あいつみたいな顔に生まれりゃ
きっと楽しい人生のはずなんて
考えたりした
いい男には勝てないなんて
いいわけだよね ああ (シャ乱Q「いいわけ」)
そうです、いいわけです。
お顔が良かろうがなんだろうが、フラれるときはフラれます。
でもね、
超初心者向けの恋愛論さん、
「付き合いたい人になる」のこの部分、わたしは異論なんですけど。
最近は男も女もルックスが大事なんて
言われているけれど、実感としては皆
外見をそれほど重視していない。
それほど、は、重視してないと思いますよ。
でもね、外見って大事ですよ。
先日、異性の友人と食事をしたんですが。
彼、かっこよかったんですよね。
いわゆる、持って生まれた容姿はキムタクじゃないです。
髪の毛薄くなってきたってのも、言ってました。
でも、この彼、黒のカジュアルのジャケットが、とてもよく似合ってた。
きっちりと着ていたというより、無造作なシワがついた状態で、よく着てるんだろうなという感じでしっくりと似合う。
そういうのって、かっこいいですよね。
カシミアのロングのコートが似合う男ってのがいるんですが。
この方は、こんな高価なコートを着こなすには、まだ若いわけです。
でも彼がこのコートを着てると、かっこいいですね。
長身に、とてもよく似合う。
この人も、キムタクじゃないです。
どっちかというと、容姿にコンプレックス持ってる方ですね。
でも、本人がきちんとポリシー持って着るもの選んでる。
かっこいいですよ。
そうそう、そう言えば。
去年、ダウン症の家族イベントでバーベキューやったときに。
人んちの亭主と、お互い機種変したばっかりの携帯自慢してて。
そのついでに携帯で写真撮りっこなどして遊んでたんですが。
この日の、ここんちのご亭主、鮮やかな黄色のポロがとてもよく似合ってましたね。
かっこよかったですよ。
自分が撮った写真も、おふざけで撮った割には、いい写真だったと思う。
まだ赤ん坊の我が子のために、一生懸命素直に情報収集してることもまた、彼はかっこよかったですね。
それとね。
以前、大手新聞社の第一線で社会部の記者って方とお会いしたときに。
濃いカラーのワイシャツを着ていらして、それがとってもかっこよかった。
もちろん、そのかっこよさを支えてるのは、彼の仕事に対しての前向きな姿だと思う。
影響受けて、翌日わたしは夫のワイシャツを数枚、新調したのでした。
自分の好きなもの、自分の姿勢、自分のやりたいこと、自分の仕事、自分が大事にしようと思うこと。
そういうのに一本筋の入ってる男って、やっぱり外見に出ますよ。
こういう服が好き、こういう色が好きって、そういうのがはっきりしてくることにもつながっていくだろうし、そうすると自ずと外見にも出ますよね。
ニョーボが服買うのは当たり前って場合だって、ニョーボに大事にされてりゃ、変なカッコはしてませんよ、やっぱり。
鏡ばっかり見て、外見ばっかり考えてる男は論外ですが。
でも、なんというか、外側から、というか、そういうことって、中身にも影響していきますよ。
そして、中身が充実してる男ってのは、やっぱり外見にも出ますよ。
だから外見で判断されるってのは、一理あるわけです。
要は「うそっこの飾りだけの外見か」ってのを見ぬく目ってことなんですけどね。
キムタクって、世の中の女性には人気があるようですが、わたしは好みじゃないんです。
好みじゃないんですけどね。
でも彼の人気と、その継続はわかる。
いつだったか、テレビ見てて。
(あら、この男、いい男なんだわ)って思ったときがあって。
過去をからかうような、昔の映像を本人に見せるって趣向だったんですが。
デビュー当時の映像で、自分の好きな女の話、してたんですよね。
「『コンサートとかやっちゃってんでしょ?』って言って、ちっともオレの思いをわかってくれない」と、口とがらせて駄々こねてました。
カメラに向かって「オレ、マジです」って、宣言してました。
そうそう、この人、デビュー当時、「好きな女性がいる」って、そういや堂々と言ってたんですよね。
こうやって、堂々と自分の恋が語れる男ってのも、かっこいいですよ。
こういうとこがあるから、彼はずっとラブロマンスのドラマ、やっていけてるんだなって思った。
恋のなんたるかってのを、ちゃんと知ってる男ってのは、かっこいいですよね。
彼の人気って、こういうとこにも関連してないか、ってのも思う。
ああいう男だから、自分が口説かれるような「同化」して、ドラマを楽しんでる女性っていっぱいいるんじゃないかと思う。
それは外見だけじゃないですよ。
彼だって、持って生まれた容姿だけで食えてるわけじゃないですよ。
持って生まれた容姿ってのを、生かせる中身ってのがあるからこその、継続した人気だと思いますよね。
そして彼は、商品として自分の容姿を維持しなければならない努力がある。
要するに大事なのは
キムタクになることではない、
ということだ。
それはそうなんだけど。
でもキムタクを甘く見ちゃいけないよ、と、わたしは思う。
持って生まれた容姿だけで自分を判断しちゃいけないし、判断される必要も無い。
でも判断されてしまわれるとしたら、それは結局、容姿だけのことじゃないんじゃないかと。
容姿含めて持って生まれた自分というものに負けてしまうことかなとも思う。
それよりも女性は自分を
一番大切にしてくれる人を欲しがっている。
それはそうなんだけど。
でも、どんなに大事にしてくれたって、本人に魅力がなければ「いい人なんだけど」で、横から悪いのにかっさらわれる危険なんて、山ほどありますよ。
「悪いの」ってのは、自分の生かし方よく知ってるのが多いですしね。
もちろんね、「外見より中身」なんだけれど。
でも、自分の中身のなんたるかってのを自分で見つけられないときは、外見の努力から入るのもアリだとわたしは思いますよ。
そうやって、自分に似合うもの似合わないもの見つけながら、中身も育っていくってことたくさんありますしね。
それは、女の方が、山ほど経験してる実感かもしれないですね。
たかが化粧かもしれないけれど。
でも化粧のうまい女に、自分を生かす方法を知っている女は多い。
そして誰もが、最初から化粧がうまいわけじゃないと思う。
自分に似合わない色、おかしな形の眉毛。
そんな失敗を繰り返しながら、自分を、自分の外見を生かす化粧を見つけていってるんだと思う。
そうやって育ててるのは、化粧のテクだけなんかじゃない女はたくさんいる。
外見というものに対しての偏見のようなものに自ら自分をおとしいれてしまっては、出会うものにも出会えなくなるんじゃないかとも思う。
「つき合いたい人になる」可能性っていうのは、外見という範疇から逃げることではないと思う。
自分のルックスに自信が無ければ、自分にしか出せない総合的なルックスってことを考えれば、人間は育つ。
育つ人間、育つ可能性を持った人間は魅力的で、「つき合いたい人」という範疇に充分入るはずだとわたしは思う。
以上、
超初心者向けの恋愛論のktfourさんにお約束した、初コメント記念のTBを
「付き合いたい人になる」に送ります。