「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

9月18日読了、「LOST IN THE CITY 帰ってきたジム・トンプソン」

2007-09-22 12:28:53 | その他
17日に購入した漫画本を18日に読了。

「LOST IN THE CITY 帰ってきたジム・トンプソン Thai Silk Co.,Ltd」

ジム・トンプソンが現在のタイに帰ってきたと言う設定の漫画。
ジム・トンプソンについて知らなかったことを知るにちょうどいい1冊です。

ちょっと勉強になりました。ちなみに私が購入したのは日本語版。

しかし、この会社も創業者をキャラクター化し、売り出すと言う新しい商売にのりだしたのでしょうか。なかなか商魂たくましい会社です。

9月15日読了、「王国への道 遠藤周作」

2007-09-22 12:09:57 | 思想・文学
タイの歴史上の日本人、山田長政をキリスト教殉教者と並べ、書かれた1冊。

「王国への道 遠藤周作 新潮文庫」

陰謀ひしめくアユタヤ王朝の日本人社会、海外で生きていくことの難しさを現在に照らし合わせ、考えさせられる1冊です。
作者がクリスチャンである為に、通常の小説と異なり、キリスト教的な視点が見受けられます。

さて、東南アジアでは定年後のリタイヤビザで暮らしている初老の人たち、新たなる移民層でもあるのかとも思えますが、海外で暮らしていく覚悟の程度により、その満足度も異なるのでしょう。

本日読了、「残夜行 苗秀」

2007-09-04 22:15:38 | 思想・文学
日本占領時代を舞台にした小説を読了。

「残夜行 苗秀 めこん」

アジアの現代文学と名をつけているシリーズの一冊。
米軍の反攻の中で生きる人々を描いたこの本は、思っていたよりもなかなか読める物語でした。

作家、苗秀(ミャオシウ)は、マーケットの小さい華文文学での作家であった為に、晩年は貧困にあったとのこと。
シンガポール人の英語教育や少ない人口もさることながら、彼らは日本人ほどは本を読まないから、それも原因?