「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

昨日読了、「二十三の戦争短編小説 古山高麗雄」

2007-04-30 21:15:20 | 歴史・戦争
久しぶりに読書にいそしんだ数日、読み終えたのは、

「二十三の戦争短編小説 古山高麗雄 文春文庫」

いわゆる一兵卒として、東南アジア戦線に参加した作者の私小説群。
戦争とは何だったのか?個々人が考えるものであるにしても、残された小説・回顧録が果たして真実を語っているのか?何を読むにしてもちょっと待てよといった思考が必要に思われてなりません。

これからも先の戦争について書かれてあるものをひとつひとつと読んでいこうと思えた一冊です。

文庫で約600ページくらいの本ですが、3日で読み終えました。3日かかったと言うほうが正しいかも知れません。


昨日読了、「カエサル 長谷川博隆」

2007-04-27 12:18:14 | 歴史・戦争
のんびりと読んでいた本を昨日読了、

「カエサル 長谷川博隆 講談社学術文庫」

自分の歳にカエサルが何をしていたのかなどを見てみると暗鬱なる気分となります。カエサルは自分の歳にアレクサンドロス大王が何をしていたかを考えて暗鬱たる気分になっていたそうですが・・・・・・。

ローマがその都市国家的性質を変貌し、帝国へと歩むその分岐点に存在したカエサルの存在を読み易く文庫にまとめた1冊です。

本日読了、「東京奇譚集 村上春樹 新潮社」

2007-04-22 09:46:42 | 思想・文学
久しぶりに村上春樹の短編を味わえたと思える1冊でした。

「東京奇譚集 村上春樹 新潮社」

短編のそれぞれは、

・偶然の旅人
ゲイの男とその姉
・ハナレイ・ベイ
サーファーのどうしようもない亡き息子とその母親
・どこであれそれが見つかりそうな場所で
行方不明捜索人
・日々移動する腎臓のかたちをした石
メジャーになりきれない作家が縛られる父の言葉
・品川猿
平凡な女性の失われた名前

各それぞれの主人公が何らかの折り合えない何かを持っているような短編集は、初期の短編を思わせます(私見)。特に好きなのは「品川猿」、平凡とも思われる女性が名前を思い出せないその理由は・・・・・・。

初期の村上春樹の短編が好きだった人たちへオススメの1冊です。

本日購入、「二十三の戦争短編小説 古山高麗雄」「東京奇譚集 村上春樹」

2007-04-18 21:30:34 | 歴史・戦争
本日、シンガポールの古本屋で購入

「二十三の戦争短編小説 古山高麗雄 文春文庫」7・80ドル

「東京奇譚集 村上春樹 新潮社」9.30ドル

フーコン戦記の作家、古山高麗雄。2冊目の入手です。
時々、村上春樹は買いたくなる作家です。

本日読了、「大統領たちが恐れた男 上巻 アンソニー・サマーズ」

2007-04-16 20:30:25 | 歴史・戦争
家にあった本を長い期間かけて本日読了、

「大統領たちが恐れた男 -FBI長官フーヴァーの秘密の生涯ー 上巻 アンソニー・サマーズ 新潮文庫」

下巻は家にない為に、多分下巻は読まないだろう1冊です。

人の秘密(弱み)をどう有効に使うか、これはサラリーマン必読の1冊かもしれません。早速、秘密のファイルを作ってみましょう。



本日読了、「Xのアーチ スティーヴ・エリクソン」

2007-04-01 19:55:44 | 思想・文学
やっと読み終わった1冊。読み始めると眠くなり、時空を超えた物語がどう繋がるのかページを戻りながら、確認しながら読まねばならない物語。

「Xのアーチ スティーヴ・エリクソン 集英社」

柴田元幸の訳ということで、手に取った1冊。スティーヴ・エリクソンはもう1冊「ルビコンビーチ」を持ってはいるものの、途中で投げ出したままになっています。

やはり、私には肌合いが合わない作家のひとりと思えます。

ただ、嫌いになるのも1冊読むことはオススメします。現代米国作家の力ある作家のひとりであることは間違いありませんので。

*ストーリー
トマス・ジェファソンとその愛人と言う説がある黒人奴隷に題材を取り、当時のバージニア、パリ、そして世紀末(20世紀)のベルリン、災害後の未来(?)のロサンジェルス、とある宗教都市へと時空が捻じれゆく物語。