「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

写真で見る二二六事件の虐殺状態

2006-02-26 23:59:23 | 歴史・戦争
70周年になる二二六事件。
雑誌週間文春に今まで公開されていなかった二二六事件の虐殺写真が掲載されています。むごたらしい写真、やはりこれにて当時の政治家は口を噤んでしまったのでしょうか。木戸元内大臣がそのことを述べているらいしいのですが、関係本未読。

戦前の日本の政治的転換のポイントの大きなひとつがこれであったことは疑うことのできない事実。当時の侍従長鈴木貫太郎が生きていたのは不幸中の幸いと後にわかるのは歴史の不思議なところ。また、当時の首相岡田啓介の代わりに殺された松尾大佐は瀬島龍三の義父。

週間文春3月2日号

本日読了、「マルタの鷹 ダシール・ハメット」

2006-02-23 09:40:28 | 思想・文学
最近は昔の小説にはまっていますこの頃。理由は寝る前の読書にちょうどいいという為。
本日、早朝(深夜)読了した本は、

「マルタの鷹 ダシール・ハメット 創元推理文庫」

私立探偵、スペイドの活躍。事件の裏に女ありというところ。熱心なファンがいるダシール・ハメット。
「哲学教授を辞めて探偵になった男 上・下 ジョサイア トンプソン 草思社」(読了)の著者もそのひとり。

個人的には期待していたほど楽しめなかったというのが素直な感想。期待が大きすぎたというところか。

本日からは、ジョルジョ・シムノンにとりかかります(メグレ物以外の本。私はメグレものは読みません)。

本日読了、「第三の男 グレアム・グリーン」

2006-02-19 13:27:12 | 思想・文学
学生の時に英文学の授業を思い出しながら、訳書を読了。

「第三の男 グレアム・グリーン ハヤカワepi文庫」

先日読んだジョン・アーヴィングの「ホテル・ニューハンプシャー」にウィーンでの場面で「第三の男」について書かれてあったのが読む起因となりました。

10代の大学生時代にも序文の説明を受けたのが記憶にあります。映画がこの物語の完成型だということ。映画を作るために書かれた本。ただ、荒廃したウィーンの情景を考えながら読むとまた一興。

床に入る前に読んでいたのが1週間かかったのは、夜に読み始めるととてつもない睡魔に襲われた為、本日はコンドミニアムのプールに持ち込みプールサイドで読了。

恥ずかしながら映画を観ていないので、近々DVDでも入手し、観てみたいと思います。こちらで売っているとしたらイギリス版?

本日読了、「ホテル・ニューハンプシャー 下巻」

2006-02-12 20:26:53 | 思想・文学
ジョン・アーヴィングの世界に浸ったこの週末でした。

読了本
「ホテル・ニューハンプシャー 下巻 ジョン・アーヴィング 新潮文庫」

ホテル経営をめぐる家族の物語が下巻で収まるところに収まるように。
生き続けるもの、去ってしまったもの。物悲しくも優しさを感じる長編でした。

25年前、1981年に出版された本(原書)とは思えない物語の普遍性。「ガープの世界」は映画を観て本を読みましたが、このホテル・ニューハンプシャーはまだ映画を観ていないので、ぜひ観てみたいと考えています。

昨日読了、「ホテル・ニューハンプシャー 上巻」

2006-02-12 10:41:51 | 思想・文学
「ガープの世界」が忘れられない作家、ジョン・アーヴィングの本を読書中。

昨日は上巻を読了。
「ホテル・ニューハンプシャー 上巻 ジョン・アーヴィング 新潮文庫」

独特の大人のおとぎ話、ジョン・アーヴィングの世界が頭の中で映像を伴い現れます。ジョン・アービングのインタービューで、映像の世紀に生きる現代人に小説はどうアプローチするのか?といった方法論が生かされたものです。
熊が出てき、身体を鍛える人間がいて、レイプがあり・・・・・・、で相変わらず。

ただ今、下巻を読書中。
嫌いな人には嫌いな作家かもしれませんので、注意!私自身も読む気力がないときにはつらい作家のひとり。ここしばらく、私の読書傾向は小説を読むという嗜好が強く出ているようです。

昨日購入、「Singapore’s Best Restaurants 2006」

2006-02-11 21:13:12 | 歴史・戦争
シンガポールも住んで数年経つと決まったレストラン以外へのチェレンジをしなくなるものです。昨日は新規開拓への意思を強くし、ではと一冊購入。

「Singapore’s Best Restaurants 2006 Singapore Tatler」

あれ~っと思う評価があり、笑えます。よく綺麗にとったなと思える写真があり、参考にもなります。

兎にも角にも、新しいお店ができては消えるここシンガポール。なかなか飲食店業界には厳しい面もあるのでは?と色々とお店を思い浮かべては・・・・・・。

昨日購入、「THE HATCHET MAN OF SINGAPORE J B JEYARETNAM」

2006-02-09 08:33:54 | 政治・経済
昨日、シンガポールの街中を歩いていました私。ディスカバリーチャンネルのシンガポールの歴史でも紹介された有名野党政治家ジャヤラトナム氏が街中で本を販売しているのを目撃。

ちょっとまずいかなと思いつつも本好きには作家が本を売る瞬間を見逃すわけにはいきません。本にサインまでもらってしまいました(サイン本に弱い私です)。

昨日購入本
「THE HATCHET MAN OF SINGAPORE J B JEYARETNAM JEYA PUBLISHERS」

ん~、公安関係者にチェックされてしまったかもしれない。

2月3日読了、「リヴァイアサン ポール・オースター」

2006-02-05 00:10:49 | 思想・文学
2月1日から2月4日までタイのサムイ島に旅行に行きました。
一冊持っていった本をビーチにて読了。

「リヴァイアサン ポール・オースター 新潮社」

久しぶりに読んだポール・オースターの世界に浸れた数日でした。
ここ数年、ポール・オースターの本が何となく遠ざかっていたのが嘘のように、読み始めると止まらなくなりました。

歯車が狂っていく、その何気ない発端が連なっていくのが、哀しくもあります。引き込まれるプロットは読んでよかったと思わせる1冊(最後はもうちょっと別の終息方法があるのでは?)。

フィクションで書かれた現実はフィクションを超えるものという意味合いの文章は共感します。小説とは現実で起こる非現実的なことを書きとめ、それに意味を持たせるものではないかと。

*チャウエンビーチ、セントラル・サムイ・ビーチ・リゾートのビーチチェアーの上にて。