「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

本日読了、「反転 田中森一」

2007-12-29 21:55:57 | 政治・経済
25日に読み終えた本「特捜検察の闇 魚住昭」でも取り上げられている弁護士、田中森一の著作を本日読了。

「反転 田中森一 幻冬舎」

サブタイトルは、「闇社会の守護神と呼ばれて」とあります。
実刑判決の序章から始まり、自らの生い立ちから始まるこの本、下手な小説よりも面白く読みきりました。
実刑判決を受けた事件は、本人が書いてあることは当然のこと事件を自分から見ているので、すべてが真実と言われるのかどうかは疑問ですが、大方が事実であれば無罪と信じる著者が正しいのかもしれません。
また、バブルの時に生じた不良債権、銀行の政府の責任を、すべてバブル紳士と呼ばれた彼らに負わせるのはやはりこの本にあるようにフェアーでないと思えます。

先の本と合わせて読むとなおよしといったところでしょうか。

出た当時、話題の本だけあって、なかなか興味深く読み終えました。


12月25日読了、「特捜検察の闇 魚住昭」

2007-12-29 21:40:55 | 政治・経済
25日読了

「特捜検察の闇 魚住昭 文春文庫」

逮捕されるということが、悪と世間ではみなされますが、経済犯罪と言われるものには、国策捜査が絡んでくると、逮捕自体が不当ではないかと思われることもあるのだなと実感される1冊です。

安田弁護士は最近も死刑反対における法廷闘争において、批判されていますね。

書かれてある事件の関係者の家族、知っている人がいます。
世間とは狭いものです。

12月24日購入、「特捜検察の闇」「反転」「世界のすべての七月」

2007-12-25 21:12:47 | 歴史・戦争
12月24日古本屋で購入

「特捜検察の闇 魚住昭 文春文庫」
4.30ドル
「反転 闇社会の守護神と呼ばれて 田中森一 桃冬舎」
17.00ドル
「世界のすべての七月 ティム・オブライエン 文藝春秋」
13.80ドル

20%OFFで、28.05ドル

何故、ティム・オブライエンの小説が元検事の本よりも安いのか?不可解だが、売れないのだろう。シンガポールに住む日本人でティム・オブライエンを読んだことのある人って何人いるのでしょうか。

12月23日読了、「模倣犯 (全5冊) 宮部みゆき」

2007-12-25 21:02:11 | 思想・文学
正月休みに読もうと買ったのですが、クリスマスの前に読み終えてしまいました。

「模倣犯 宮部みゆき 新潮文庫」
(一)12月16日読了
(二)12月18日読了
(三)12月21日読了
(四)12月22日読了
(五)12月23日読了

宮部みゆきの小説はさすがに面白く思えます。
難は後に残らないことでしょうか?そして、真犯人の自白の仕方、捕まり方かな?

ちょっと話が長く、登場人物が後から再度出てくることがあるので、登場人物について注意して読み続けることが肝心。特に脇役の登場人物においては、できればどのような名前の人が何巻のどのあたりで登場しているかも覚えておくと話が繋がり易く思えます。

しかし、これだけの長編をうまくまとめる筆力にはやはり才能を感じます。
私の好きな作家の一人です。

12月15日読了、「日本を降りる若者たち 下川裕次」

2007-12-25 20:43:46 | 
「外こもり」に走る現代の若者たちを書いた1冊。

12月15日読了、
「日本を降りる若者たち 下川裕次 講談社現代新書」

帰る場所のなくなった人の不幸は果たしてどうなるのでしょうか?

この本にもちらりと書かれてあるバンコクの安宿、ジュライホテル。80年代後半に泊まった事がありますが、その時は沈没組の方々と遊んでいただきました。
あそこでも90年代など自殺未遂とかあったような話を聞いています。
その時の言葉が「日本に帰ったらどうしよう・・・・・・」と言う言葉を未遂者が発したとか、その場に居合わせた人から聞いた話ですが。

「外こもり」の日本人の帰る場所はあるのでしょうか?


バンコクの生活を味わった人には色々な点で想像でき得る1冊です。

12月14日購入、「日本を降りる若者たち 下川裕次」「摸倣犯 全5冊 宮部みゆき」

2007-12-25 20:32:05 | 歴史・戦争
12月14日シンガポールの古本屋で購入の6冊。

「日本を降りる若者たち 下川裕次 講談社現代新書」
7.20ドル

「模倣犯 (一)~(五) 宮部みゆき 新潮文庫」
7.40ドル
7.40ドル
7.80ドル
5.90ドル
6.60ドル

トータル42.30ドル
20%引きで、
33.80ドル

昨日読了、「マルコス王朝 (上) S・シーグレーブ」

2007-12-03 20:55:17 | 歴史・戦争
タイ(バンコク)の古本屋で何故か上巻だけ見つけた本を昨日読了、

「マルコス王朝 フィリピンに君臨した独裁者の内幕 (上)S・シーグレーブ サイマル出版会」

眉唾物の話はあるものの、まぁ読むのがそう苦痛でもない1冊です。
物語としての面白みはあるものの、歴史的な真実味には?を残すのでは?
何だか大げさすぎの語り口でもあります。

しかしながら、さらっとマルコスまでの歴代大統領の名に目を通せただけでもよしとするべきかどうか?

11月11日読了、「パルムの僧院 (上) スタンダール」

2007-12-03 20:44:52 | 思想・文学
古典を読むのも修行のひとつ、11月11日読了

「パルムの僧院 (上) スタンダール 新潮文庫」

訳が大岡昇平(「野火」くらいしか読んでおらず、我が家には「レイテ戦記」が未読で積まれています)であったことに読み始めて気が付きました。

貴族の次男ファブリスの運命はいかに?下巻に続くのであった。
途中まで読んだ下巻は12月3日の今日も床におかれたままなのです。

あぁ、また別の本を読んでいます。