「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

折れた竜骨 上・下 米澤穂信 創元推理文庫

2013-09-24 03:19:15 | 思想・文学
独特の世界を持つ物語が暗い基調の中で語られます。

上=「『警戒するのは悪くない。次は観察、そして論理だ』」p29
下=「不可解にも扉が閉ざされている場合、それは『何らかの方法で』閉じられたのだと解すべし、と」p188

魔術が物語の中にあるも、大切なのは論理であるという事。

とっつきにくい小説家と思いきや、上下2冊はさらっと読める内容。
家で週末に読んだものの、旅行先に持っていくにちょうどよい小説でした。

文庫本の装丁の絵が何ともいい感じです。