「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

ジョン・アップダイク、面白いのだろうか?

2005-08-31 20:09:40 | 思想・文学
一般に高く評価されている作家、ジョン・アップダイクですが、

読了本
「同じ一つのドア ジョン・アップダイク 新潮文庫」
読むのがけっこう苦痛だった記憶があります。まだまだ、修行が足りなかったのでしょうか?

入手済み未読本
「イーストウィックの魔女たち 同上」
「走れウサギ 同上 白水社」
そろそろ再チャレンジしてみます。

愛用の図解本、「日本史図解」

2005-08-30 12:17:26 | 歴史・戦争
本を読むときに年代などがうら憶えの時に活躍するのがこの本です。

「カラー版 日本史図解 東京書籍」
簡単な解説だけで十分であり、詳細は自ら照らし合わせるときなどにはとっておきの1冊でしょう。

写真と図が共にあるのがありがたい。

*注意:書かれていることが正しいかどうかは別問題。

本日読了、「連合赤軍「あさま山荘」事件 佐々淳行」

2005-08-29 21:15:14 | 歴史・戦争
危機管理の佐々淳行、「東大落城 安田講堂攻防七十二時間 佐々淳行 文芸春秋」は10年以上も前に読みましたが、久しぶりに同作家の本を読みました。

本日読了
「連合赤軍「あさま山荘」事件 佐々淳行 文春文庫」
今話題の亀井静香が出てくるところなど、苦笑してしまいます。昔からあのような口調だったのでしょう。時代劇がかった言葉が今と変わりません。今回の選挙で「安政の大獄」が笑いのつぼに入った私です。この本を読みましたら、亀井静香に親近感を抱いてしまうから不思議です。
警察の中から見た「あさま山荘」事件。一気に読みました。

関連読了本
「赤い雪 総括・連合赤軍事件 角間隆 新風舎文庫」
狂気の中で殺す方と殺される方になった連合赤軍メンバー。分厚い本ですが、一読の価値有。
「宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作 高沢皓司」
塩見が逮捕され、よど号のメンバーがいなくなった為、連合赤軍への道を歩む残りのメンバー。よど号のメンバーのその後もけっして生やさしいものではなかったのでしょう。

当事者たちにとっては終わらない「あさま山荘」事件ということを読者に訴える本ではないでしょうか。

本日読了、「赤報隊の正体 朝日新聞阪神支局襲撃事件 一橋文哉」

2005-08-28 18:05:41 | その他
昭和62年(1987年)5月3日の犯罪、朝日新聞襲撃事件を追ったドキュメンタリー、

本日読了
「赤報隊の正体 朝日新聞阪神支局襲撃事件 一橋文哉 新潮文庫」

本書に書かれているように、裏のお金、そして、利権の流れがこの事件の原因となっているのでしょうか?それともまだ違う理由があるのでしょうか?
殺害された記者に限らず、知らず知らずの内にたどり着いては危険なことに足を踏み入れることがどんな人にもあるように思えます。誰にでも用心が必要なのです、多分。
しかし、同和問題がゆすりたかりの手段になるとは、ある面、関西らしいのでは?

面白いのですが、読後感は正直なところ、今ひとつすっきりはしないような気がします。

本日読了、「復讐する神話 松下幸之助の昭和史 立石泰則」

2005-08-27 23:59:00 | 政治・経済
本日読了
「復讐する神話 松下幸之助の昭和史 立石泰則 文春文庫」
山下跳びと言われた山下氏の社長就任劇の裏舞台を書いたこの本。
1988年に書かれた本を読み、今の松下電器産業を考えると確実に幸之助の呪縛から解き放たれてきているように思えます。
また、色々と情勢が変わっていることも今現在の私たちにはわかることでしょう。

この種の時を経た本を改めて読むということは「じゃんけん」の後出しにも似たものがあります。


マリコ 柳田邦男

2005-08-26 19:36:57 | 歴史・戦争
本棚を見ていましたら、「昭和天皇独白録 寺崎英成御用掛日記 文藝春秋」がありました。「昭和天皇独白録」のみは文春文庫(読了)ででております。

さて、外交官寺崎の娘がマリコです。

読了本
「マリコ 柳田邦男 新潮文庫」
米国との開戦までの交渉を扱った本が何冊もあります。違った視点で書かれている為に悪者が誰か(これは開戦を避けるということと、通告前攻撃になったということ)がいろいろ見方があるようです。

色々な本を読んで見ること、これが肝要なのでしょうか?

彼らの戦後の後悔はどれくらいのものだったのでしょう。あの戦争がなければ日本は人的資源をあそこまで失うこともなかったと思うのですが。

10 1/2 章で書かれた世界の歴史 ジュリアン・バーンズ

2005-08-25 20:19:58 | 思想・文学
作者のジュリアン・バーンズはオックスフォード英語辞典補遺の為の編纂執筆の仕事をしていたとのこと。

読了本
「10 1/2章で書かれた世界の歴史 ジュリアン・バーンズ 白水社」
読むのに苦しむ本であるかもしれません。それは作者が編纂執筆者であったような人間である為か、どうか。白水社らしい本といえば、ぴったりくるでしょうか。

昨日購入の2冊

2005-08-24 09:41:36 | その他
昨日、久しぶりに本を購入。

・「赤報隊の正体 朝日新聞阪神支局襲撃事件 一橋文哉 新潮文庫」
未解決の事件を考察する1冊のようです。
・「復讐する神話 松下幸之助の昭和史 立石泰則 文春文庫」
V字回復(本質的なものなのかどうかは別にして)をする前に出版された本。

読みかけの本があるくせにまた寄り道しそうです。

ちなみに最近の眠りに落ちる時の1冊は、シンガポール陥落の話「不吉な黄昏 ノエル・バーバー 中公文庫」、ただ今パーシバル降伏まであと少し。

ニューヨーク、世界の都市の物語

2005-08-23 09:42:49 | 歴史・戦争
NYCに行ったのはまだWTCが燦然と建っている時でした。
行く前に買った本ですが、結局読まずにそのまま本棚にしまわれています。

入手本
「ニューヨーク 猿谷要 文春文庫」
文庫本自体は1999年に出版されています。当然、カバーのイラストにはWTCのツイン・タワーが書かれています。
あの911のテロ以降世界が変わったのは残念ながら認めざるおえないのは事実でしょう。
テロは憎しみの連鎖しか生み出しようがないというのに。

秘密、東野圭吾

2005-08-22 23:59:00 | 思想・文学
以前、週刊文春に連載の小説が面白くなくて、がっかりしましたが、この本はオススメです。

読了本
「秘密 東野圭吾 文藝春秋」
ミステリーというか、恋愛小説かな???
東野圭吾はデンソーを辞めてよかったと思える1冊です。

この作家は数冊読みましたが、やはりこれが読んだ中でもダントツの一番でした。多分、他の本を読んでもその印象は覆ることはないでしょう。


NHKワールドプレミアムBSドキュメンタリー「カウラの大脱走」を見て

2005-08-20 21:51:13 | 歴史・戦争
本日、NHKワールドプレミアムBSドキュメンタリー「カウラの大脱走~オーストラリア日本兵捕虜60年目の証言」を見ました。

陸軍の下士官が収容所に入ってきてからの穏やかな空気の変化。捕虜の分離指示からの事態の深刻化。自殺的脱走(暴動)か分離通告を受け入れるか?投票の結果、脱走(暴動)と言うことになり、午前1時40分の突撃ラッパにより脱走が開始されたそうです。
1104人中、231人死亡。オーストラリア兵4人死亡。
今ある墓碑は、ほとんどが偽名であるそうです。

生きて虜囚の辱めを受けず、は戦後の日本の人的資源損失にも大きく影響したと思えます。戦陣訓を残した東條英機の大きな罪でしょう。

入手済み本
「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットはなぜ死んだか 中野不二男 文春文庫」
BSドキュメンタリーを念頭に読んでみようと思います。

前衛であり続けられたのか?安部公房

2005-08-19 20:53:56 | 思想・文学
前衛であることにこだわり続けたのだろう安部公房、1、2冊は読んでおいたほうがいいかなと思い、手に取った記憶があります。

読了本
「砂の女 安部公房 新潮文庫」
「カンガルー・ノート 同上 新潮社」

砂の女は映画も見ましたが・・・・・・。
体質的に合わないかなという感じでしたが、また、一冊買ってみようと思っています。私もけっこう懲りないところがありますので。

安部公房って、何だかわけのわからないところなどトマス・ピンチョンみたいですね。

本日読了、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 山田真哉」

2005-08-18 23:24:25 | 政治・経済
何故売れているのか、楽しみに手に取りました。

本日読了本
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 山田真哉 光文社新書」

書き手も明記しているように会計になじみがない人たちの為の本でした。
最近簡単な経理資料を作っている私です。あえて読む必要もなかった・・・・・・です。

私にとっては立ち読み本でした。
しかし、シンガポールの日系本屋(古本屋含む)には売り切れで置いていないのです。

ベトナムに関する不思議な本、ANNAM クリストフ・バタイユ

2005-08-17 22:19:00 | 思想・文学
何ともいえぬ読後感をもたらす本、

読了本
「ANNAM 安南 クリストフ・バタイユ 集英社」
バタイユという名前から大家の方を想像しますが、若手作家です。何とも不思議な本です。それが、騒がれるほどの本ではないと思いますが・・・・・・。

フランス人、不可解。もしかしたら、これは原書で読む人たちにとっては文体などが特殊なのでしょうか???それともキリスト教徒であれば何かちがったいんしょうを持ちえるのでしょうか???

さらっと時間つぶしにはちょうどいい本です。

*本日入手本
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 山田真哉 光文社新書」
日本から買ってきてもらいました。