「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

秘録・日本国防軍 クーデター計画 阿羅健一 講談社 (13年8月23日読了)

2013-08-23 09:51:14 | 歴史・戦争
「私はこのドラマを見たとき、歴史というものはこのようにして歪められていくのか、と思った。」P4

戦後の服部卓四郎の戦史編纂、情報収集、自衛隊への関わりを描いた1冊。
服部と言えば、ノモンハンでの責任を追及されずに、辻と共に戦争指導の中心である参謀本部作戦課にいた人物として色眼鏡で見ていましたが・・・・・・。

この本で記載されている事が正しい正しくないとの視点でなく、違った目から見る必要があるという事。
戦後の自衛隊設立への道順が内務官僚を主導する旧軍の排除の中で行われた事が、今の自衛隊の原型をつくってしまった事。

作家の上記の言葉が重く感じます。

440ページの海軍士官を将校と記載するのは?
最後にある参考文献の一覧は参考になります。


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