乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

鎮海の帝皇山公園モノレール

2011-09-24 | 韓国
 今回は韓国慶尚南道昌原市の鎮海の話です。ここはもともとは鎮海市だったのですが2010年に昌原市に編入され鎮海区になりました。なので昌原と鎮海は別のところという感覚がなかなか抜けません。
 この鎮海で有名なものというと海軍と桜ですが、行きたくなった理由は鎮海線という枝線の存在です。なのでまず鎮海線に乗って鎮海駅に出ました。(鎮海線「乗り鉄」の話はこちらをご覧下さい。)


 鎮海駅に着いたらとりあえずは目的を果たしたことになります。とは言えせっかく来たのだし少しは見物もしようと町中からぽっこりと見える帝皇山公園に行くことにしました。尤もここに行ってみようと思った理由は斜行モノレールがあるからでやっぱり乗り物目当てではあるのですが。
 そんなわけで駅前正面の中原路を200mほど南下し、左に100mほど歩いて突き当たったところにモノレール乗り場があります。


 ここのモノレールは例えば東京の王子にある飛鳥山公園に設置されている「アスカルゴ」と同様の嘉穂モノレール(韓国の代理店は韓国モノレール)です。小さいゴンドラが2両連結されているので可愛らしい感じがします。1両20人ずつの40人乗りといいますから輸送力もなかなかあなどれません。路線の全長は174mとのことです。


 切符を買おうと出札口に行くと、お父さんが「ケーブルカー、」と言いかけ子供が「ケーブルカーじゃないよ、モノレールだよ。」なんていうやりとりが聞こえてくるのでほほえましいものがありました。そういえばソウルの南山や雪岳山、統営などロープウェーのことを韓国語ではケーブルカーと言いますから、この手の変わった乗り物はみんなケーブルカーというイメージなのかも知れません。運賃は大人片道2000w往復3000wですが、昌原市民は片道1500w往復2000wと割引されるので身分証明を出して切符を買っていました。
 市民ではないこちらは普通運賃の片道を買ってゴンドラに乗り込むとエレベータのような雰囲気です。


 下から上まで乗っているのはせいぜい3分くらいですなかなか悪くない眺望が楽しめました。


 上部の乗り場には係員の常駐がなくゴンドラは基本的に下部に待機しています。もし下りようとするときゴンドラが停まっていなかったらインターフォンで下部に連絡するよう指示が書いてありました。


 モノレールを降りた帝皇山の頂上は標高90mとのことです。目の前には鎮海塔という塔が立ちさらに登れるのですがこのときは秋夕で休みでした。モノレールの切符売り場で「塔は休みだけどそれでも登る?」と聞かれましたからやはりセットで見物すべき観光地なのでしょう。なるほどというのか木が多いので塔に登らないとあまり眺望は開けません。


 ともあれモノレールには乗って満足したので下りは歩くことにします。山の北側には中央市場が広がっているのでちょっと見物しました。


 港町らしく天ぷら屋さんの店頭には豪快に丸揚げが並びます。


 魚の周りにはハエ避けにでもなるのかよく蚊取り線香が置かれていました。


 秋夕を控えお餅屋さんは大忙しです。(韓国では秋夕に松片=ソンピョンという餅を食べる習慣があります。)


 という具合に鎮海見物をし、お土産には鎮海の名物「チネコン(あるいは豆菓子の意味のコンクァジャとも)」を買いました。小麦と大豆の粉を混ぜ豆状に焼いたものを軽く砂糖でコーティングしてあり素朴な味わいです。植民地時代に日本人が売り出して今に続くそうですからなかなかの歴史があります。

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