今日は、なんとか2時間作って
見たかった映画
『犬と猫と人間と』を見に行きました。
いつもなら、気になる映画があっても
そのうちテレビで放送されるだろうから、と
テレビ待ちのまま忘れることが多かったのですが、
この作品に関しては絶対テレビでは放送されないだろうという思いもあったし
とにかく【今】見たかったからです。
場所は渋谷の【ユーロスペース】
小さな映画館です。
上映スケジュールを見ても
聞いたことのないような映画がたくさん・・・
ラブドール主演の映画なんて
大きな映画館では絶対にやれません。
ほかにもタモリ倶楽部で取り上げられそうな作品もちらほら、
逆にいえば若手監督や、本当に好きで作った作品の
表現の場とも言えるかもしれません。
ちなみに僕はほとんど映画は見ない人で
前に見た映画は『えびボクサー』でした
しかもボクサー割引
(ボクシンググローブを持っていくとちょっぴり割引になった)
で行くようなヘタレです。
さて、
そんな僕がこの『犬と猫と人間と』を見たいなと思ったのは
うちにも猫がいます。
一緒に住むまでは「野良猫って多いな~」くらいしか思ってませんでした。
でも、猫の世話について色々勉強したり
関連本を読んだりしていると
どうしてもつらい現実にたどり着きます。
猫(動物)が好きなら
命を預かる自覚があるなら
見ておかなければいけないなと思ったからです。
内容について書くのは極力避けますが
派手さはまったくありません。
可愛い子猫が出ようが、アイドルが嬌声を上げるような場面はありません。
残酷な場面になろうが、おどろおどろしい効果音や、興ざめする声が上がるわけではありません。
辛い現実だけれど逃げないことを選んだ『人間』の声を
淡々と見つめていきます。
気の弱い人だと目を背けるようなシーンもあります。
静かだからこそ一層衝撃的な場面もあります。
テレビでは絶対に流せない映像だろうし
学校などで上映したら、体調崩す子が出たりで
問題にもなりかねません。
でもそこには常に命の温度が感じられます。
先日ニュースを騒がせた崖っぷち犬も登場します。
実は姉妹犬も一緒に保護されていたそうです。
そして、崖っぷち犬の狂想曲から見えてきた
『人間』の歪みも静かなな視点で語られます。
動物愛護センターの実態も取材されます。
「愛護センターなんて名乗ってるくせに殺してるだけだ」という偏見や
施設を建設しようとすると巻き上がる反対運動、行政として動ける限界と現実とのジレンマなどなど
凄く印象に残ったのは施設員の方のコメントで
「動物は好きですか?」という監督の質問に対して
「好きです。好きだからやってます」という答えだ
(この人は市の職員になったときには動物園の勤務を希望したそうである)
それに続いて
「命の最期を見届けるのはせめて好きな人間がやるべきだと思います。」
言葉自体は少ないし、上手く話しているわけでもないが、
そこには『想い』が感じられた。
そして、いろんな自治体でも
殺処分数を減らすようにセンターは動いていることや
過去から現在の処分の経緯なども紹介される。
その一方、「生活保護を受けるために犬は飼えない」と持ち込む飼い主もいる。
単純な話ではない・・・しかし
問題の本質は単純だ。
『ホントはこんな事言ってはいけないんですが、
無責任な飼い主の尻拭いをさせられているようなものです・・・』
それだけの話、【命を受ける責任】だけだ・・・
動物愛護の先進国
イギリスの現状も紹介される。
日本との違いに愕然とするが
その根底にあるのは、一般の人の意識の差だろう。
一気には変わらない、でも続けなければ絶対に変わらない。
命を大切にすることを声高に主張することで
それを自分の思想を通すための道具にする過激派がいるのも事実だ。
しかしこの映画で描かれるのは
「目の前の命を何とかしたい」
そんな『想い』の求道者たちだ。
重いテーマだけに
万人受けはしないかもしれない、
でも、見ようと迷っているなら見て欲しい。
上映が終わって
スタッフロールが終わるまで誰も席を立とうとしない
全部の終了後、僕はいつもより深めにサングラスをかけて
劇場を後にした。
帰りには
新しい猫じゃらし棒と
おやつでも買って帰ろう
内村特殊法務事務所
http://homepage2.nifty.com/guth/
見たかった映画
『犬と猫と人間と』を見に行きました。
いつもなら、気になる映画があっても
そのうちテレビで放送されるだろうから、と
テレビ待ちのまま忘れることが多かったのですが、
この作品に関しては絶対テレビでは放送されないだろうという思いもあったし
とにかく【今】見たかったからです。
場所は渋谷の【ユーロスペース】
小さな映画館です。
上映スケジュールを見ても
聞いたことのないような映画がたくさん・・・
ラブドール主演の映画なんて
大きな映画館では絶対にやれません。
ほかにもタモリ倶楽部で取り上げられそうな作品もちらほら、
逆にいえば若手監督や、本当に好きで作った作品の
表現の場とも言えるかもしれません。
ちなみに僕はほとんど映画は見ない人で
前に見た映画は『えびボクサー』でした
しかもボクサー割引
(ボクシンググローブを持っていくとちょっぴり割引になった)
で行くようなヘタレです。
さて、
そんな僕がこの『犬と猫と人間と』を見たいなと思ったのは
うちにも猫がいます。
一緒に住むまでは「野良猫って多いな~」くらいしか思ってませんでした。
でも、猫の世話について色々勉強したり
関連本を読んだりしていると
どうしてもつらい現実にたどり着きます。
猫(動物)が好きなら
命を預かる自覚があるなら
見ておかなければいけないなと思ったからです。
内容について書くのは極力避けますが
派手さはまったくありません。
可愛い子猫が出ようが、アイドルが嬌声を上げるような場面はありません。
残酷な場面になろうが、おどろおどろしい効果音や、興ざめする声が上がるわけではありません。
辛い現実だけれど逃げないことを選んだ『人間』の声を
淡々と見つめていきます。
気の弱い人だと目を背けるようなシーンもあります。
静かだからこそ一層衝撃的な場面もあります。
テレビでは絶対に流せない映像だろうし
学校などで上映したら、体調崩す子が出たりで
問題にもなりかねません。
でもそこには常に命の温度が感じられます。
先日ニュースを騒がせた崖っぷち犬も登場します。
実は姉妹犬も一緒に保護されていたそうです。
そして、崖っぷち犬の狂想曲から見えてきた
『人間』の歪みも静かなな視点で語られます。
動物愛護センターの実態も取材されます。
「愛護センターなんて名乗ってるくせに殺してるだけだ」という偏見や
施設を建設しようとすると巻き上がる反対運動、行政として動ける限界と現実とのジレンマなどなど
凄く印象に残ったのは施設員の方のコメントで
「動物は好きですか?」という監督の質問に対して
「好きです。好きだからやってます」という答えだ
(この人は市の職員になったときには動物園の勤務を希望したそうである)
それに続いて
「命の最期を見届けるのはせめて好きな人間がやるべきだと思います。」
言葉自体は少ないし、上手く話しているわけでもないが、
そこには『想い』が感じられた。
そして、いろんな自治体でも
殺処分数を減らすようにセンターは動いていることや
過去から現在の処分の経緯なども紹介される。
その一方、「生活保護を受けるために犬は飼えない」と持ち込む飼い主もいる。
単純な話ではない・・・しかし
問題の本質は単純だ。
『ホントはこんな事言ってはいけないんですが、
無責任な飼い主の尻拭いをさせられているようなものです・・・』
それだけの話、【命を受ける責任】だけだ・・・
動物愛護の先進国
イギリスの現状も紹介される。
日本との違いに愕然とするが
その根底にあるのは、一般の人の意識の差だろう。
一気には変わらない、でも続けなければ絶対に変わらない。
命を大切にすることを声高に主張することで
それを自分の思想を通すための道具にする過激派がいるのも事実だ。
しかしこの映画で描かれるのは
「目の前の命を何とかしたい」
そんな『想い』の求道者たちだ。
重いテーマだけに
万人受けはしないかもしれない、
でも、見ようと迷っているなら見て欲しい。
上映が終わって
スタッフロールが終わるまで誰も席を立とうとしない
全部の終了後、僕はいつもより深めにサングラスをかけて
劇場を後にした。
帰りには
新しい猫じゃらし棒と
おやつでも買って帰ろう
内村特殊法務事務所
http://homepage2.nifty.com/guth/