Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

Subways#5

2012-01-31 | 鉄道写真

 名古屋市営地下鉄特集、最終回は、上飯田線です。

 地下鉄上飯田線は、世界一短い地下鉄として、ギネスブックにも載る路線です。そのとおり上飯田~平安通の駅間一つで、非常に短い路線です。

 元々同線は、上飯田で終点となる名鉄小牧線の利便性を上げるため、地下鉄名城線平安通と接続させるべく建設されたものです。トンネル自体は、名鉄小牧線味鋺駅南側から始まっています。そのため、当初から名鉄小牧線との乗り入れが前提となっていました。駅間一つであるので、そのまま名鉄に運営を委託するという方法もあったのでしょうが、名古屋市は7000系を製造しました。

 始まりは平安通。7601始め4連が、出発を待っています(写真)。

 同編成の奇数向き、7101始め4連です(写真)。将来6連化するためか、まだ7400形、7500形は存在しません。

 車内もしっかり撮ってありますが、姉妹ブログと内容が重複するので、割愛します。

 もう一つの編成、7102始め4連です(写真)。

 7000系の検車は、当初犬山から上小田井、鶴舞線を経由し、日進工場で行う計画だったようですが、結局名鉄車輌と同じく名鉄舞木検車場で行われました。運転も、名古屋市の運転士に代わることはなく、全線名鉄の運転士が運転します。

 地下鉄上飯田線開業前は、名鉄小牧線も色々な車両で運転されたようですが、現在は地下鉄乗り入れ用車輌、300系で統一されています。途中駅「間内」での、左311F(初号編成)、右318F(最終編成)行き違いの図です(写真)。ただ8編成同時に登場したため、形態的変化は全くありません。

 なお、地下鉄上飯田線開通により、犬山と市域との連絡は同線にすべく、地下鉄鶴舞線の犬山乗り入れは減少しています。

 一時7000系を撮るべく大捜索を行っていましたが、7000系は通常午前中しか運用に就かないため、午前11時までにねぐらの名鉄犬山検車区に帰庫してしまいます。撮りたい方は、早起きしてください。

  これで、今回のシリーズは終わりです。やはり、姉妹ブログと内容が同じでは、全く意味がないと思うので、当ブログでは、大画面が有効に使える内容にしていきたいと思います。

  それでは、次のシリーズに、ご期待下さい。

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Subways#4

2012-01-30 | 鉄道写真


 今回は名古屋市営地下鉄4回目、桜通線を取り上げたいと思います。


 桜通線は永く野並を終点としていましたが、昨年春野並から市域の端にあたる徳重まで開通しました。地震の関係で祝賀行事は中止となりましたが、写真の6153Fは開通記念ヘッドマークを装備していました(写真)。


 桜通線中村区役所~今池間は、東山線をバイパスする目的で造られた路線、大阪で言えば御堂筋線に対する四ッ橋線に相当します。今池~新瑞橋間は、昭和40年代最後まで市電が残った区間で、利用の多い区間、開通まで多くのバス系統が走る道でした。そして市域の端の緑区野並へ、徳重へと目指し建設されました。車輌的には第三軌条もあったのでしょうが、鶴舞線と同じ架線1,500V、1,067ミリ軌間となり、丸の内には鶴舞線との連絡線が設けられています。


 写真を注意すると分かるでしょうが、通常の車輌では写真の右側、則ち車輌の左側に運転席が設けられるのですが、桜通線車輌は全て島式ホームで建設するという方針から、通常とは逆に写真左側、則ち車輌右側に運転台があり、常にホーム側になります。



 開業前に量産先行車として6000系、6101始め4連が、昭和62年に落成しました(写真、現在は5連)。6101、6201が日車、6701及び6801が日立の製造で、名古屋市初のVVVF車となりました。桜通線開業まで長期に渡り、鶴舞線で試験が行われました。平成6年に6301が日車で製造され、量産車と同時に5連化されました。ホーム柵設置前の撮影は叶わず、写真のとおりとなりました。なお同編成は、車体の番号標記の字体が、量産車と異なり、6301とも異なります。



 続いて平成元年製の量産車初号、6102始め5連です(写真)。この時のスタイルが、他の車輌にも続いています。



 野並延伸までは一気に行われたために、多少の形態的変化(車内のLED電光掲示の位置等)は見られますが、基本的には同一です。ATO自動運転で、ワンマン運転、運転士は誤動作がないことを確認するだけです。


 そして写真は6000系最終編成、6120始め5連です(写真)。外観上、形態的変化が見られないことが分かります。そして輸送量の増加に伴い、平成5年に6300形が製造され、全編成に挿入され、5連化されました。



 そして暫く時間をおいて平成21年に、桜通線も徳重延伸用に車輌増備が行われました。車輌は新形式となり、6050系を名乗ります。軽量ステンレス車体ですが、ビードが無くなり、ストレートな車体となりました。HIDヘッドライトの採用も考えられたでしょうが、既存車との共通性を図りハロゲンヘッドライトとなりました。写真は6151始め5連、6050系量産先行車です(写真)。落成時から5連です。



 そして平成22年製の量産車初号、6152始め5連です(写真)。外観は先行車と同じですが、車内の案内がLED電光掲示から、液晶モニター(”ハッチービジョン”と呼ばれる)に改められました。



 最終編成、6154始め5連です(写真)。野並~徳重間は同じ緑区内で距離が短く、多数の新造を必要としなかったので、少数の製造となりました。


 この付番は、多分近鉄なら6030系として節約したでしょうが、6050系です。次回桜通線で新系列が出れば、間違いなくN6000系です。社の方針まで干渉はしませんが、次回の主役は、付番についてもう少し考える余地があることを示唆しています。


 次回が最終回のようです。ご期待下さい。

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Subways#3

2012-01-26 | 鉄道写真


 名古屋市営地下鉄、第3回目の今回は鶴舞線後半戦、乗り入れ側の名鉄の車輌を見ていきたいと思います。


 名鉄は古くから豊田市~八事間の路線免許を持っており、鶴舞線の建設時に八事~赤池間の免許を名古屋市に譲る時に、相互乗り入れを条件にしていました。そのため当初から乗り入れ対応をした車輌を使っていました。


 その初号車である、100系第1編成、111始め6連の写真です。当初4連で落成、6両化にあたり中間車2両を増結しました。当初の車輌は抵抗制御、増結中間車はVVVF車です。



 当初は名古屋市鶴舞線・名鉄豊田線のみでの運用で、4連5編成20両の陣容で、検車は猿投で行っていたものと思われます。その最終編成115始め6連の写真です。落成は昭和53年、中間車は平成5年です。



 その後平成元年に1編成が増備され、続番で登場しました。116始め6連です。当初の4連は技術の進歩の伴い、界磁添加励磁制御に変更されました。



 さらに平成3年には4編成が増備されました。系列としては100系ですが、付番は続番とならず200番台を名乗ります。211始め6連です。



 技術的には116Fと同じ界磁添加励磁制御ですが、続番としなかったのは番号が不足するための措置と思われます(今後のことも考え、最終車を110Fとはしませんでした)。写真はその最終編成、214始め6連です。中間車2両はVVVF制御、111F等の中間車と同時期の製造です。



 そして狭義の200系、215始め6連です。平成6年に、当初から6連で落成しました。全VVVF制御で、車内貫通路上方に情報提供LED電光掲示が設置されました。また、中央貫通扉窓下のエッチングから、名鉄の旧社紋が消えました。


 この頃には、本線系車輌も3500系、3100系が製造されており、もっと新しい技術も採り入れることも可能だったのでしょうが、既存車輌100系との統一が必要であり、保守的な設計となりました。


 鶴舞線全通に伴い犬山線とも相互乗り入れを開始、犬山~上小田井~赤池~豊田市という運転もありましたが、地下鉄上飯田線の開通に伴い、ラッシュ時を除き乗り入れは岩倉で打ち切り、犬山行きは減少しました。ただ、所属は猿投から犬山に移ったらしく、梅坪~豊田市間は三河線と逆向きになります。また、昼間には必ず、柏森3番線、及び犬山1番線先の側線に、待機の100・200系が停まっていますので、ご参考までに。


 本年度の名鉄の車輌計画では、100系の制御装置を1編成交換する、とのこと。どの編成で行うかは不明ですが、最新215Fではないことは確かですので、順番に初号車から始めるのでしょうか。やるなら多分抵抗制御車の方が効果的でしょうから、やはり111Fが対象なのか。


 最後に、同じような車輌が並んでいます(確かに見た目の外観は同じ(故意に同一にしているのでしょう))が、機構的には異なるものであり、外観でも例えば側面電動方向幕が、車輌製造時期で大小異なる所があります。それは編成中でも両先頭2両ずつと中間2両は異なり、それだけで記事が書けるほどです。また、そういった特集ももそのうちに。


 次回は、順番からして桜通線でしょうか。ご期待下さい。

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Subways#2

2012-01-25 | 鉄道写真


 名古屋市営地下鉄第2回、今回と次回で地下鉄鶴舞線関連を紹介したいと思います。


 鶴舞線は、名古屋市営地下鉄では初の軌間1,067ミリ、架線1,500ボルトの路線です(従前は軌間1,435ミリ、第三軌条600ボルトでした)。当初から名鉄豊田線、全通により名鉄犬山線と相互乗り入れを行っているため、名鉄と同規格になったのです。


 その第1号となったのが、名古屋市3000系、3101始め6連です。当初4連で落成、しかし編成替えで現在は中間に3104、3204を挟んでいます。コルゲートステンレスボディ、この姿から多くの方は、営団5000系と同様な抵抗制御と思われるでしょうが、電機子チョッパ制御です。



 3000系は、総勢23編成92両の陣容となりました。その最終編成、3123始め6連です。これも中間に3721、3821を挿入しています。



 その後の鶴舞線延伸、および6連化による編成不足に対応し、3050系が製造されました。写真はそのトップナンバー、3151始め6連です。ビード入りステンレスボディ、VVVF制御の車輌です。バブル期の電車のスタイルです。



 3050系は当初9編成52両、その後1編成6両追加され、現在10編成58両の陣容です。その最終編成、3160始め6連の写真です。



 当初増備の最終編成、3159編成は、中間に3000系3706、3806を挿入している関係で、運転台に関連装備が追加されているとのこと。車両限界は同じで幅も一致しますが、屋根が少々凸凹になっています。



 3000系も初期車が経年30年を迎え、置き換えの時期を迎えています。そこでN3000系が製造されることとなり、その第1編成は日立で落成しました。名古屋市初の日立”A-Train”、写真は甲種輸送中に、牽引機を待つ姿です。現在運転士のハンドル訓練中で、平日の昼間時間帯に時々その試運転の姿が見られるとのことです。


 N3000系の製造で、当然3000系が廃車になるわけですが、やはり一番可能性が高いのは、3159編成に挟まれる3706、3806でしょう。経年からしても一部の車輌が古いというのがネックであり、編成統一という観点からも、今後一番注視すべき編成でしょう。


 次回は、乗り入れる側の名鉄の車輌を紹介したいと思います。ご期待下さい。

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Subways#1

2012-01-24 | 鉄道写真


 ブログ等で多く記事になるのは、やはり地元ネタです。地元ネタでは名鉄はかなり集中的にやったので、ここらで名古屋市営地下鉄をクローズアップしてみようと思います。順番としては、やはり開通順が一番と思い、地下鉄東山線からいきたいと思います。


 1枚目は、平成19年、N1000系デビューのお披露目も兼ねた、藤が丘工場公開イベントでの一枚。N1101始め6連です。いよいよ、半導体制御車も淘汰の時代が来た、と感じさせました。



 その淘汰される車輌は、5000系。現存最古の編成である5103始め6連が、藤が丘に到着した図。廃車は5101、5102と順番に来たので、次は当編成と思われたものの、これより状態の悪い編成があったらしく、そちらが先に廃車されました。まあ、省エネのチョッパ制御車であり、置き換えのペースも遅く、まだまだなのでしょうが、油断は禁物です。



 5000系最終編成5123始め6連が、藤が丘に到着。同編成は平成2年製で、丁度技術的分岐点の時期に製造されました。他社に目をやれば、VVVF車も散見され、既存の技術か、新技術かで寿命が分かれました。しかし同系は、地下鉄車輌の冷房化に大きく貢献しました。



 続いては5050系、5151始め6連です。同編成は平成4年落成、後述の名城線2000系の東山線仕様といった感じです。しかし2000系のような曲面ガラスは使用せず、平面ガラスのみです。



 同系の最終編成、5677始め6連が、高畑に向けての出発を待っています。同編成の登場で黄電は全車引退、東山線は冷房化率100%を達成しました。



 そして5000系初期車が登場から30年になることから、これを置き換えるべく製造が始まったN1000系、その現在の最終編成N1104始め6連です。「省エネ化」「冷房化」といった喫緊の課題もないことから、置き換えのペースは遅く、年に1編成程度の登場となっています。今後もそのペースなのか、施設改善も視野に置き換えペースを上げるのか、興味があります。



 続いて開業した名城線。こちらも黄電であり、黄色に紫の帯を纏った車輌が走っていましたが、これを置き換えるべく製造された2000系、その初号車2101始め6連です。平成元年の製造です。



 同線は2000系導入後路線が延長され、当初の黄電置き換えから、延伸区間用の増備に変わりましたが、マイナーチェンジは多数あるものの基本的には同形を製造し、平成16年の最終増備2135、2136まで変わりませんでした。その最終編成、2136始め6連です。なお、2133から2136の4編成のみが、前照灯に角形HIDライトを用います。


 今回は600V第三軌条、16m車の2線区に使用される車輌を紹介しました。次回は鶴舞線でしょうか。ご期待下さい。

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新年を迎え

2012-01-01 | 鉄道写真

 あけましておめでとうございます。管理人、Seichiroです。

 最近更新していませんが、現在新シリーズを計画中です。今後とも、よろしくお願いします。

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