乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

開業日の釜山金海軽電鉄

2011-09-16 | 韓国
 これまで釜山の玄関口、金海空港を通る鉄道はなく公共交通はバスだけでしたが、2011年9月9日に「釜山金海軽電鉄」が開業しました。(公式サイト)名前の通り釜山広域市と隣の金海市を結ぶ路線で、釜山側は地下鉄2号線乗り換え駅の沙上(西部バスターミナル)や金海空港、金海側は市庁や金海バスターミナルを経由して加耶大(三渓)まで延びています。全線23.4km21駅を所要37分で走り、朝5時から夜24時まで運行、通勤時間帯3.7分間隔、通常5~10分間隔とのことです。

 特に狙っていたわけではないのですが偶然この路線の開業日に金海空港に着きました。到着階を出ると正面の通りにバス乗り場・タクシー乗り場が並んでいます。

 これを渡った向かい側に立ちふさがる高架が軽電鉄で、右手の国内線ターミナル側に金海空港駅が見えました。


 大変失礼な話なのですが、この軽電鉄はこれまで開業が延期になっていたので本当に開業しているのか半信半疑で駅をのぞきます。するとちゃんと〔慶(釜山-金海軽電鉄開業)祝〕という横断幕が見え、旅行者というより試乗に来たような雰囲気の人がちらほらといたのでホッとしました。



 9~16日の間は無料試乗期間ということなので券売機はまだ切符を販売せず自動改札機は開放されています。16日10時に沙上駅で開通式を行い通常営業開始は17日からとのことです。秋夕(祝日)は11~13日だったのでこの期間の試乗を期待したのでしょうか。ともあれ結構長い無料期間を設けてから開通式というのは面白く感じました。




 ホームに上がります。ホームドアが完備されよくある最近の通勤鉄道という感じです。初日だからなのか各駅で案内員が乗客を誘導する姿が見えました。


 沙上方面からやって来た加耶大行きに乗ってみるとたった2両編成ではあるもののそこそこ乗っていて、老いも若きも初物が珍しいと見えキョロキョロしています。私もですが。



 田んぼが目立つような広々とした景色を北上し、8分ほどで地下鉄3号線との乗り換え駅大渚に到着しました。


 乗り換えのため降りると両者の高架区間が並んでいます。


 3号線とは改札が別なので乗り換えるときは一旦改札を出ることになりますが、ハナロカードなどの交通カードを使うと乗り継ぎ割引が効くとのことです。ここで3号線に乗り換えて釜山市中心部に向かいました。


 バス好きとしては亀浦市場辺りからマウルバスで出入りできる点も捨てがたい金海空港ですが、こと帰国時など時間の読みやすい軽電鉄ができたことはやはり助かります。釜山側がバスターミナルがありモーテル・旅館の多い沙上なのもありがたく、日本から金海空港までは格安航空会社=ローコストキャリア(LCC)のエアプサンが就航するようになっていますし、今後韓国に行こうという場合金海空港を選ぶことが増えそうです。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高敞邑城(全羅北道) | トップ | 九龍浦の日本人家屋通り »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すげー旅行をしてる人がいる (おとう)
2011-09-18 14:47:03
 検索してて、バス関係でタイトルのように思ったら、知ってる方でした。 

 挨拶が逆になりすみません。最近ご無沙汰していました。たかとうです。

 ササン金海の軽電鉄のプレオープンに乗られたとは敬服です。近日中に久々に釜山へ行く予定があるので、できれば乗ってきます。それ以外、本館の記事でも精力的に歩かれているのを見て驚いています。掲示板の他、こちらもお気に入りに入れさせていただきました。
返信する
Unknown (乗後景)
2011-09-18 23:18:51
たかとうさんこんばんは。コメントどうもありがとうございます。こちらこそご無沙汰しております。
実は韓国にもだいぶご無沙汰しており、7月の訪韓は3年ぶりになってしまっていました。それで勢いづき今月もつい足を運んだという次第です。もう少し間をおかずに足を運びたいのですけれども。

さて件の軽電鉄、金海空港がぐっと便利になったのは間違いないと思います。
韓国バス好きとしてはややくやしいところですが、便数が多く運転時間帯が広いので安心感がありとても感心しました。空港アクセスだけの路線ではないので運賃も安い設定である点もうれしいものです。
返信する
今朝乗りました (おとう)
2011-09-20 23:54:04
こんばんは

 釜山の古い旅館の部屋からです。

 タクシーを奮発して沙上。始発駅の向かいで降ろしてもらって乗りました。編成の後部席に運営側のあじょしが乗っています。その後、運転席が無いのでかぶりつきの最前部に張り付いて写真を撮っていたら、やはり乗りにきたというあじょしに下がれと怒られました。事情を話したらわかってくれましたが、以後はしゃがんで観覧です。
 かなりの本数が走っている感じで、また、ゆりかもめに比べ速いように思えます。次の次の駅まで見えたり、、、とにかく景色がよく見えるので、乗って楽しい路線でした。あっという間の乗車でした。
 金海市外バスターミナル最寄の金首露王陵で下りてバスにて馬山へ向かいましたが、慶全線の新線工事、どんどん進んでいるようです。もうすぐ晋州まで開業するという馬山のタクシー技士さんの話でしたが、長項線、中央線なんかとともに田舎の汽車という感じだった慶全線の複線化、高架化、電化はなんだか残念です。

 馬山からの行き先は帰国後、自分のところで書きます。いつも超ディープな記事には敬服です。クロm、おやすみなさい。
返信する
Unknown (乗後景)
2011-09-21 23:47:54
近日中とのことでしたが、なんともう足を運ばれたのですか!
無料期間が終わっても乗りに来る人がいるというのは面白いものですね。

奇遇なことに私も先日馬山に寄りましたが、今や馬山・鎮海も昌原市というのが何だか妙な感じでした。
高架でピカピカの駅を結んでいる慶全線というのは確かにピンと来ませんよね。広がるKTX網とバスの関わりが今後どうなるかがちょっと気になり出しているところです。

馬山からどこに足を運ばれたのか、ブログの続きを楽しみにしております。
返信する

コメントを投稿