「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

吉田茂という存在

2005-05-16 00:00:00 | 歴史・戦争
政治家の仕事は一世代・二世代後の国民からその業績を評価されるものなのでしょう。
もちろんのこと、その時代状況によっての運もあるでしょうが。
吉田茂という占領時に一時代を築いた政治家を見ると、実質アメリカ合衆国の占領政策との微妙な駆け引き、そして講和後の引き際の判断、考えることが多いものです。
しかし、講和条約は晴れ舞台だったでしょうね(私もサンフランシスコに行った折にはオペラハウスに行ってみました)。巻き物の和紙に書かれた演説文は芝居めいた印象を感じますが、そういうものなんでしょうね、国際舞台とは。

読了本
「The One Man 小説吉田茂 大下英治 毎日新聞社」
なかなか面白い本でした。馬でご出勤とは・・・・・・。
「マッカーサーと吉田茂 上・下 リチャード・B・フィン 角川文庫」(下巻は昨日読了)
マッカーサーが三木を総理大臣にと占領時代の一時期考えていたとは知りませんでした。
主要登場人物一覧で東条英機が「元帥」となっていますが・・・・・・、陸軍大将の間違いでしょう。

「風の男 白洲次郎 青柳恵介 新潮文庫」
偏屈者だったのでしょうね。

「アメリカ外交50年 ジョージ・ケナン 岩波同時代ライブラリー」
上記のマッカーサーと吉田茂にも出てきますジョージ・ケナンは冷戦時のアメリカ合衆国の外交方針の立案に深く関わっています。アメリカ合衆国の外交の基本を知る意味で一読の価値はあります。

友人のお父さんが吉田茂と面識があったようですが、お話を聞く機会なく亡くなられました。残念です。

吉田茂といえば、麻生太郎、漫画は隠れて読むものです。これは大人のマナーです。

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