「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

本日読了、「水曜日の朝、午前三時 蓮見圭一」

2007-11-11 14:19:16 | 思想・文学
11月9日、シンガポールの古本屋で3.80シンガポールドルで購入した本を本日読了、

「水曜日の朝、午前三時 蓮見圭一 新潮文庫」

A級戦犯を出してきたりとちょっと設定が陳腐ながらも、まぁ読ませる1冊でした。プロットが微妙にうまい為か、その設定の浅さに目をつぶれる小説とも思えます。もしかしたらそれが筆力なのか?

ちょっと読書に疲れたときに、息抜きで読む1冊でしょう。

本日読了、「大地の咆哮 杉本信行」

2007-11-11 14:12:19 | 政治・経済
11月9日、古本屋で11.30シンガポールドルで購入した本を本日読了。

「大地の咆哮 杉本信行 PHP」

上海総領事の職にあった著者の目から見る中国の現実を記した1冊です。

興味深い考察や事実を易く書かれたこの本は、オススメの1冊です。
かの国のどうにも動きの取れない政治経済の状況がこの本からは読み取れます。
どう日本が、日本人が付き合っていくかが、示唆されてもいます。

悩み自殺した領事館員のことが、またご自身の病状がこの本を記す要因であったのでしょう。
しかしながら、今更ながらに女性問題で脅される外務官僚の用心のなさというものも考えてしまいます。

11月4日読了、「草枕 夏目漱石」

2007-11-11 14:01:13 | 思想・文学
11月4日、読了

「草枕 夏目漱石 岩波文庫」

読書をする者としては、あまり読みたくなくても、読み始めてだめだと思えても、読みべき本と言うものがあるような気がします。

ということで、修行の1冊。

「智に働けば角が立つ、上に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。」

この出だしを読めば十分に思える1冊ではありましたが・・・・・・。