「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

昨日購入 赤と黒(下) 

2005-04-30 01:25:54 | その他
今日、紀伊國屋リャンコート店(シンガポールのお店です)に行きましたところ、5周年記念20%オフセールをやっていました。
購入本
「赤と黒 下 スタンダール 新潮文庫」 
2冊ありました。ふと価格をみましたら15.90ドルと17ドル強で価格が異なります(輸入時の為替レートによるものと思えます)。迷わず、15.90ドルを買いました。
購入価格=12.70ドル≒826円(日本価格は税込みで700円)まだちょっと高いですね。
1シンガポールドル≒65円です。

「赤と黒」は上巻の150ページくらいをのんびりペースで読みすすんでいます。
ジュリアンそうじゃないよ、そこは行けよと思いながら。

購入雑誌
週刊文春 10.50ドルが20%引きで8.40ドル≒546ドル(日本価格は税込みで340円)

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惰性で読んだパトリシア・コーンウェル検視官シリーズ

2005-04-29 11:51:47 | その他
困ります、シリーズ物が10巻を超えると。
1巻目=新鮮
2巻目=ほほう
3巻目=ん~
4巻目以降・・・・・・惰性
以前は出ると同時に買っていたのですが、最近は思い出した時に買います。最新刊は買っていません。
困ります、間を空けると脇役のイメージがぼけて、登場人物として久しぶりに登場すると、誰だったっけ?となってしまいます。

私にとってパトリシア・コーンウェルは終わった作家です。

類似例=京極夏彦、妖怪シリーズ(1冊だけでも長いのに・・・・・・。本当に最初は新鮮だったのですが)。大沢在昌、新宿鮫シリーズなど。

読了本
「検視官」から「黒蠅」まで、パトリシア・コーンウェル 講談社文庫
(検視官、証拠死体、遺留品、真犯人、死体農場、私刑、死因、接触、業火、警告、審問(上下)、黒蠅(上下))

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自然発火で何故か大岡昇平の野火を連想

2005-04-28 03:28:18 | 歴史・戦争
昨日のシンガポールは猛暑でした。とにかく暑いの一言です。外回りの日と決めていた私はタクシーを待つ炎天下で死ぬ思いをしました。
そして、タクシーで移動中、消防車がとなりを走っていました。何故?というのも建物があまりない方向へ向かっていたのです。草むらの前で止まった消防車、その先には草に火の玉のような炎をありました。
運転手の「グラス・ファイヤー!ベリー・ホット!」の声。
私はひたすら「おおーっ、おおーっ」と返答にならない雄たけび。
そうです。初めて自然発火を見ました。

私が連想したのは
読了本
「野火 大岡昇平 新潮文庫」
自然発火とはかなり意味合いが異なりますが・・・・・・。

大岡昇平は
「レイテ戦記 上・中・下 大岡昇平 中公文庫」(入手済み、未読)
今ちょっと、中が見当たりませんが、これらが本棚で眠っております。多分、3~4年くらいだとは思いますが。

勲章をもらわない大岡昇平の猿真似をした大江健三郎は馬鹿者なのでしょうね。当時の書評によりますと、だったらノーベル賞も辞退するべき、もっともです。

さて、本と言うものは手元においておけば、ふと読みたくなる時がきます。それを待つ本に囲まれて幸せです。
私にとって、今読まないのに何故そんなに本を買うのかという質問は愚問です。山があるから登るのであって、本があるから買うのです。
将来はジャック・デリダのように読んだ本は3冊だけとのたまってみたいものです(ジャック・デリダが言うからしゃれになるのであって、私のような若輩者が言えることではありません)。

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読みきる予定なし、巣鴨日記 笹川良一

2005-04-27 02:39:30 | 歴史・戦争
私の世代には「戸締り用心、火の用心~」のおじいさんの印象が強い笹川良一です。おとーさん、おかーさんをたいせつにしよー!でしたっけ?
半分で投げ出した本
「巣鴨日記 笹川良一 中央公論社」
いわゆる巣鴨プリズンにおける笹川良一の見た国家指導者だった人たちの姿が書かれています。拠り所を無くした人間の哀しさの中で何が必要なのか?これを考えさせられるのでは?
しかし、付録 獄中からの手紙 は全然面白くありません。

関連読了本
「巣鴨プリズン 小林弘忠 中公新書」

今イラクで行われている勝者の虐待は昔からあったのです。今はそれが隠せなくなっただけであって。

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ボリス・ヴィアンの本を本棚に発見!

2005-04-26 01:07:35 | その他
私の本棚は一種のブラック・ボックスです。思いもしないところから思いもしない本が見つかったりします。ボリス・ヴィアンがありました。購入してすでに3~4年は経っているでしょう。
手元にあるのは未読本
「日々の泡 ボリス・ヴィアン 新潮文庫」
ずいぶん昔に読んだ
「彼女達にはわからない 同上 早川書房」
今考えるとジャン・コクトーの小説と似た雰囲気を持っています。つかみどころなく、軽さを感じる小説。しかし無視できない。けっこうジャン・コクトー系の小説が好きなのです(くだらないと思いつつも)。

ボリス・ヴィアンは軽快に人生を駆け抜けたのかな?死人はいつまでも若くいられる特権を持ち、我々は年を取っていくのです。

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韓国の大統領

2005-04-25 12:02:49 | 歴史・戦争
韓国と言う国を考えてみるには大統領制度と過去の大統領についてみてみると面白いのかもしれません。

読了本
「韓国大統領列伝 池東旭 中公新書」
なかなか興味深い本です。自分がその国の状況に置かれたくはありませんが、ドラマチックかつドラスチックな政権闘争は読んでいて飽きさせることがありません。
強力な権力とその権力を手放した後の姿。現在が最低の政治おんち大統領だと思えます。引退後にどのような境遇が待っているか、注目ですね。

10年以上前のベトナムでの話ですが、韓国人駐在員が会社のベトナム人工員の頭を履いていたスリッパで叩き、問題となりました。そのニュースを知った、当時タイに住んでいた日本人駐在員の中では、韓国人恐るべしとの噂がまわったことは言うまでもありません。近年、そのような話を聞かなくなってきたので、まともになってきたのではないでしょうか?以前はタイの日本人クラブでもボトルを壁に投げつけたりかなりのご乱交だったようですが・・・・・・。タイ人曰く「日本人嫌いだったら日本人クラブなんか来なけりゃいいのに」、昔の話です。

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夜のピクニック 恩田陸 を読んで

2005-04-24 18:00:58 | 思想・文学
朝から夜を通して歩く中の物語、この本を読みながら自分の高校の時を思い出している自分。それぞれの顔を思い出しながら物語を追っていきました。読者を各自の思い出に導くべき小説のような気がします。登場人物と同級生の誰かをオーバーラップさせたりなど。自分はこの中の誰だっただろうなど。
修学旅行のない高校、私の通っていた高校がそうでした(私の学年の一学年下からスタート)。文化祭がその代わりだったかな?といった記憶。一年の時にキャンプに行った記憶。人の記憶とは頼りないもので、今日寝る前にでも色々思い出してみようと考えています。

たまに読みたい小説群のひとつとも思えますね。

読了本
「夜のピクニック 恩田陸 新潮社」

正式な同窓会など行ったことないので、今更誰かと会うのも照れくさいものですが、同級生がどうなっているのか、興味しんしんです。

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カストロ 銅像なき権力者 を読んで

2005-04-23 23:14:36 | 歴史・戦争
本日、読了本
「カストロ 銅像なき権力者 戸井十月 新潮社」
カストロはおしゃべりなのか、なるほど、などと変なところで感心してしまいました。理想への実現は困難であろうとも、理想を捨てない情熱と姿勢を指導者が見せることは重要だということ。カストロは国際社会ではなくてはならないカリスマなのでしょう。他にもカダフィーなど強烈な個性を感じる政治家はまだまだ健在ですね。

キューバに行きたくなりました。ヘミングウェイの最終の土地でもありますし。

関連読了本
「ゲバラ日記 チェ・ゲバラ 角川文庫」
ゲバラ最後のゲリラ戦争の日記。数年前に遺骨が見つかった時にはちょっとした話題になりました。
入手済み未読
「フォト・バイオグラフィ チェ・ゲバラ イルダ・バリオ、ギャレス・ジェンキンズ 原書房」
絵になる革命家(現在では死語?)です。東南アジアでもチェ・ゲバラの絵(Tシャツなど)を時々目にします。チェ・ゲバラが何者か知っているのか、不明。

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日本の恐怖映画について

2005-04-22 23:59:12 | その他
本日、「感染」という恐怖映画を観ました。
佐藤浩一などが出ているのでちょっと期待した私が馬鹿でした。
日本の恐怖映画は何故恐怖小説を超えることができないのでしょうか?ハリウッドの恐怖映画は小説よりも楽しめるのに・・・・・・。
理由は多分日本と言う土地に関しては自身の記憶と経験が深くある為では?と結論付けて今日を終わりました。

読了本
「墓地を見おろす家 小池真理子 角川ホラー文庫」
角川ホラー文庫はけっこう好きです。これはたまたま家に残っていた本。映画で観るとなるとやっぱ陳腐になっちゃうでしょうね。

シンガポールの地元の人たちは映画館で携帯電話を使用します。SMS(携帯のメールです)もばしばし送ります。映画を何の為に観に来ているか不明。多分涼みに来ているのでは???

本日購入雑誌
「週間文春」

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今日は久しぶりに本を数冊買いました。

2005-04-21 20:10:03 | その他
私にとっての「本を買う」という行為はストレス解消になっています(これって女性がストレス解消に買い物をするのと同じ?)。
本日購入本
1、「午前三時のルースター 垣根涼介 文春文庫」
ちょっと気にはなっていた小説です。多分、読んでないと思うのですが(たまに読んだ本を勘違いして2度買うことがあるので)。
2、「夜のピクニック 恩田陸 新潮社」
今、旬なのでしょうね。この本は装丁が気になっていました。けっこう装丁で人って本を買うものです。立ち読みするにはちょっとつらい厚さなので。
3、「梶山静六 死に顔に笑みをたたえて 田崎史郎 講談社」
「竹下派死闘の七十日 文春文庫」はなかなか面白く読みました。これもちょっと気になっていた本です。
4、「カストロ 銅像なき権力者 戸井十月 新潮社」
これは衝動買い。チェ・ゲバラの戦友、ほっとけません。また、まちがってもスカトロと言ってはいけません。最近転んで骨折したようですが大丈夫でしょうか。しかし、転んで骨折することがニュースになるなんて、やっぱりカストロです(なんのこっちゃ???)。

今、スタンダール 赤と黒 を読んでいますが、今日買った本にちょっと浮気します。

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バトル・ロワイヤル、確かに面白いのだけれども・・・・・・

2005-04-20 22:09:54 | 歴史・戦争
映画から先に観ましたバトル・ロワイヤルです。
読了本
「バトル・ロワイヤル 高見広春 太田出版」
映画のシーンを思い出しながら本を読みました。
深作の映画はパリでも受けたようです。パリに旅行中、地下鉄か何かの場所で深作のポスターを見ました。
どのようなものも「パート2は」つまらないと相場が決まっております。2は観に行ってませんし、読みません。

類似読了本
「そして粛清の扉を 黒武洋 新潮社」
最近文庫化されたようです。

何が残るかと言われれば、何も残らない小説群(こういう本を数年に1冊は読んでいます)です。
最後まで読ませるあたりは筆力を感じますが、次の作品が彼らに存在しえるのか(黒武洋は出しているようですが、興味がわきません)。

類似本がいくつか出版されているようですが、バトル・ロワイヤルを読んでおけば十分でしょう。

余談ですが、バトル・ロワイヤルの映画中、前方の席に知り合いの男女が坐っていました。いついちゃいちゃするかが気になり、映画に集中できなかった、けっこう下世話な私でもあります。

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ウィトゲンシュタインに悩まされています。

2005-04-19 00:57:24 | 思想・文学
先日から読書が滞っています。
そうです。ウィトゲンシュタインのせいです。
「ウィトゲンシュタイン 藤木隆志 講談社学術文庫」が、ウィトゲンシュタインの著作の抜粋部分に入り、急に読書のスピードが落ちました。今やっと「哲学探究」にたどり着いたところです。
どうも私は最近寝言を言っているとの事。おそろしや、ウィトゲンシュタイン。

「哲学探究」の序文の中に、今の状態の慰めの言葉を見つけました。

「私は、自分の書いたものによって他のひとが自分で考える労を省くようになるのを望まない。できることなら、誰かが自分自身で考えていくための励ましになりたいと思っている」
=>(意訳)わからなくても、自分で考えることができればO.K.

19日夕刻、読了。そして、疲労。

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栗山尚一元駐米大使の耳

2005-04-18 01:17:47 | その他
海外に住む=NHKウォッチャー、という方程式が私に当てはまります。家ではBGM代わりにNHKワールド・プレミアムが流れています。
NHK出演の注目キャラのひとりが、元駐米大使栗山尚一です。
そうあの「耳」が気になります。
東大在学中に外務省キャリア試験に合格、中退し入省(卒業後入省はエリートでないとの某元駐米大使の話を又聞きしたことがあります)、外務次官から駐米大使、主流中の主流でしょうか。
昨日もNHKの日曜討論においての存在感。やはり、引き立つキャラです。
読了本
「一九九一年 日本の敗北 手嶋龍一 新潮文庫」
面白い読み物です。どこまでが事実かは検証する必要はあるのでしょうが・・・・・・。
栗山が外務次官時の湾岸戦争での日本の戸惑い振りが書かれています。

入手済み未読
「外交 上下 ヘンリー・A・キッシンジャー」
監訳が岡崎久彦です。タイの大使だった人間ですね。タイの大使館も怪しいです(今もかな?)。

耳について
入手済み読書中
「からだの文化誌 立川昭二 文藝春秋」
(死に臨して・・・・・・耳だけはその機能を保つ)(臨死体験も耳の機能による幻覚の一つ)とあります。

ところで、元駐米大使は元ヤクルトの栗山のお父さんという話は本当でしょうか?

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京セラ 稲盛和夫の本

2005-04-17 00:40:12 | 政治・経済
私はあまりノウハウ物は読まない人間なのですが、会社を立ち上げる際に経理についてだけは数冊購入し読んでみました。

会計か、と思い買った本で、唯一読了した本が
読了本
「稲盛和夫の実学 経営と会計 稲盛和夫」
なかなか面白い本でした。ふんふんと読みました。
古本屋で買ってきたので蛍光ペンでラインが引いてあります。私が死んだ時にこれを手にした人が私がラインを引いたと思われるのは恥ずかしいので、ここで書いておきます。私は一時期、誤植にかんして鉛筆でマークをつけていたことはありますが、ペンなどの消えないもので書き込みを本にすることはありません。

京都の会社の創業者は強烈な個性があります。創業者は皆そうなのでしょうか?
私が20代の末に最近テレビでもたまに見る創業者社長と社長面接がありました(京都の会社ではありません)。テレビで現在見るのと異なり、ふんぞり返っている人でした。まだやっているかもしれませんが、自分がゴーストライターに書かせたであろう本を会社の受付に置いて売るのは、破廉恥なので止めましょう。立ち読みで十分な本です。当時気が強かった私です。「面接に来てくれと言われたので来ました。まだ、入るとは決めていません」と言い、後日お断りのお手紙をいただきました(日にちを書き漏れの)。

会社を立ち上げる=>うまくいく(成功する?)=>本を出す
上手く売れない場合には社員に買わすという裏技もあります(京都の某社がこれをやられているようですね)。出版社も採算ラインを割ることはないし、創業者も本を出したと言うことで満足するし、といったところでしょうか。
これが創業者のパターン?

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反日騒乱で話題の上海といえば、ハードボイルド生島治郎

2005-04-16 19:34:33 | 歴史・戦争
北京の後は上海に騒乱が移ったとのこと、ニュースを見ると憂鬱になります。
終息への向かい方が注目されるところです。

上海を舞台の作品と言えば、生島治郎。一時期「片翼だけの天使 集英社文庫」(読了)で名前がよく出てきましたが、本領発揮は上海物かもしれません。

読了本
「上海無宿 中公文庫」
「明日なき者たち 中公文庫」
2冊は息抜きに読む本です。
入手済み未読
「黄土の奔流 中公文庫」
読もうと思いつつ、本棚に乗っています。

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