手方面の列車が発着する南側から眺めると小田踏切バス停がぽつんと立っていて箱庭的というのかなかなか面白い雰囲気です。


 暗い時間のもので比較しづらいのですが2013年の画像があったので比較のために貼ります。


 小田踏切バス停は駅ができたのだから小田栄駅前とかに改称してもよさそうなのですが同じ名前のままです。ただ近くに小田栄という停留所もあるので替えない方が混同されにくくはあるかもしれません。


 踏切を北側から見るとこんな感じです。


 貨物列車が来るのを見ていたら一瞬併用軌道のような気がしてしまいました。遮断機の内側が交差点で広いため踏切ではない街中を走っているように見えたわけです。


 というわけでバス停も立つ交差点の踏切に駅ができたらさらに面白い風景になっていたのでうれしくなりました。
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コリアタウンの無料バス「K-shuttle」

2016-10-25 | 東京都
 昨年から新宿のコリアタウン界隈でときどき変わったバスを見かけるようになりました。このバスはK-shuttleという新宿~新大久保付近を循環するもので無料で乗れます。


 職安通りの職安前(SHOW BOX前)停留場には幟が立ち近くの喫茶店(Cafe du riche)に時刻表のステッカーが貼られていました。


 ともあれ乗ってみると車内にカード状の路線図・時刻表があったのでもらっておきます。


 京王百貨店にコリアタウンの店など沿線の広告が入っているのを見るとバスらしさを感じました。新宿西口では地下に降りたりガードをくぐるときに高低差があったりと意外に変化に富んでいるので飽きずに乗れます。運行日は金・土・日曜と祝日で1日6便と少な目ではあるものの目立つ車体だけに便数以上の存在感があるような気がしました。


 ところでコリアタウンでの無料の楽しみというと「ザ・マッコリ・ギャラリー」もあります。場所は新大久保駅からK-shuttleが走る大久保通りを少し東にいったところで日替わりで異なる銘柄のマッコルリを試飲できる楽しいところです。


 というわけでもともとちょくちょく行っていたところに無料の楽しみができてこれまで以上に行きたくなることが増えました。

※その後K-shuttleの経路や時刻、運行日が大幅に変わりました。2018年に乗ったときの話はこちらです。
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千葉のアリラン峠

2016-10-24 | 千葉県
 千葉に「アリランラーメン」というものがあるというので気になり食べに行こうと内房線の浜野駅で降りました。東口に出て内陸の長柄町にあるロングウッドステーション行きの小湊鉄道バスに乗ります。


 京成千原線南端のちはら台駅入口を過ぎ浜野駅から30分少々で終点のロングウッドステーションに着きました。ここの停留所はちょっと変わっていてここが終点で折り返すバスは乗客を降ろし方向転換をしたらまた降ろした場所に停まってここからの乗客を乗せて発車するという手順をとります。ということは扉の位置が左右逆になるので乗るときは停留所側ではなく道路側からになるわけです。


 ロングウッドステーションはアウトレットモールの跡が催事等に使う施設になったものでもう店舗が入っていない建物群が寂しげですが端の方に地元物産の店とラーメン店があり昼食に来たクルマが何台か停まっていました。


 ここは長柄ダムを見下ろす場所なので眺望は悪くありません。ダムの説明を読むとここの水はここよりずっと低く遠い利根川からポンプを使って導水しているとありこんなところまで引いてきているのかと驚きました。


 と見物してから停留所に戻ると外房線の茂原駅から来て折り返すやはり小湊鉄道のバスが発車を待っています。改めてバス停側に扉が向いていないバスを見てそういえば以前どこかで…と思い出したので韓国の慶尚南道の山の中で乗ったバスの画像を並べてみます。道路が左側通行・右側通行と逆ですから当然このような逆の停まり方も逆になり、となんだか頭がこんがらがってきました。


 茂原駅行きに10分くらい乗って内房側・外房側の分水嶺をちょうど越えた先の二軒屋で降りました。ここから歩いて茂原街道(県道14号)の坂を少し下ります。


 すぐに「八平の食堂」という「アリランラーメン」の店が見えてきました。入ったらもちろんアリランラーメンを注文します。公式サイトにあるアリランラーメンの由来には「その昔、韓国に『アリラン峠』という峠があり、その峠にまつわる物語の歌があったそうです。そこで、当店の場所も峠であり、『昔の峠越えというのは非常に困難で元気を出さなければ越えられなかったはず』そんなときに体力のつくものを・・・というイメージで考案されました。」とありとりあえず韓国風の味を想像していたのですが、食べてみるとタマネギやニンニクが目立つやや辛めのラーメンで韓国料理っぽくはない感じでした。もっともその方がむしろ予想外で面白かったりします。


 アリランラーメンの由来からするとお店の前の道(茂原街道)を登って行った先が日本の千葉のアリラン峠ということになるので食べたあと見に行きました。勝手にそう思い込んでみただけで特にどうということもないようなところでしたが。


 アリラン峠では次の茂原駅行きのバスまで時間がつぶせないのでしばらく先の「道の駅ながら」まで歩き近くの六地蔵局前でバスに乗りました。この停留所は立派な茅葺の民家の前にあります。


 茂原駅南口に着いたらもう少し足をのばすことにし外房線をくぐって東口で同じく小湊鉄道バスの白子車庫行きに乗りました。九十九里浜に近い終点の白子車庫は上屋の下に乗り場が並びなかなか良い雰囲気です。


 白子車庫からは東京駅や千葉駅に直通するバスが出ています。アリラン峠からの韓国気分が続いているのでここは白子共用ターミナルで前者はソウル、ではなく東京駅行きの高速バス、後者は千葉駅行きの市外バスなどと考えてしまいました。後者に乗って千葉駅に着き栄町のコリアタウンに行くと「ソウル」も「テジョン」も「釜山」もあってどこだかよくわからなくなりますがともあれ千葉で韓国を満喫した一日のシメという感じです。
コメント (2)
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浅川伯教・巧兄弟資料館

2016-10-23 | 山梨県
 朝鮮半島に縁の深い浅川伯教・巧兄弟の資料館が2人の生地の山梨県北杜市にあるというので行ってみることにしました。
 そこまでのバスが出る中央本線の長坂駅で降りると駅舎にそば屋、タクシーの事務所、地元産品の売店が並びなんとなく安心感があります。


 ここのそば屋は小淵沢の駅弁業者丸政によるもので麺はそば・うどんに加え黄そば(中華麺)も選べるのが面白いところです。中華麺の駅そばというと他には姫路駅で食べたのを思い出すくらいですがいずれにしてもなかなか悪くない気がします。


 お腹が落ち着いたら駅前で北杜市の市民バスに乗りました。山梨県もこの辺りは八ヶ岳に近いイメージですが富士山もなかなかキレイです。


 長坂駅から10分ちょっとの高根総合支所で降り西の長坂駅側に少し戻ると「浅川伯教・巧兄弟資料館」があります。韓国語も書かれた案内柱を見て「生涯学習センター」の建物に入ると白磁を表現した大きなモニュメントが置かれていました。


 図書館などが入る生涯学習センターの一角が資料館です。資料館のパンフレットには「北杜市高根町に生まれ、八ヶ岳南麓の自然風土に学び日本の植民地統治下の朝鮮半島に渡り朝鮮工芸の美に惹かれた兄弟の人と業績を紹介。日韓友好親善の情報発信基地でありたい。」とありました。朝鮮風に作られた入口から資料館に入ると浅川兄弟の足跡とともに朝鮮の陶磁器や民俗を紹介する展示が並んでいます。


 浅川兄弟の功績を以下パンフレットから抜き書きしておきます。
(兄、伯教の功績)朝鮮の美術工芸品に魅了され、大正2年(1913)朝鮮半島に渡る。教職のかたわら、朝鮮陶磁器産地の窯跡調査に専念、その窯跡数は700箇所におよぶ。陶磁器の時代的変遷を明らかにした研究成果は、朝鮮陶磁史の基本文献として今日に至っている。
(弟、巧の功績)兄を慕って大正3年(1914)朝鮮半島に渡り、朝鮮総督府林業試験所に勤務。「自然法に帰せ」の考えの下に山野の緑化に取り組むとともに、朝鮮文化を愛し、朝鮮民族美術館を計画する。朝鮮の人々を愛し、愛され、木工芸の価値を見出し、名著「朝鮮の膳」を発表する。


 ひと通り資料館を見たあと兄弟の生家跡周辺まで歩いても大したことはなさそうなので行ってみることにしました。大きな八ヶ岳を見ながら歩くのは気持ちの良いものです。


 生家跡には兄弟を記念したものはないのですが少し離れたところに「浅川伯教・巧兄弟生誕の地」と書かれた記念碑があり資料館同様に案内柱が立っています。


 浅川家の墓所に行くと韓国焼酎とマッコルリが供えられていました。


 という具合に見て回ったら資料館があるだけでなく縁のある場所には看板や案内柱が立ち浅川兄弟が偲べるようよく整備されているので感心しました。
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辻堂海浜公園の小田急2600形

2016-10-20 | 神奈川県
 なんとなく海の方に行きたくなり小田急江ノ島線に乗って片瀬江ノ島のひとつ手前の鵠沼海岸で降りました。折り返し乗車を注意するポスターを見ると終着駅で降りるとき以上にだいぶ端まで乗って来た気がしたりするものです。


 駅を出て西にしばらく歩き江ノ電バスの鵠沼車庫前停留所に出ました。車庫という名前ではあっても車庫(藤沢営業所)は2011年になくなっているのですが跡地は折返場になっているのでそこに通じる道を見ていると時折バスが出入りします。


 バスが出入りする道は住宅や市民農園の間のどうと言うこともないような雰囲気で折返し場まで歩いて行くとなんだか鉄道の引き込み線に通じるような感じがしました。奥まったところにある折返し場にバスが溜まっている様子はパッと見たところ車庫っぽく停留所名がそのままなのもなんとなく納得させられるものがあります。


 折返し場の先を流れる引地川を渡りさらに西に歩き辻堂海浜公園の東端(東入口)に着きました。この公園が一応今回の目的地なのですが目的のモノがあるのは西側なのでバス停がある東入口から入るとまず駐車場を抜けさらに広い園内とまだ結構歩かねばなりません。


 公園の西側は高架の「スカイサイクル」が目立つ交通公園になっていてここに目的のモノがあります。ここで信号を渡ろうとしたらなんだか様子がヘンなのでよく見ると鉄腕アトムでした。


 そういえば以前行ったオランダのユトレヒトにはミッフィーの歩行者用信号がありこれは園内ではなく街中の公道でしたから一枚うわ手ということになりますね。


 アトム信号を渡って奥に行くと目的の小田急2600形が置かれています。2つ目玉に貫通扉、種別表示がおでこの左で行先は貫通扉というのは長らく小田急を代表するような顔でしたが2012年に最後の同様の顔の持ち主だった5000形が引退したので見るのはだいぶ久しぶりです。


 種別表示を見ると表示としては用意されていたものの小田急ではまだ使われたことがない種別の快速なのが面白いところです。敢えてこれを出しているのは何かこだわりでもあるのでしょうか。あまり胸がときめかない4扉ロングシートですが走っていた頃はなかなか派手な走行音が楽しく小田急に乗るときに当たると割とうれしかったのを思い出しました。2600形の引退は2004年ですからもうひと昔以上前ということになり早いものです。


 車両見物をしていると時折通るスカイサイクルが目に入り乗りたくなりました。いかにもお子様向けという感じですが大人も乗れるので切符を買って1周したところやや窮屈ながらほどよくスリリングで大変楽しめました。上から2600形を見るのもオツなものです。
 

 交通公園には鉄道・リニア・自動車・航空・船舶と幅広く展示する「交通展示館」があるので入ってみたところところやや古めかしい内容でした。リニア実験車両の図が1992年に焼けたMLU002のようだったり説明に「2本のレールの上を車輪で走る鉄道では、時速300kmが限界である。」という一文があったりするのを見ると20世紀を感じられるというのかこれはこれで味があるのですが。


 鉄道関係の展示は小田急2400形の台車や113系とのすれ違いもあるちょっと懐かしい感じの東海道線のシミュレータが目立っていました。


 という具合に結構見たり乗ったりするものがあるのですぐに時間が経ちます。満足したところで北入口から公園を出て神奈中・江ノ電共同運行の辻03(辻堂駅南口~辻堂西海岸)を見ながら辻堂駅まで歩きました。
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