「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

12月13日読了、「「事件」を見にゆく 吉岡忍」

2006-12-15 14:47:56 | その他
懐かしい80年代末を思い出しながら読みました。

「「事件」をみにゆく 吉岡忍 文春文庫」

ソ連がまだ健在で、オウムも地下鉄サリン事件を起こしておらず、当然ながらNYCにWTCが聳え立っていたであろう、あの頃。

’87年~’88年にかけて週間文春に書かれたもののまとめがこの1冊です。

懐かしむためにも読んでみては・・・・・・。ところで、20年後の今、ローリング・ストーンズがまだやっているとは当時著者も思ってはいなかったことでしょう。

本日読了、「「戦前」という時代 山本夏彦」

2006-12-04 20:18:59 | 歴史・戦争
本日読了は、

「「戦前」という時代 山本夏彦 文春文庫」

「戦前」という時代がまっ暗というのは嘘だという書き出しで始まり、明治の失われた漢詩をそのよりどころとする文語的語彙が滅んでいったことについての記載に終わるエッセイ集。

寝る前に読むに適した本。

理解できないところや話・言葉もあるものの、なかなか読み応えのある1冊。あまり本を読まない人にとってはちょっと辛い1冊でもあるかもしれません。


そういえば、誰かのエッセイで真珠湾攻撃を知ると、もやもやとした雲が去ったような爽快感を感じたとあったことを改めて思い出しました。