乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

席毛島でサイクリング

2014-07-19 | 韓国
(こちらのつづきです。)
 3000番バスで着いた江華市外バスターミナル内には観光案内所がありパンフレットや地図、島内のバス時刻表を貰えます。広げると江華島内の見所より西隣の席毛島に向かう渡船が気になってしまい行ってみることにしました。
 ターミナルから渡船の船着場がある外浦里までは31・36・37番のバスで20~30分程度、各系統をあわせると毎時数本あり割と便利です。外浦里でバスを降りると魚料理を出す食堂がいくつか目につくのでここで昼食にします。この辺りの名物はサッパ(ママカリ)の刺身だそうですが、ドーンと出て来る韓国の刺身を食べだすと時間もドーンと食うことになるのでフェトッパプ(刺身丼)で食べることにしました。名前通りさっぱりした味でなかなかオツです。そういえばこのサッパや慶尚南道方面でよく見かけるコノシロ(コハダ)も国内では酢でシメたものしか食べたことがなかったかもとふと思いました。


 では渡船に乗ります。ここでは乗船中ウミネコにエサをやるのがお約束で、観光客の多くはエサ用のセウカン(えびせん)を準備していて投げるためウミネコが群がって来ました。

 10分も乗ったかなといううちに席毛島の石浦船着場です。この島の観光の中心は普門寺という山寺で、そこまでは路線バスのほか自転車を借りるという手があります。せっかく離島に来たのだし今回は同行者がいたので「乗りバス」はほどほどにしとくか、とサイクリングすることにしました。下船後すぐ前方右側の食堂で自転車を借り(1台3時間5000ウォン)整備されている自転車レーンを走りだします。


 しかしある程度走ってみてこれは失敗だったかもと思いました。急坂は少ないもののあまり変わり映えのしない車道沿いの自転車レーンを淡々と進むばかりで海というか干潟が見える箇所もあまりなくどうもパッとしません。途中島内産の天日塩直売所を複数見かけ気になったもののひと袋がデカ過ぎて土産にはムリそうです。ただ一応コンビニや売店、食堂に民泊、ペンションの類とそれなりに店は点在していて何もないというわけではありません。


 普段の運動不足がたたり約10㎞の道のりを休み休み1時間半以上かけ、それなりに賑わっている普門寺の門前に着きました。食堂や土産屋とともにここの名物というえびのすり身やヨモギのテンプラを売る店がいくつか目についたのでとりあえず買い食いしつつ境内に向かいます。


 入場料を払って境内に入ると急坂と階段で息切れします。上がるほど眺望がよくなるはずが霧が濃くなるばかりでほんの数メートル先も霞むありさまです。遠くの景色どころか目の前の岩に刻まれた観音様さえよく見えません。


 いったい何のために来たんだか状態で帰りの10㎞サイクリング・渡船・バスと乗り継ぎ江華市外バスターミナルに戻るともう夜です。また往路と同じ3000番に長時間というのも飽きるし疲れるなあ、というわけでちょうど出るところだった清州行きの市外バスに乗りました。途中停まる金浦空港で空港鉄道に乗り換えればソウルに戻れます。3000番に乗り通すことと比べ全体の所要時間はあまり変わらず運賃は高くつき空港で乗り換えの手間があり、と目に見えるメリットはないようでも市外バスは停留所がごく少ない分ゆったりと過ごせるのでその点は楽でした。
(下の時刻表は左の便数の多い方から金浦空港経由清州行き・光州行き・忠州行き)


 空港鉄道に乗り換えると日本語の放送に日本語の電光案内があるのでなんだかソウルというより日本に戻ったようです。金浦空港は以前から地下鉄は通じていたもののソウル中心部までの駅の数が多いので駅の少ない空港鉄道の延長でずいぶん便利になったような気がします。


 という具合にソウルから席毛島まで往復してみて気が付いた点というか反省点は、ソウル近郊というイメージでいたら結構遠かったことです。江華島までにしてもソウルから日帰りしようという場合まずはなるべく早起きして行くことをオススメします。

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