「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

映画、「トニー滝谷」を観て

2005-09-29 09:15:00 | 芸能
昨晩はJapanese Film Festivalの「トニー滝谷」を観ました。
村上春樹の小説はあのような表現の仕方が似合うのか?モノローグで綴る映像が流れる中、思ったのは宮沢理恵の演技が上手く感じたこと。
たぶん、今でも十分に綺麗なのでしょうが、貴花田(だったかな?当時も。もしくはすでに貴乃花)との婚約当時の輝きはないということ。宮沢理恵の不幸はあの当時を映像で見ている人たちにとってはいつまでもあの頃の彼女が思い出されるということ。

読了本
「レキシントンの幽霊 村上春樹 文藝春秋」
村上春樹の短編もこの本ではすでに読み手をひきつける魅力が失われているのでは?初期の短編には荒いながらも何かを感じさせるものがあったのでしょうが。

「おかしな男 渥美清 小林信彦」

2005-09-26 23:08:32 | 芸能
私の好きな作家の一人、小林信彦が描いた渥美清。

読了本
「おかしな男 渥美清 小林信彦」
ちょっと覚めた目で見る、作者の付き合いのあった人々を書いた本の一冊です。過度に思い入れが入った本を読むのがつらいと思える私にとっては小林信彦のちょっとひややかな視点がちょうどいいようです。

映画の寅さんはいつまでたっても好きになれないのですが、もしかしたら演歌が許せる今日この頃、今観るとはまってしまうかも・・・・・・。

トニー谷、ざんす 村松友視

2005-09-25 18:17:14 | 思想・文学
シンガポールで村上春樹原作の「トニー滝谷」が上映されます。
連想するのは、トニー谷。

読了本
「トニー谷、ざんす 村松友視 毎日新聞社」
ボードビリアンを主人公とした物語は小林信彦の独断場でもありますが、読んでいてフ~ンと思えることもあり、今は文庫も出ているので文庫で目を通してみるのもいいでしょう。

先日、実家に帰ったときに本棚にありました。

後藤田正晴死去

2005-09-24 13:07:26 | 政治・経済
9月19日に後藤田正晴死去。

読了本
「情と理 後藤田正晴 講談社」
内務官僚、戦時中台湾で陸軍将校であった氏の自衛隊に対する考え方や、法務大臣であった時の死刑囚に死刑執行への考え方。
毅然たるものがあったのかもしれません。

テレビで宮沢元首相がコメントしていましたが、次でしょうか?

「織田信長 山岡荘八」

2005-09-22 23:59:00 | 歴史・戦争
不思議と読書をした時期をはっきりと覚えている本もあります。

読了本
「織田信長 全5巻 山岡荘八 講談社文庫」
大学生の1回生の時に安い古い下宿先で読みました。

同級生に今読んでいる本は「織田信長」と言い、笑われました。
気にもしていませんが、今考えると読むのが早すぎたのか???

本能寺 池宮彰一郎

2005-09-21 21:51:59 | 歴史・戦争
帰国時に総選挙があり、小泉自民党が圧勝、本日第3次小泉内閣が発足しました。帰国時に雑誌に書かれていたこと、織田信長は聞き上手であったが・・・・・・。

読了本
「本能寺 上・下 池宮彰一郎 毎日新聞社」
改革者としての信長の生き方を池宮彰一郎の本で読むということはまた一興です。

盗作騒ぎはありましたが、池宮彰一郎の小説は面白いということは否定できないのではないでしょうか?

自分の本棚を見てショックなこと

2005-09-20 09:49:39 | その他
先週まで一時帰国していた折に久しぶりに自分の本棚を眺めました。
よく読んだなという印象とともにショックを受けました。

見沢知廉の本、「天皇ごっこ 新潮文庫」を読んでいたこと(また購入しています)。ああ~と思っていましたら、その数日前に自殺していたのですね。

それ以上にショックだったのは、「アムステルダム イアン・マーキューアン 新潮社」が本棚にあったこと。シンガポールに戻って最近読了したこの本を探したら・・・・・・ありました。

気付かずに同じ本を買うのはよいにしても、読んでも気が付かないとは・・・・・・、トホホ。

帰国時の入手本

2005-09-19 09:50:57 | その他
9月9日から18日まで一時帰国で日本にいました。

購入本
「戦争請負会社 P.W.シンガー NHK出版」
「死影 マイケル・マーシャル ビレッジブックス」=>17日読了
訳のせいか、ひじょう日本語が読みづらいのが難ですが、ストーリーとしては許せる範囲でしょうか?トーマス・ハリスを髣髴させるところもあり。
「エスクァイア日本版 ニューヨーク特集」
「昭和戦後史の死角 保坂正康 朝日文庫」
「私のNHK物語 山川静夫 文春文庫」

実家から持ってきた本(未読)
「知の考古学 M・フーコー 河出書房新社」
「本居宣長 上・下 小林秀雄 新潮文庫」
「プロスタンティズムの倫理と資本主義の精神 マックス・ヴェーバー 岩波文庫」

帰国前に見沢知廉が死去していたことを昨日雑誌で知りました。残念です。

本日読了、「周恩来・最後の十年 張佐良」

2005-09-09 20:16:11 | 歴史・戦争
中国共産党の歴史は権力闘争につきるのかもしれません。その中で表向き、失脚がなかった周恩来の死までの晩年10年をともにした医者の回顧録。

本日読了
「周恩来・最後の十年 張佐良 日本経済新聞社」
権力闘争の読み物はなかなか面白いものです。文化大革命についての本を今度買ってみようと思います。

P243ページに誤植あり。

阿闍世王物語 ひろさちや

2005-09-08 23:47:36 | 歴史・戦争
普段同じ本を二度は読まないのですが、これは数少ないその手の本です。

読了本
「阿闍世王物語 ひろさちや 新潮社」
何故か二度読んでもストーリーを憶えていないとは・・・・・・。また読むと思います。

面白く不思議な本、オススメです。
この作家(思想家)の初めての小説だそうですが、なかなかのものではないでしょうか?この手の小説をもっと書いてもらいたいものです。

ちなみにこれは本の装丁が気に入り買った単行本です。作家のことは何も知りませんでしたし、この作家の小説以外の本は読もうとは思えないです、今のところ。

高杉晋作 古川薫

2005-09-07 23:43:26 | 歴史・戦争
自らの出身地にこだわる古川薫の一冊。

読了本
「高杉晋作 わが風雲の詩 古川薫 文春文庫」
やはり天才は長生きしないのでしょうか?明治維新後は生き残りの作った出来損ないの社会であったのでしょうか?維新に貢献のあった人々は社会の構成を作り上げる前にこの世を去っています。それは壊し道を開いた人たちは建設にはそぐわなかったのでしょうか?

桂小五郎が木戸になっての晩年には、みんないなくなってしまったとぼやいていたそうですが・・・・・・。

日本への一時帰国

2005-09-06 22:03:41 | 
日本への一時帰国が近づき、色々とバタバタとしています。
さて、そろそろ持っていくべき本を決めなくては、と思うのですが、日本への帰国時は本のチョイスが難しいのです。理由としては、日本でも本を購入することを念頭に入れて選ばなくてはならないからです。

ただ今の候補は
入手本
「ギリシア悲劇 エウリピデス 上 もしくは 下 ちくま文庫」

もしくは、他の薄い文庫を数冊。

残された時間は少なく、手持ちのどの本にするかが問題です。

零戦燃ゆ 柳田邦男

2005-09-04 16:55:53 | 歴史・戦争
ただ今読書中といえども、すでに途中で数年が経ちました。

読了本
「零戦燃ゆ 柳田邦男 ① 文春文庫」
ただ今、②に入ってミッドウェイに戦いです。これから消耗戦に入っていくと考えると、手が止まってしまいました。

私にとってぜひとも全巻読み終えたい本ではありますが・・・・・・。

関連本
「零式艦上戦闘機 学習研修社」
零戦にも色々な型があります。図解で眺めることができるのでこのような本も時には必要です。
靖国神社の遊就館にあるのは52型。ちなみに真珠湾攻撃は21型。