「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

本日購入、「墜落遺体 飯塚訓」「となり町戦争 三崎亜記」

2006-06-29 20:32:11 | その他
久しぶりに古本屋により、2冊購入

「墜落遺体 飯塚訓 講談社α文庫」680円+消費税=>5.50シンガポールドル
なんとなく手に取り購入を決めた本

「となり町戦争 三崎亜記 集英社」1400円+消費税=>14.00シンガポールドル
前から読みたいとは思っていた本

海外に住むことになってすっかり本屋で過ごす時間が短くなりました。

昨日読了、「20世紀特派員2 産経新聞社」

2006-06-26 08:03:58 | 歴史・戦争
週末は久しぶりに読書三昧でした。

昨日読了
「20世紀特派員2 産経新聞社 扶桑社文庫」

産経新聞の記者が新聞の特集として書いた記事を本にまとめたもの。

1と2を持っていますが、2の方を先に読了。
第一章、シャネルについて
第2章、ヒトラーについて
第3章、スカルノとスハルトについて
97年時点の記事なので、第3章はスハルトの零落前の段階で終わっています。

なかなか面白く読めました。シャネルなどはあまり興味がないので、読むのにつらいかなとも思えましたが、反して一挙に読むきりました。
ただ、やはり面白かったのは第2章と第3章。
悪いのははたしてすべてナチなのか?と以前から思っている私ですが、書かれる大衆と言う概念を持ち出してみると興味深いものです。時の指導者を選ぶのは大衆であって(それが小泉現首相であっても、小泉劇場と呼ばれるマスコミの使い方がヒトラーに似ていること)、その責は・・・・・・。ヒステリックにならずに時の指導者を選びたいものです。
スカルノからスハルトへと権力が移行する時のスカルノの判断ミス。そしてスハルトのその後を考えると権力者の身の引き方の難しさを感じます。特に独裁状態になるとそれは困難を極めるのでしょう。

新聞に連載されただけに読みやすい本です。ただ概説のひとつにすぎないことを注意して読むこと。

昨日読了、「日中十五年戦争史 大杉一雄」

2006-06-20 08:04:20 | 歴史・戦争
昨日読了
「日中十五年戦争史 なぜ戦争は長期化したか 大杉一雄 中公新書」

米国との戦争に繋がる中国との戦争への初頭までを纏めた本の1冊。
満州事変の企画者であるが為に、陸軍を抑え切れなかった参謀本部時代の石原莞爾(この後急速に力を失う。戦後病死)と何もしなかったと酷評される外務大臣の広田弘毅(戦後A級戦犯として絞首刑)、対応を誤った近衛文麿(戦後戦犯として拘束される前に自殺)など。

泥沼の日中戦争は外交努力によって防げた点がいくつかあった、とする著者の書に胆力がなかった当時の政治家の責任を強く感じます。統帥部の独立は当時の政治制度でも内閣(政府)サイドに抑えうるものであったとする著者の視点を興味深く読めました。

あとがきで書かれてある米国との戦争が起こらず、負けずに時代が移行すれば、どうなるかの著者の見解に頷けます。あまりにも米国との戦争にて失われたものは多いのだから。

なかなか面白い1冊でした。

本日読了、「クライマーズ・ハイ 横山秀夫」

2006-06-16 20:54:55 | 思想・文学
カバーを美しい絵が覆う本、単行本の時から読もうと思っていたものです。

本日読了
「クライマーズ・ハイ 横山秀夫 文春文庫」

日航機墜落事故と地方紙の動きと内部の相克、その中心人物の家族模様を当時の同僚の息子との現在のロッククライミングに絡めて語られる話。

飛行機が墜落するということを時々思い起こしながら読みました。昔は飛行機に乗ることが楽しかったのですが、最近は苦痛でしょうがありません。何故なのでしょう。
昔の上司の同僚があの飛行機に乗っていました。乗らないはずの飛行機にキャンセル待ちで乗ったとのこと。人の運というものを感じます。

パイロットをしている友人は新入社員の時にこの場所を訪れたそうです。感想を聞く私に対し、ほぼ無言でした。

過去に旧友と再会で紹介した本、「墜落の夏 吉岡忍 新潮社」もご参考に。

本日読了、「嫌われ松子の一生 上・下 山田宗樹」

2006-06-15 19:57:14 | 思想・文学
昨日購入した本を早速今朝までに読了。

本日読了
「嫌われ松子の一生 上・下 山田宗樹 幻冬舎文庫」

松子の甥が辿る現在の時間の流れの中に過去の松子の視点でのストーリーが差し込まれるという構成。
そんことはないだろうと現実離れした話ではあるもののぐいぐいと引き込まれる力を持った本です。眠気も忘れ、読み続けました。

ここまで悲惨ではないですが、松子のような友人がいました。何故そうするのかが、本人は理解しているつもりでも、周りに理解されない、理解できない行動を取るたびに不幸せになるなど。表紙の写真の中谷美紀の顔が、友人のことを思い起こさせました。
人は強い意思を持ち続け生きねばならないと言いたい私です。

本日購入、「クライマーズ・ハイ 横山秀夫」

2006-06-15 19:39:52 | 思想・文学
昨日購入した本(嫌われ松子の一生)を朝までに読んでしまった為か、ふと今日も一冊購入。

本日購入
「クライマーズ・ハイ 横山秀夫 文春文庫」
シンガポール紀伊國屋にれ 16.20シンガポールドル(日本価格629円+消費税)

マスコミで働く知人が面白かったと話していた本。NHKのドラマでも佐藤浩一が主役を演じたもの。

早速読み始めました。

本日購入、「嫌われ松子の一生 上・下 山田宗樹」

2006-06-14 21:16:29 | 思想・文学
数日、何か気の抜けたようです。サッカーの日本代表が負けたからではないようですが・・・・・・。
こんな時には、本屋に行き、買い物です。

本日購入
「嫌われ松子の一生 上・下 山田宗樹 幻冬舎文庫」
上=シンガポール紀伊國屋14.90ドル(日本価格571円+消費税)
下=シンガポール紀伊國屋15.40ドル(日本価格600円+消費税)

早速、読み始めました。実は以前に本屋で気になっていた本で、ちょっと立ち読みをしていたのですが、今日は上・下2冊共に買いました。

今3分の2くらい読んでいる「日中十五年戦争史」を読み続ける気持ちではないので、ちょっと気分転換です。

読書に疲れたときには読書です。

本日、紀伊國屋でクロソウスキーの「ロベルトは今夜」の文庫本を見ました。家には昭和37年に発刊されたものがあります。途中までで投げ出していますが・・・・・・。しかし、相変わらず売れない名作を文庫化する出版社、河出房新社ですね。グッド・ジョブです。

本日購入、「The Goodwood Heritage」

2006-06-04 17:25:32 | シンガポールの史跡
週末に滞在したホテルの100周年記念本購入。

「The Goodwood Heritage Kevin Mathews編集 Goodwood Park Hotel Limited」

街中のオアシスのようなホテルかつ、歴史的には日本とも関わりの深いホテルの基礎となった建物の100周年記念出版本(初版2000部)。
この本(p10)によると帝国陸軍の司令部が置かれたとあります。が、帝国ホテルの経営で水交社として機能していたはずですので、ここは海軍の管理下だったはずでは(ちょっと調査が必要のようです)?戦後しばらくの間は戦犯裁判の場として利用されたようです。

歴史あるホテルにあるように施設は古いながらも、落ち着いた雰囲気を持っています。
ただ、スタッフ(レセプション)にホスピタリティが感じられず、高飛車な態度であったのは、残念でした(詳細はシンガポール紹介ブログ「ちょっとピンボケ、かなり大ボケ」の方に近日中にアップ予定)。