「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

本日読了、「昭和戦後史の死角 保坂正康」

2005-10-02 19:31:47 | 歴史・戦争
昨日、バリ島で爆弾テロが起き、日本人も被害にあいました。テロに屈しないと声明を出した日本はどこへ行くのか?

本日読了
「昭和戦後史の死角 保坂正康 朝日文庫」
先の戦争から現代社会を考える視点を持つこの本は一読の価値を持つように思われます。歴史に何を学ぶか、何故そうなったかを考える中で現代日本社会の危うさも感じ取れるのではないでしょうか?
私は小泉首相の役目は終わっていると感じたのは「どこが戦闘地域でどこが非戦闘地域であるか、私にわかるわけない」といった答弁でした。一国の総理が言うべき発言ではないのです。真摯さが足りないのです。いみじくもこの点を保坂正康も取り上げて論じていることについて、おかしいと感じている人たちが多くいるのであろうと思えます。

しかしながら歴史的にみると大衆とはわかりやすい扇動者を選ぶ傾向にあるのです。今回の日本の総選挙にその傾向を読み取ることができるでしょう。

古代アテネが衰退したのは無産市民に選挙権を与えたこと。これも歴史でしょうか。
保坂正康の第2章は「保守主義」について書かれています。

今を考えれるべき本の1冊です。

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