名鉄は、非電化区間に続いて600V区間を全廃、それらで使っていた車両は各地に散っていきました。その最大の受け入れ先となったのは、北陸鉄道同様名鉄系とされる福井鉄道。冷房改造困難な旧式車に取って代わりました。
その過渡期にあった平成18年初夏、福井を訪問。市役所前電停に現れたのは、880系884始め2連(885F)です(写真)。塗装を改め新塗色を身に纏い、日本最大の地方紙のラッピング車になっています。当時のキャンペーンキャラは、マラソン女子金メダリストでした。
乗車し、赤十字前には、解体を待つ車両が停まっています(写真)。クハ122でした。三河鉄道から名鉄を経て福井鉄道に入りましたが、遂に命運尽きました。
その相方、モハ122もそのままでした(写真)。最期の時を待っているようでした。
途中駅で、ポイントのスノーシェッドを通る、モハ803です(写真)。美濃町線に用いられた同車、これも新塗色となっています。
西武生の側線には、クハ141始め2連が見えます(写真)。知多鉄道、名鉄瀬戸線と渡り歩いた同車、最期は福井で迎えました。
武生新の側線には、就役を待つモハ802他が待機します(写真)。
再び西武生へ。先ほどの編成の反対は、モハ81始め2連でした(写真)。
これらの車両は名車でしたが、冷房化の波には勝てず、引退、置き換えとなりました。残念でしたが、仕方ありません。保存されたとも聞かず、残念です。もう二度と、撮影することも出来ません。もう一度、活躍した時代に思いを馳せたいと思います。
それでは、次回をお楽しみに。