(前回のつづきです。)
薬酒を飲みほろ酔いになったところでモラン市場から地下鉄で1駅隣の野塔にある城南綜合バスターミナルに移動しました。昔はモランにあったターミナルが移った比較的新しいターミナルでホームプラスという量販店ビルの地下にあります。
市外バスに乗って着いたのは忠清南道牙山市の温陽温泉です。市内バスで温陽温泉駅前に出て宿を物色し40000ウォンのやや古めながら各部屋の浴室に温泉を引いているモーテルに決めました。モーテル一般の狭い浴槽ではあるものの「かけ流し」の温泉には違いなく大浴場より個室が好きなのでむしろ助かります。そういえば「逆さクラゲ」の温泉マークがついた韓国のモーテルには何度も泊まっているものの本当に温泉のモーテルに泊まったのは温陽温泉くらいかもとふと思いました。
翌朝は朝風呂というか朝温泉に浸かってからゆっくりめに駅前の市内バス停に出て郊外の外岩里民俗村に行くため100番バスを待ちます。この停留所のバス接近案内装置はボタンがついていて各系統の起終点の発車時刻表が検索できるという優れものでした。韓国のバス停には時刻表があることが少なく、100番は日中1時間も間隔が空くこともある路線なので助かります。
100番に乗ると狭隘感はそれほどないものの対面通行ですれ違いが結構大変そうな箇所がありました。
100番の終点「松岳乗り換えセンター」はその名の通りこの先に向かうバスが数台停まる駐車場で、そこがめあての民俗村の駐車場でもあるといううまい位置にある施設です。入村料2000ウォンを払って中に入ります。
外岩里民俗村は韓国各地にある民俗村と同様に住民がいる古民家が集まっている施設というか集落というか、です。天気が悪く木の葉も落ちて柿の赤さがかろうじて華を添えるというやや暗い晩秋ですが、韓国の藁葺の民家の角がとれたフォルムは実にステキだなあと毎度のことながら思います。
村内には食堂や土産屋、民泊を営む家が多いのですが、一方普通の集落同様に老人集会所があったり農機具を置く農家も見えるのは韓国の他の民俗村と同じです。
この民俗村に足を向けたのは「蓮葉酒」という伝統酒が販売されているからで、その看板を掲げる古民家を見つけ入ってみると生活感あふれるというかただのどこかのお宅という感じで拍子抜けしました。
誰も出てこないので大声で叫ぶと家事の途中だったらしきお家の方が顔を出すので蓮葉酒が欲しいというと800mlの大瓶が18000ウォン、半量の小瓶が10000ウォンと結構な価格です。小瓶を買うことにし、せっかくなのでここで飲んで行きたいというとつまみにクルミと干しナツメを出して下さり縁側を借りてしばし飲みます。その名の通り蓮の葉など薬剤とともに醸造された酒で複雑な風味ですが蒸留酒ではないためキツくはなく穏やかな舌触りでした。
ひとしきり蓮葉酒を飲んだら昼時になってしまい食前酒のような塩梅です。食堂をやっている古民家に入ったところ自家製のトンドン酒があるというので自家製清麹醤(韓国風納豆)汁定食と一緒に頼み結局昼からハシゴと相成ります。やかんで飲み切れないほど出て来たトンドン酒は一般的なマッコルリのイメージの濁りがあって甘いものでした。観光地ながら定食が5000ウォン、トンドン酒5000ウォンととりたてて高くはありません。のんびり飲み食いしていると浮世を忘れてしまいそうです。
という具合に民俗村へ見物というより飲みに行ったというわけでした。
(こちらに続きます。)
薬酒を飲みほろ酔いになったところでモラン市場から地下鉄で1駅隣の野塔にある城南綜合バスターミナルに移動しました。昔はモランにあったターミナルが移った比較的新しいターミナルでホームプラスという量販店ビルの地下にあります。
市外バスに乗って着いたのは忠清南道牙山市の温陽温泉です。市内バスで温陽温泉駅前に出て宿を物色し40000ウォンのやや古めながら各部屋の浴室に温泉を引いているモーテルに決めました。モーテル一般の狭い浴槽ではあるものの「かけ流し」の温泉には違いなく大浴場より個室が好きなのでむしろ助かります。そういえば「逆さクラゲ」の温泉マークがついた韓国のモーテルには何度も泊まっているものの本当に温泉のモーテルに泊まったのは温陽温泉くらいかもとふと思いました。
翌朝は朝風呂というか朝温泉に浸かってからゆっくりめに駅前の市内バス停に出て郊外の外岩里民俗村に行くため100番バスを待ちます。この停留所のバス接近案内装置はボタンがついていて各系統の起終点の発車時刻表が検索できるという優れものでした。韓国のバス停には時刻表があることが少なく、100番は日中1時間も間隔が空くこともある路線なので助かります。
100番に乗ると狭隘感はそれほどないものの対面通行ですれ違いが結構大変そうな箇所がありました。
100番の終点「松岳乗り換えセンター」はその名の通りこの先に向かうバスが数台停まる駐車場で、そこがめあての民俗村の駐車場でもあるといううまい位置にある施設です。入村料2000ウォンを払って中に入ります。
外岩里民俗村は韓国各地にある民俗村と同様に住民がいる古民家が集まっている施設というか集落というか、です。天気が悪く木の葉も落ちて柿の赤さがかろうじて華を添えるというやや暗い晩秋ですが、韓国の藁葺の民家の角がとれたフォルムは実にステキだなあと毎度のことながら思います。
村内には食堂や土産屋、民泊を営む家が多いのですが、一方普通の集落同様に老人集会所があったり農機具を置く農家も見えるのは韓国の他の民俗村と同じです。
この民俗村に足を向けたのは「蓮葉酒」という伝統酒が販売されているからで、その看板を掲げる古民家を見つけ入ってみると生活感あふれるというかただのどこかのお宅という感じで拍子抜けしました。
誰も出てこないので大声で叫ぶと家事の途中だったらしきお家の方が顔を出すので蓮葉酒が欲しいというと800mlの大瓶が18000ウォン、半量の小瓶が10000ウォンと結構な価格です。小瓶を買うことにし、せっかくなのでここで飲んで行きたいというとつまみにクルミと干しナツメを出して下さり縁側を借りてしばし飲みます。その名の通り蓮の葉など薬剤とともに醸造された酒で複雑な風味ですが蒸留酒ではないためキツくはなく穏やかな舌触りでした。
ひとしきり蓮葉酒を飲んだら昼時になってしまい食前酒のような塩梅です。食堂をやっている古民家に入ったところ自家製のトンドン酒があるというので自家製清麹醤(韓国風納豆)汁定食と一緒に頼み結局昼からハシゴと相成ります。やかんで飲み切れないほど出て来たトンドン酒は一般的なマッコルリのイメージの濁りがあって甘いものでした。観光地ながら定食が5000ウォン、トンドン酒5000ウォンととりたてて高くはありません。のんびり飲み食いしていると浮世を忘れてしまいそうです。
という具合に民俗村へ見物というより飲みに行ったというわけでした。
(こちらに続きます。)
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