シンガポールという新しい国の成り立ちを簡単におさらいできる1冊(ただし’90年代中旬まで)。
「リー・クアンユー 西洋とアジアのはざまで 岩崎育夫 岩波書店」
岩波書店の「現在アジアの肖像」というシリーズの1冊です。このシリーズは入門書の類と考えてよいかもしれません。過去に「ピブーンとプリディー タイ式立憲革命」を読了済み。
シンガポールという作られた国の成り立ちをリー・クアンユーという、その時代であったから求められた類まれな国家リーダーを中心にした1冊。
シンガポールに住んでいるとこの本に書かれている内容の部分部分が経験として感じることがあります。シンガポール人というアイディンティティの希薄さは我々日本人という深遠たる意識(こういうものは海外に出てから自覚するものなのかもしれませんが)とは異なるように思えるのです。
シンガポール入門の1冊として。