乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

北勢線夏休みスタンプラリー

2016-08-25 | 愛知県・三重県
 北勢線に乗りたくなり桑名に行きました。近鉄を降りてホームののりかえ案内を見上げるとなんだかピンと来ません。北勢線は三岐鉄道、養老線は養老鉄道になってだいぶ経つのにまだどちらも近鉄のような気がするからですが、ともあれ改札を出て「三岐鉄道の」北勢線が出る西桑名駅へと向かいます。


 あまり具体的な予定を決めていなかったもののたぶんモトはとれるだろうと一日乗車券を買ったところ「北勢線夏休みスタンプラリー」の台紙がついてきました。スタンプを集めるともれなく景品ももらえるとありこれは集めねばという気分にさせられます。スタンプラリーを行っているとは全然知らなかったのですがこれでスタンプが置いてある駅という目的地ができてなんだか乗りやすくなり景品を考えなくてもトクした気分です。豊橋でも同じようなことがありましたがということはちゃんと下調べをせずに出かけているというわけでものぐさはいけませんね。
 ともあれ西桑名駅のスタンプを押して北勢線に乗ると冷房がついているので驚きました。暑いなか窓を開けて釣り掛け音を聞くというのが近鉄のニブロク詣というイメージでしたから。まず降りたのはスタンプが置かれている交換駅の東員でそういえばこんな駅あったっけとまたも驚いてしまいます。東員は2005年に六把野と北大社を統合してできた駅で見るのも降りるのも初めてです。


 スタンプを押して次の列車に乗ると今度は先頭だけ冷房がない編成だったので暑さはさておき窓を開けて釣り掛け音が楽しめます。車庫が見えたらここにあった北大社駅を思い出しました。「きたたいしゃ」だと思っていたら「きたおおやしろ」という読みだったので印象に残ったのですが、読みと言えば「ろっぱの」もなんとなく面白い響きですから無くなったのはちょっと残念な気もします。楚原でもう一度交換するのを見ていたらだいぶ三岐鉄道色の北勢線に慣れたせいでもあるのか小さい車体にもなかなか似合う色かもと感心しました。


 阿下喜に着くと隣接する軽便鉄道博物館で保存されているモニ226が迎えてくれます。ここで3つ目のスタンプを押したら景品との引換条件が満たされるのでひと安心です。新しい駅舎を出ると駅前も新しくなりコミュニティバス(いなべ市福祉バス)が停まり、と様変わりしていて以前はどんな雰囲気だったか思い出せません。


 三重交通ののりばが見えるといつだったかずいぶん前にここでバスに乗り三重から岐阜へと県境を越えて大垣までバスを乗り継いだのを思い出しましたがその路線も廃止されてしまいました。北勢線に乗りに来ると寄って買い物をしたホクセイショッピングセンターは閉店していて目立つボーリングのピンがなんだか寂しく見えます。


 駅から少々離れた阿下喜の町中はあまり拡張されていない道路をバスが通るのでなかなか悪くない雰囲気です。風景としては三重交通の大きいバスの方が似合う感じですが今回は小さいコミュニティバスの坂本線に乗りました。この路線は三岐線の東藤原・西野尻・西藤原の各駅を経由するもので北勢線と一日乗車券が共通の三岐線にも足をのばそうというわけです。そういえばかつては両線をハシゴしようと阿下喜から伊勢治田まで歩いたこともありますが今はその両駅を結ぶ治田線もありだいぶラクができるようになっています。しかも各線とも運賃は無料ですから全くありがたい限りです。

 坂本線に乗った停留所は阿下喜本町で、阿下喜駅を経て員弁川を渡り東藤原駅最寄の停留所、東禅寺で降りました。バス停と駅名が違いヨソモノにはちょっとわかりにくいのですが場所は駅のすぐ前です。この駅からは太平洋セメントへの専用線がのび貨物列車の入換が行なわれているのでちょっと見物してから西藤原行きに乗りました。元西武の401系でそれなりに馴染みはある顔のはずなのにおでこのライトがデカくなっていることで結構印象が変わって見えるのが面白いところです。


 三岐線の末端西藤原駅は駅舎からして蒸気機関車のカタチですが実物の蒸気機関車に電気機関車ディーゼル機関車と保存されていてミニ鉄道(は休止中でしたが)もありちょっとした鉄道名所という感じでよい時間を過ごせます。


 折り返しの近鉄富田行きに乗り東藤原を通り過ぎて「貨物鉄道博物館」がある丹生川に寄ってみました。

 開館日は基本的に毎月第1日曜日と少ないのですがその日でなくとも屋外の展示車両は見られます。私は実のところ「乗れない」貨物列車にはさほど興味がないのですがそれでも重たい変圧器を運ぶデカい「シキ160」などかなりの迫力で楽しめました。保存車両の脇を現役の貨物列車が通る様子が見られるのは貨物輸送が盛んな三岐鉄道沿線の良さです。


 という具合にひと通り乗り回ったら近鉄富田駅に出て台紙を提示し景品を頂戴します。景品は10円玉くらいの大きさの北勢線の絵入りメダルでよい記念になりました。

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