「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

人が人を喰らうこと

2005-02-28 10:30:30 | 歴史・戦争
早朝、「終戦のローレライ Ⅲ 福井晴敏」読了。
人が人を喰らうことについて思考。

読了本「野火 大岡昇平 新潮文庫」
文化としての食人をどう捕らえるかは、クロード・レヴィ=ストロース(ご本人存命中?)が書いてあったような記憶がかすかに。

本日購入
「終戦のローレライ Ⅳ」

226ですね。

2005-02-26 01:58:21 | 歴史・戦争
二・二六事件が起こったのは昭和11年(1936年)、今から約70年前。
雪の中で決起の将校達は何を見、何を考えたのでしょうか。
昭和10年代の政府高官の言を見るとやはりこの事件が与えた影響は、首謀者達の意図と違った点で深かったようです。
次の広田内閣で、軍部大臣現役武官制が復活。

入手済み未読関連本
「二・二六事件 「昭和維新」の思想と行動 高橋正衛 中公新書」
「雪はよどれていた 澤地久枝 日本放送出版協会」
「妻たちの二・二六事件 澤地久枝 中公文庫」
「軍閥興亡史 伊藤正徳 光人社NF文庫」
「高橋是清自伝 上・下 中公文庫」
二・二六にて死亡。
「回顧録 下 牧野伸顕 中公文庫」
襲撃から逃げ切る。

「岡田啓介回顧録 中公文庫」(読了本)
瀬島龍三の義父が間違って殺され、本人は逃げ切る。
「聖断 天皇と鈴木貫太郎 半藤一利 文藝春秋」(読了本)
襲撃されるも死なず。
「蒲生邸事件 宮部みゆき 文春文庫」(読了本)
二・二六を舞台にした小説。蛇足ですが宮部みゆきのオススメの1冊は「火車 新潮文庫」です。

同年、世界で何が起こっていたのでしょう。

スペイン内戦(同年7月)
逢坂剛の小説「カディスの赤い星 講談社文庫」(読了本)など、この作家の小説はスペイン内戦を扱ったものが多く見受けられます。どれか1冊読むのならば、「カディス・・・」を読むべし。
「誰が為に鐘は鳴る ヘミングウェイ新潮文庫」(読了本)

西安事件(同年12月)
「張学良の昭和史最後の証言 角川文庫」(読了本)
つい数年前まで生きていたようです。ハワイで死去。
インタビューの中の、軍人として育てられた自分は下着を身に着けない、という言葉で勝新太郎のことを思い出しました。奇しくも舞台は同じくハワイ。「もうパンツははかない」、忘れられないセリフです。
「蒋介石 保坂正康 文春新書」(読了本)」
夫人宋美麗もこの間まで生きていました。 

今日、二・二六関係の本を1冊読んでみようと思います。

バレエについて

2005-02-25 11:49:38 | 芸能
昨晩、食事をしていましたら、バレエ関係の人を見かけました。
実はバレエ鑑賞などもする私です。
何か考え事をしている時に劇場のあの空間は向いています。

入手済み未読
「バレエの歴史 マリ=フランソワーズ・クリストゥ 白水社 文庫クセジュ」
「バレエ 誕生から現代までの歴史 薄井憲二 音楽之友社」

週刊文春購入。
文庫本を狙え!「腕一本/巴里の横顔 藤田嗣治 講談社文芸文庫」が紹介されています。ん~、欲しい。
藤田嗣治の銅版画(バレエのシーン)が部屋に架かっています。たま~に思い出してじーっと眺めています。
入手済み本
「藤田嗣治画集 素晴らしき乳白色 講談社」

本日昨日に続き、外回り

2005-02-24 09:10:21 | 政治・経済
本日は昨日に続き外回りです。

先日買った「赤い雪 総括・連合赤軍事件 角間隆 新風舎文庫」を持ち歩いています。
当時の学生側の主役の年代は還暦前後、何を思っていることでしょう。
関連読了本
「東大落城 安田講堂攻防七十二時間 佐々淳行 文芸春秋」

上記「赤い雪・・・・・・」外出先で読了。


自殺に関して。

2005-02-23 22:45:44 | 思想・文学
韓国映画「ブラザーフット」の出演女優が自殺しました。
理由は必要がなく、いなくなったという哀しい事実が残るだけ。自殺とはそのような気がします。

読了本
「ノルウェイの森 上・下 村上春樹 講談社」
生と死は隣り合わせにあるもの。村上春樹の傑作は「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 新潮文庫」と思いますが、本読みには恥ずかしい話かもしれませんが、私は「ノルウェイの森」が一番好きです。
「若きウェルテルの悩み ゲーテ 新潮社文庫」
ゲーテの本の中で読んでおくべき本のひとつ。
「恋愛のディスクール・断章 ロラン・バルト みすず書房」
詩を感じさせる本。上記のゲーテの本を読んでから読みましょう。
「豊饒の海 奔馬 三島由紀夫 新潮文庫」
4部作の1作目(1作目、春の雪)<=オススメ解説、そしてこの2作目と4作目の最後の部分を読めば、あとは読む必要なし。もしかしたら、この2作目も読まなくてもいいかもしれません。
「人間失格 太宰治 新潮文庫」
ナルシスト的自滅。小学生・中学生・高校生にこの本を読ませるのは止めさせましょう。

本日購入
「終戦のローレライ Ⅲ 福井晴敏 講談社文庫」

やる気のない一日。

2005-02-22 14:26:41 | 歴史・戦争
時間に追われて過ごしていると、ふとたまに今日のような気持ちになることがあります。
たまに味わうやる気のない一日。虚脱感が漂います。

本日読了本
「踊る日本大使館 小池政行 講談社」
「終戦のローレライⅡ 福井晴敏 講談社文庫」

入手済み未読本
「ヒトラーとは何か セバスチャン・ハフナー 草思社」
「アドルフ・ヒトラー 村瀬興雄 中公新書」
「ゲッペルス 平井正 中公新書」
「第2次世界大戦前線ガイド 青木茂 新紀元社」
「カフェ・ベルリン ハロルド・ネベンザール 集英社」

読了本
「ヒトラー暗殺計画 小林正 中公新書」
など。

また、本を買いました。

2005-02-21 23:57:08 | 政治・経済
また本を買いました。
最近はちょっと控えてはいるのですが・・・・・・。

本日購入
「踊る日本大使館 小池正行 講談社」
早速、読み始めました。笑えます。海外で大使館がらみで嫌な思いをした人たちも多いと思います。私も「あなた何様?と思ったことがあります」郵政民営化よりも、大使館の領事部民営化したほうがいいんじゃない?と思います。
「赤い雪 総括・連合赤軍事件 角間隆 新風舎文庫」

手元関連読了本
「一九九一年 日本の敗北 手嶋龍一 新潮文庫」
面白い本です。現在の政府の対イラク政策にはこの時の失敗が生かされているような、ないような。
「宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作 高沢皓司」
拉致事件の被害者の早期の奪回を望みます。何故、「よど号」の関係者が帰国できて、拉致被害者が帰国できないのか。

入手済み関連本
「須磨弥吉郎外交秘録 須磨未千秋編 創元社」
「旧東側諸国に勤務して 秋保光孝 (非買本)」
「プラハの春 春江一也 集英社」
途中までは読んだのですが・・・・・・。
「バクダッド憂囚 商社マン・獄中の608日 吉松安弘 新潮社」

旧友と再会

2005-02-20 21:53:16 | 技術
現在パイロットとして働いている友人と再会しました。

読了本リスト
「エアライン<超>利用術 杉浦一機 平凡社新書」
「機長の「失敗術」 杉江 弘 講談社」
「YS-11 国産旅客機を創った男達 前間孝則 講談社」
飛行機を作るということ売るということの困難さ、国策として小型機に挑戦するようですが、遅かったような気がします。
「沈まぬ太陽 山崎豊子 新潮社」
小説は面白いとは思うのですが・・・・・・。作家が嫌いです。「不毛地帯 新潮文庫」のモデルとされる瀬島龍三をそんな主人公にしていいのか?疑問です。本人と同一と考える人たちも多く出てくるのでしょうから(「大東亜戦争の実相 瀬島龍三 PHP出版社」、「幾山河 瀬島龍三 扶桑社」商社に入ってからのページは読む必要なし、「沈黙のファイル 新潮文庫」、「瀬島龍三 参謀の昭和史 保坂正康 文春文庫」など読了済み)。
ご参考に。瀬島龍三関係の上記本を上手く纏められているブログです。
「墜落の夏 吉岡忍 新潮社」
御巣鷹山、毎年TVで老いていく遺族の方々を見ると考えさせられます。
「エアーフレーム マイケル・クライトン 早川書房(?)」
マイケル・クライトンの本では「インナートラベル マイクル・クライトン ハヤカワ文庫」が小説ではないですが、惹かれるものがありました。



日本映画をシンガポールで見ました。

2005-02-19 12:34:55 | 歴史・戦争
踊る大捜査線2(英語題名BAYSIDE SHAKEDOWN2)を本日見ました。
外国で見る日本映画、母国語でみる映画はまた格別です。
しかし、笑うつぼが違います。
読了本「だめだこりゃ いかりや長介 新潮文庫」・・・・・・合掌。

本日読了本
「危機の外相 東郷茂徳 阿部牧郎 新潮文庫」
開戦、敗戦時の外相
「聖断 天皇と鈴木貫太郎 半藤一利 文芸春秋」
敗戦時の首相

関連読了本
「米内光政 阿川弘之 新潮文庫」
敗戦時の海相
「山本五十六 同上」
開戦時の連合艦隊司令長官
「開戦前夜 児島襄 文春文庫」
「昭和16年夏の敗戦 猪瀬直樹 文春文庫」
「重光葵 渡邉行男 中公新書」
ミズーリーでの政府側代表、軍は参謀総長梅津美治郎
「落日燃ゆ 城山三郎 新潮文庫」
などなど。

ビールを飲み、へたっています。

2005-02-18 11:10:30 | 政治・経済
最近は飲むと次の日がつらい一日となります。

手元読了本
「ビール15年戦争 すべてはドライから始まった 永井隆 日系ビジネス人文庫」
巻末の1985年から2002年までの発売ビール一覧で思い出にひたれます。
鮮烈なアサヒスーパードライのCFが記憶にある人も多いことでしょう。
「アメリカよ!あめりかよ! 落合信彦 集英社文庫」は、伊丹空港から海外へ旅に出る当時の私を奮い立たせました。もちろん、立ち読みです(空港に行く途中の本屋で)。購入せず、ごめんなさい。

「20世紀 日本の経済人 Ⅱ 日系ビジネス人文庫」
p238、山本為三郎

週間文春購入
私の愛読週刊誌です。
いつの間にか「やくみつる」の4コマ漫画が行方不明。


照りつく太陽

2005-02-17 02:08:45 | 思想・文学
今日のシンガポールは、照りつく太陽、暑い一日でした。

太陽が人を狂わせます(本来は月なのでしょうが、赤道近くになると太陽に席を譲ります)。
「異邦人 カミュ 新潮文庫」
珍しく2度読んでいる本の1冊です。不条理とは暑い太陽の下、まぶしさの為に生じるものでしょう。まだ見ぬ北アフリカの異国情緒に思いをはせます。
入手済み未読本
「雨は降るがままにせよ ポール・ボウルズ 思潮社」
ビート作家に影響を与えたようです。近年まで生きていました。
読了本
「路上 ジャック・ケルアック 河出文庫」
現在パイロットをしている友人に薦めました。主人公を称して、こんな友人は欲しくないとの事。
彼からは「深夜特急 沢木耕太郎 新潮社」を薦められました。本は面白く、これを読んで旅行に出た人もいるのでは、と思える吸引力があります。ただ、ご本人は(こまったちゃん)との接触者知人の談アリ。
「裸のランチ ウイリアム・バロウズ」
間違っても、ふざけて肉親に銃器を向けないようにしましょう。
これが我慢できたら、「シュールレアリスム宣言・溶ける魚 アンドレ・ブルトン 岩波文庫」などのシュールレアリスムへ。バロウズは遅れてきたシュールレアリスム作家では?
*アレン・ギンズバークは詩がお好きな方はどうぞ。詩は原書の方が韻などを感じ取れるのでベターなのでは?私は訳で1つだけ読みました。「アメリカの没落」だったような・・・・・・。
キーワードは、サンフランシスコ・ゲイ・麻薬・酒・放浪・禅などなど。
意外と皆さん日本好きみたいです。

佐野元春もビートの影響を受けていると「ビート読本」という本の対談にあり。
とりあえず、バックバンドの名前はそのまんまですね。

ソ・ソ、ソクラテスかプラトンかみんな悩んで大きくなった。

2005-02-16 02:30:59 | 思想・文学
本日、バスに乗っていてふとこの歌を思い出しました。

「エロ事師たち 野坂昭如 新潮文庫」
助平は時代を超えて受け継がれていきます。
しかし、手軽なビデオは人々の生活を変えましたね。

ソクラテスは変人?
「雲 アリストパネース 筑摩書房」
奥さんが嫌になっての現実逃避か?
ソクラテスは実は今で言うところの堺すすむ(なんでかフラメンコ)ではなかったのでしょうか。道行く人に「な~んでか?」としつこかった為に・・・・・・。
「ソクラテスの思い出 クセノポーン 岩波文庫」
(入手済み未読 「アナバシス クセノポーン 岩波文庫」、タラッタ・タラッタのところだけ目を通す)
「ソクラテスの弁明 プラトン 岩波文庫」
「勇気について プラトン 講談社学術文庫」
読みやすい、でも何も憶えていません。

ニ・ニ、ニーチェかサルトルか、(以下は忘却へ)
「ツァラトゥストアはこう言った ニーチェ 岩波文庫」
タイのサムイ島のビーチで1995年の夏に読書。ニューヨークから来たアメリカ人、MBAの学生(本人はトム・クランシーを読んでいた)から、「何を読んでいるんだ?」と聞かれ、「ニーチェ」と言ったら、嫌な顔をされました。ビーチリゾートで読むのはご法度です。
ニーチェは梅毒で発狂。
フーコーのエイズ死は有名ですが・・・・・・(晩年のサンフランシスコでのご乱交で感染したのか)。
「性の歴史 フーコー 新潮社」
語ること、その意味合い。訳が難解。

バタイユも梅毒?
「青空 バタイユ 晶文社」
いい小説です。何がと聞かれたら困るのですが。
「エロティシズム バタイユ」
訳は澁澤龍彦(「高丘親王航海記 澁澤龍彦 文春文庫」この作家で一番好きな本です)
「マダム・エドワルダ バタイユ 角川文庫」
読んだ記憶はあるのですが。

何となく関連本、入手済み未読「ロベルトは今夜 クロソウスキー 河出書房新社」

「嘔吐 サルトル 人文書院」
「水いらず サルトル 新潮文庫」
大江健三郎(仏文の卒論はサルトル?)の初期の種本みたいなものでしょうか、この短編集は。

「飼育、死者の驕り など 大江健三郎 新潮文庫」
大江健三郎は読むのはやはり初期の短編集ですね。
「万延元年のフットボール 大江健三郎 講談社文芸文庫」
ん~、長い。

友人の北京引越しにあたって

2005-02-15 01:31:49 | その他
シンガポールの友人(日本人)が北京に引っ越します。

私が初めて中国を体験したのは1987年、天安門の2年前です。上海ではスピルバーグの映画、エンペラー・オブ・ザ・サンのロケがありました。記念にロケで使われた有刺鉄線を持ち帰りました。ワイフィーとレンピンピーが存在し、ウイグル人が街中で闇レートで「チェンジル・マネー」と近づいてくるあの当時から今の中国が想像できたでしょうか?
ATMからお札が出てくるなんて・・・・・・(1994年に香港在住の日本人からATMからお札がでるんだ!と言われて、驚きました。思わずくちゃくちゃのあのお札が?と聞き返した私です)。

中国関連
手元読書済み
「汚職大国・中国 腐敗の構図 シャオ チョン 編 文春文庫」
1党主義の中での急激な発展の影にはお金が色々と動くのでしょう。
「中国共産党 葬られた歴史 譚ろみ 文春新書」
組織の内部抗争は陰惨を極めるのはどこも同じなのでしょうか。
「「神話」の崩壊 関東軍の野望と破綻 五味川純平 文春文庫」
「始皇帝 安能務 文春文庫」
「山河在り 陳舜臣 上・中・下 講談社文庫」
 
入手済み未読
「李香蘭 私の半生 山口淑子 新潮社」
「日中戦争いまだ終わらず 中島みち 文芸春秋」
「灰都 チア・ピンアオ 中央公論社」
「昭和陸軍 阿片謀略 の大罪 藤瀬一哉 山手書房新社」
「中国ビルマ戦記 菊池重規 図書出版社」
「わが半生 愛新覚羅 溥儀 筑摩書房」
「毛沢東と中国共産党 竹内実 中公新書」
「周恩来 最後の十年 張佐良 日本経済新聞社」
など他数冊。

本日読了
「愚か者死すべし 原りょう 早川書房」
作家は翻訳本を読むまくったせいでしょうか、文章が翻訳の味がします。
ひねくれものにオススメのシリーズでしょう。
2作、3作の早期の刊行を後記にて約束されていますが・・・・・・本気なのでしょうか?
主人公・沢崎の口から出るメグレ警視。シリーズを書いたジョルジョ・シムノンは、メグレシリーズでない1冊読了(本名失念)、「ビセートルの環 集英社文庫」「ベティー 読売新聞社」を入手済み。

探偵とは?下記読了本
「長いお別れ レイモンド・チャンドラー 早川文庫」
大学生の時に何気なく手に取り、読んだ本で、同級生から指摘されるまで、有名な本とは知りませんでした。軟弱者と笑うことなかれ、当時の私は先日死去したフランソワーズ・サガンの小説を1冊1冊とやっつけておりました。「悲しみよ こんにちは 新潮文庫」これだけ読めば十分とは当時の私に気付くはずもなく・・・・・・合掌。
「遺骨 内田康夫 角川文庫」
浅見光彦シリーズその他数冊。以前は絶対読まなかった作家のひとりです。
「偽りの街、砕かれた夜、ベルリン・レクイエム フリップ・カー 新潮文庫」
漂う静謐さが好きです。

入手済み、未読、読むべき本
「マルタの鷹 ダシール・ハメット 創元推理文庫」
数年前に訳本が出た、大学教授を辞めて探偵になったアメリカ人の本がありましたが、その中にもよく引用されていました(読了済みですが、本の名前は失念しました。単行本で上下2巻)。

個人的には探偵と聞いて一番最初に思い起こされるのはTVドラマ探偵物語の松田優作演じた工藤ちゃんです。べスパを街で見ると・・・・・・合掌。


日本からシンガポールへ帰国

2005-02-14 02:01:18 | その他
昨晩日本からシンガポールに帰国。

購入した本(シンガポールでも買える本です)は、
「超簡単!ブログ入門 増田真樹 角川書店」
丸の内の丸善(OAZOという新しいビルにあります。ちょっと八重洲ブックセンターの売り上げが心配)で弁護士の友人と待ち合わせ時に購入。本の内容は、途中ですがわかり易く、初心者には理解しやすくできています。角川書店もこのような本を出しているのかと、小さい頃横溝正史シリーズにはまった私は思ってしまいました。角川=映画と絡めたエンターテイメント物といった認識は過去のものですね。

「愚か者死すべし 原りょう 早川書房」
やっと出た新刊、神田で古本屋をまわり疲れたところで、書泉で購入。早速読み始めました。これを読み終えると、次の本がいつ出るかが心配。ある雑誌によると早く書く方法を見つけたとあったが、嘘でしょう。

「終戦のローレライⅡ 福井晴敏 講談社」
アダルトビデオ会社に勤めている友人と待ち合わせ時にとあるJR駅ビルの本屋で購入。
ドラマとして楽しんで読んでいます。
海外にいると60年前の戦争のことを考える機会が多いものです。ちなみに私の家の近所には「イエスかノーか」で有名な山下将軍とパーシバル将軍の交渉の場のフォード工場跡(後にブリジストンの工場、今は閉鎖中)があります。ただ今は立ち入りができないようですが。

ただ今、読みかけの本
「カチアートを追跡して ティム・オブライエン 新潮文庫」
15年くらい前に村上春樹訳の「本当の戦争の話をしようか」を読みました。この作家は2冊目です。1冊は目を通したい作家(20代前半で)です。ベトナム戦争をモチーフにした作品。ベトナム物として思い出すのは「戦争の悲しみ バオ・ニン」。出版社は忘れましたが、ベトナムの作家のこの作品は7年前くらいに読みました。静かな恋愛小説のオススメの1冊です。
「ユリシーズⅡ ジェイムズ・ジョイス 集英社」
一度は読むべき本でしょうが、数年がかりです。「失われて時間を求めて プルースト 筑摩文庫」の1冊目を買ってから読み終えたのが、7年かかったので、同じくらいかかるかも(数年前に集英社から読みやすいものが出ました)?
「フーコーの振り子 下 ウンベルト・エコー 文芸春秋」
下巻でお休みしています。しばらく寝かせときます。ちょっと薀蓄が長すぎるような気がします。
「危機の外相 東郷茂徳 阿部牧郎 新潮文庫」
お孫さんがお二人ともお騒がせで、お気の毒な主人公です。この手の個人を題材としたものは、主人公を善人として書く為に、別の立場の同時代の人が主人公の読み物を読むと、逆の書き方で興味深いものです。個人を主人公としている読み物はあくまで読み物として読むべきなのでしょう。
(関連本 入手済み未読「東郷茂徳外交手記 東郷茂徳 原書房」旧漢字表記」)
「ボサノバの歴史 ルイ・カストロ 音楽之友社」
ジョアン・ジルベルトの初来日に合わせて読み終えるつもりでしたが・・・・・・その間2回もコンサートに行きました(コンサートに行く為に一時帰国)。
読み終えてはいませんが、書かれてあるジョアン・ジルベルトの変人ぶりは1回目のコンサートに行き、実体験できました。

その他、読みかけの本数冊。

帰国中に歌舞伎と劇団四季のオペラ座の怪人を観に行きました。
歌舞伎は私の彼女の趣味。心地よい音楽の為か睡魔に勝てませんでした。二人椀久の片岡仁左衛門(昔CMに娘といっしょに出ていましたね)の踊りは幻想的で、また眠ってしまいました。小鼓は家元?
「オペラ座の怪人」、友人が出演中につき、観劇。初めて日本語のミュージカルを観ました(観ている方がちょっと照れくさかった)。舞台装置が目を見張るものがあり、パリのオペラ座の中を思い出そうとしたが、思い出せず。