“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

仮設住宅のいたたまれない話

2013年08月29日 06時01分38秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

今朝もひんやりとした空気が気持ち良い仙台市です。

私の大好きな花のひとつで、何回も紹介しています。我が家のオクラが元気です。8月になって暑くなり、がぜん元気になったオクラです。たまたま、花と実が隣り合っているので撮影してみました。淡い黄色と黒っぽいえんじ色の底(花の中心)のコントラストがたまりません。

さて、先日聞いた仮設住宅のある一面の話ですが、いたたまれないような話ばかりでした。

一人暮らしの方が猫や犬を飼い始め、糞尿が無秩序に垂れ流しにされてとんでもないことになっている。寂しくて寂しくてしかたがないためペットを飼いはじめたが、しつけの仕方がわからないためたいへんなことになっているとのこと。

今までは自粛していたヤッちゃんのような人が世話役の方や自治会役員などを脅している話。脅すといっても、犯罪まではいっていないのですが、「こんなことやめてっください」と注意するとキレル人が増えているとのこと。特にヤッちゃん系の人は感情が抑えられなくなったのでは・・・

今まで住んでいたおばあちゃんが引っ越して居なくなりいつのまにか孫のような人が住んでいて、彼女を連れ込んでいる・・・

役所は「個人情報」ということで誰が住んでいるか教えてくれない。

こんな状態で、仮設住宅を自治している方たちの努力に尊敬の念をいだきます。

極め付け

自分のウチがわ分からなくなったというおばあちゃんに住所を聞いたところ、被災前の住所を正確に言った    

 

唖然とします。     

 

仮設住宅の自治会長さんはこの事実で仮設住宅の状態の複雑な状況を表現しています。高齢化、話し相手が居ない、何もすることが無くボケやすい、

今までの生業(ありわい)が奪われ、慣れない仮設住宅に住むことで多くの苦渋を味わっています。

それにしても、遅すぎる復興のため、こんなことが拡大しています。


反省:金融危機と国民収奪

2013年08月28日 10時52分35秒 | 臼蔵の呟き

08年の金融危機を振り返る記事が日本経済新聞でまとめてみることができるようになっています。世界各国の対応が求められた金融危機です。その端緒はアメリカの金融機関によるバブルです。金融機関が自らの利益のために住宅融資を金融商品として売り出し、世界の金融機関が利益を生み出す商品として飛びつき、その証券が紙切れと化した金融危機です。日本では中曽根によるバブルで不動産の買いあさり、暴騰がおき、北海道の原野などが買いあさられました。結果は、土地の暴落、ゼネコン、不動産を買いあさった企業の財務破綻がおき、その救済を税金で行いました。特にひどかったのは、資金を供給した大手金融機関の不良債権が多額になり、いまだにその後遺症に苦しんでいます。彼らが自作自演で行ったことであり、破綻は自業自得でした。自らの破綻処理、責任を明示した対応であればまだしも、その付けを国民に回し、税金に求めるなどはもってのほかです。この金融危機を受けてゼロ金利政策が正当化され、なけなしの預金金利は0となりました。その結果、国民の収入となるはずの金利が大手金融機関の不良債権穴埋めに補填されることがいまだに続いています。中曽根、橋本、小泉政権がその責任者、張本人です。

アホノミックスで日本経済が再生できるなどは幻想に過ぎません。経済の低迷の最大は、自民党、大手金融機関が作り出した経済構造そのものが陳腐化しているからです。超金融緩和によるバブルが再度日本国民を苦しめることがないようにしなければなりません。大変なことですが。TPP参加、消費税率の引き上げ=法人税率の引き下げ、人為的物価の上昇などが引き起こす日本経済と政治の構造変化を食い止めることがどうしても必要です。

<当時の記事:GM 貸し渋り心配>

金融危機をきっかけに米国の有力企業に景気の先行き懸念が広がっている。経営不振が続くビッグスリー(米自動車大手三社)、ゼネラル・エレクトリック(GE)などの最高経営責任者(CEO)が先週、個人消費や資金調達環境の悪化を心配する見方を相次ぎ示した。リーマン・ブラザーズ破綻を機におひざ元の米国で経営環境が激変。難局をしのぐ耐久力が試される局面だ。
 資金難に悩むゼネラル・モーターズ(GM)のリチャード・ワゴナー会長はリーマン破綻の翌十六日、「米政府に要請中の低利融資の枠組みに影響はない」と政府融資の確保に自信を示す一方、「あらゆる業種で資金調達が厳しくなる」と指摘した。十九日夕には、金融機関から与えられていた融資枠四十五億ドル(約四千八百億円)を全額使うと発表。金融収縮に備え、あらゆる手段をとりつつある。
 本業回復はガソリン価格の高騰が一服したことで、個人消費の動向が焦点。ワゴナー会長は「消費者心理に影響するし、貸し渋りも強まるかもしれない」とも述べ、自動車販売の足を引っ張る懸念も示した。
 フォード・モーターのアラン・ムラーリー社長はリーマン破綻後、手元流動性について「良い状態にある」と強調したが、景気動向には慎重だ。「多くの人が今年の米国内総生産(GDP)が一・五%成長すると予測していても、米国は明らかに景気がスローダウンしている」と指摘した。
 事業の幅広さや経済活動全般にかかわる事業内容で「ベルウエザー(指標)銘柄」と呼ばれる企業にも警戒感が漂う。GEのジェフリー・イメルト会長は十七日、市場拡大を期待する環境・エネルギー分野で「(金融収縮が)成長の重荷になりかねない」と述べた。
 米主要企業の株価は十五日以降、リーマン破綻や米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の経営危機をきっかけに急落。米政府の金融危機への対処で、週末にかけて元の水準にほぼ戻った。フェデックスのフレデリック・スミス会長は「金融界と産業界の動向が重ならないことが多々ある」とも指摘するが、金融混乱の余波が広がっていくのはこれからだ。
 米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のチーフエコノミスト、デビッド・ウィス氏は「『ガタガタの年』になった。金融市場の収縮や住宅価格の下落が続くと、深刻な不況に陥りかねない」と指摘している。


東北電力 騙したな!

2013年08月28日 06時00分17秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

今朝の仙台市も涼しくて気持ちの良い朝です。室内の温度計でも24度と過ごしやすい気温です。

アイビーゼラニウム  ちょっとボケていますが、鮮やかなピンク色の花です。普通のゼラニウムとは葉の質感が全く違います。春から晩秋まで咲き続けてくれます。

 

東北電力は赤字だとして9月1日から家庭用で10%弱の値上げ申請をし認可されています。しかし、本日の地方紙・河北新報では「東北電、家庭向け黒字」と一面トップで大きく報じられています。残念ながら、WEb版がまだ出ていないようですが「 」内の文字のキーワードで検索してみてください。すぐに引っかかると思います。記事によると、経済産業省が今月発表した大手電力各社の2012年度部門別収支計算書で、東北電力が唯一、家庭向け部門で黒字を保ったことがわかった、としています。

消費者を騙して値上げ申請したことになります。東北は東日本大震災に苦しみ、値上げは被災者に配慮してほしいと要求してきましたが、これでは値上げの根拠そのものがウソだったということになります。東北電力が東日本大震災後に不眠不休で停電を早く復旧させるために頑張っていたことは誰でも知っています。地域の中で信頼されていることも事実です。その信頼を裏切るとは・・・

東北電力の海輪社長は一週間前に次のように言っていました。うそつき!

電気料金のメニュー多様化 東北電社長、黒字転換に意欲

 東北電力の海輪誠社長は21日、河北新報社のインタビューに応じ、9月1日実施の電気料金引き上げに関連して「家庭向け、企業向けとも新たな料金メニューを検討して負担軽減を図る」などと述べた。収支見通しについては「4期連続の赤字は許されない」と今期決算の黒字化にあらためて意欲を見せた。
 海輪社長は家庭向けの値上げ(平均8.94%)について「仮設住宅など使用量が少ない家庭では上げ幅が5%前後と、結果的に優遇されるよう設定した」と説明。電力市場の全面自由化を見越し、料金メニューの多様化で新電力などとの競合に備える考えも示した。
 電気料金の上げ幅をめぐる国の査定では、料金原価に含まれる人件費や資材調達費などの削減目標が示された。今後の経営合理化策について「従業員のモチベーションや取引企業、地域経済への悪影響を考慮する必要がある」と語り、必ずしも数値目標にこだわらない姿勢を明らかにした。
 東北電は2011年3月期から赤字決算が続く。海輪社長は今期決算について「赤字は株主にも申し訳ない。黒字転換で内部留保を積み増し、将来のリスクに備えたい」と語った。
 運転停止中の女川原発(宮城県女川町、石巻市)と東通原発(青森県東通村)にも言及。「原子力は経済性が高い上、(多様な発電手段を持つことで)火力発電の燃料費抑制と電気料金の低廉化につながる」と再稼働の必要性を強調した。
 東北電は2月に国に電気料金引き上げを申請し、今月6日に経済産業相の認可を得た。同社の本格的な値上げ改定は33年ぶり。


消費税率の引き上げと法人税率引き下げのからくり

2013年08月27日 10時58分42秒 | 臼蔵の呟き

新自由主義経済を信奉し、政治経済の基本としている国家の多くに共通する徴税方針が、消費税率の無制限の引き上げ、一方で法人税率の引き下げ競争です。その日本版が、安倍、自民党政権によって演じられています。安倍、自民党政権がいかにモラルのない政権かが証明されています。

そもそも、税制とは富裕層、高額所得者からより多くの税金を徴収し、貧困層、低所得者への必要経費の移転をするところに社会的な存在意味があります。しかし、新自由主義者の主張の特徴は、利益を最大化させるためには社会的負担、税金などの負担を最小化させる。出来れば、法人税、所得税を負担しないことを狙っています。その現実版が、租税回避措置です。イギリス領ケイマン諸島が租税回避地として利用され、アメリカ、イギリス、日本などの大手企業、多国籍企業が形式上の本社を置くことで、法人税、所得税などを支払わないことが横行しています。形の変わった脱税を大手企業が行っているわけです。先進国サミットでも問題視され始めています。理由は、国家財政の減少、赤字の拡大に耐えられなくなってきているからです。

日本は、赤字国債、財政赤字が1000兆円を超えました。その財政赤字を作り出した張本人が自公政権であり、その赤字要因を作り出した張本人が経団連です。バブルを作り出し、ゼネコン、金融機関救済と称して税金の投入を行ったのが自民党政権でした。また、景気対策と称して必要のない道路、ダム、港湾、空港を次々と作り、湯水のように税金を投入し、財政の赤字額を増加させてきました。その付けを全く責任がない消費者、普通の国民、低所得者・貧困層に負わせるなどはお門違いもはなはだしいといわざるを得ません。

 <法人税率の引き下げと消費税率引き上げ>

安倍晋三首相は26日、訪問先のクウェートで同行記者団に対し、消費税率引き上げに伴い、法人税減税も検討する考えを示した。「景気回復、デフレ脱却という大きな目標がある。何をなすべきかという観点も十分に踏まえながら議論してもらいたい」と述べた。憲法解釈の見直しによる集団的自衛権の行使容認に関し、公明党に配慮する意向を強調した。消費税増税の判断については「集中点検会合の結果を受け、さまざまな指標を踏まえて、秋に判断したい」と表明した。首相は集団的自衛権の行使容認に関する判断時期に関し「有識者懇談会の議論を見守りたい」などと言明。

<消費税率引き上げの準備と御用意見聴取>

来年4月に予定される消費税率が景気に与える影響を検討するため、有識者や専門家から意見を聞く集中点検会合が26日、官邸で始まった。初日は7人から増税に関する賛否両論が出た。会合は31日まで計60人から意見を聴取する。安倍晋三首相は今秋、経済指標や有識者の意見を踏まえ、消費税率の是非を最終判断するが、有識者の意見は賛否の入り乱れる可能性が高く、補正予算などの影響緩和策も含めた議論が活発化しそうだ。

 会合は安倍首相の指示を受けて、経済財政諮問会議のもとで開催。麻生太郎財務相は有識者らを前に「多様なご意見をうかがいたい」とあいさつした。甘利明経済再生担当相が9月上旬に有識者らの意見をまとめて安倍首相に報告する。26日の会合では、米倉弘昌・経団連会長が「事業者と消費者はそれぞれ消費税が引き上げられることを前提に経済活動をやっている。この段階で覆されると実体経済も非常に大きな影響を受けざるを得ない」と、消費税率5%から8%への予定通りの増税に賛成。古賀伸明・連合会長、増田寛也・東大大学院客員教授、加藤淳子・東大大学院教授、古市憲寿東大大学院生の4人も、それぞれ賛成意見を述べた。

 これに対し、岩田一政・日本経済研究センター理事長は「早期デフレ脱却の観点から、5年間にわたり1%ずつ引き上げてはどうか」と提案。そのうえで、予定通り税率を来春に8%、15年10月に10%に引き上げる場合には「景気への影響の緩和措置を行うべきだ」とも述べた。

 一方、主婦連合会の山根香織会長は「給料も上がらない今の状態で増税を強行すれば貧困や格差が必ず拡大する。増税は今すべきではない」と、唯一増税に反対意見を述べた。

 27日は経済と金融をテーマに内閣官房参与の浜田宏一エール大名誉教授やエコノミストら計9人から意見を聞く。

 

新自由主義経済を信奉し、政治経済の基本としている国家の多くに共通する徴税方針が、消費税率の無制限の引き上げ、一方で法人税率の引き下げ競争です。その日本版が、安倍、自民党政権によって演じられています。安倍、自民党政権がいかにモラルのない政権かが証明されています。

そもそも、税制とは富裕層、高額所得者からより多くの税金を徴収し、貧困層、低所得者への必要経費の移転をするところに社会的な存在意味があります。しかし、新自由主義者の主張の特徴は、利益を最大化させるためには社会的負担、税金などの負担を最小化させる。出来れば、法人税、所得税を負担しないことを狙っています。その現実版が、租税回避措置です。イギリス領ケイマン諸島が租税回避地として利用され、アメリカ、イギリス、日本などの大手企業、多国籍企業が形式上の本社を置くことで、法人税、所得税などを支払わないことが横行しています。形の変わった脱税を大手企業が行っているわけです。先進国サミットでも問題視され始めています。理由は、国家財政の減少、赤字の拡大に耐えられなくなってきているからです。

日本は、赤字国債、財政赤字が1000兆円を超えました。その財政赤字を作り出した張本人が自公政権であり、その赤字要因を作り出した張本人が経団連です。バブルを作り出し、ゼネコン、金融機関救済と称して税金の投入を行ったのが自民党政権でした。また、景気対策と称して必要のない道路、ダム、港湾、空港を次々と作り、湯水のように税金を投入し、財政の赤字額を増加させてきました。その付けを全く責任がない消費者、普通の国民、低所得者・貧困層に負わせるなどはお門違いもはなはだしいといわざるを得ません。

 

<法人税率の引き下げと消費税率引き上げ>

安倍晋三首相は26日、訪問先のクウェートで同行記者団に対し、消費税率引き上げに伴い、法人税減税も検討する考えを示した。「景気回復、デフレ脱却という大きな目標がある。何をなすべきかという観点も十分に踏まえながら議論してもらいたい」と述べた。憲法解釈の見直しによる集団的自衛権の行使容認に関し、公明党に配慮する意向を強調した。

 消費税増税の判断については「集中点検会合の結果を受け、さまざまな指標を踏まえて、秋に判断したい」と表明した。

 首相は集団的自衛権の行使容認に関する判断時期に関し「有識者懇談会の議論を見守りたい」などと言明。

<消費税率引き上げの準備と御用意見聴取>

来年4月に予定される消費増税が景気に与える影響を検討するため、有識者や専門家から意見を聞く集中点検会合が26日、官邸で始まった。初日は7人から増税に関する賛否両論が出た。会合は31日まで計60人から意見を聴取する。安倍晋三首相は今秋、経済指標や有識者の意見を踏まえ、消費増税の是非を最終判断するが、有識者の意見は賛否の入り乱れる可能性が高く、補正予算などの影響緩和策も含めた議論が活発化しそうだ。

 会合は安倍首相の指示を受けて、経済財政諮問会議のもとで開催。麻生太郎財務相は有識者らを前に「多様なご意見をうかがいたい」とあいさつした。甘利明経済再生担当相が9月上旬に有識者らの意見をまとめて安倍首相に報告する。

 26日の会合では、米倉弘昌・経団連会長が「事業者と消費者はそれぞれ消費税が引き上げられることを前提に経済活動をやっている。この段階で覆されると実体経済も非常に大きな影響を受けざるを得ない」と、消費税率5%から8%への予定通りの増税に賛成。古賀伸明・連合会長、増田寛也・東大大学院客員教授、加藤淳子・東大大学院教授、古市憲寿東大大学院生の4人も、それぞれ賛成意見を述べた。

 これに対し、岩田一政・日本経済研究センター理事長は「早期デフレ脱却の観点から、5年間にわたり1%ずつ引き上げてはどうか」と提案。そのうえで、予定通り税率を来春に8%、15年10月に10%に引き上げる場合には「景気への影響の緩和措置を行うべきだ」とも述べた。

 一方、主婦連合会の山根香織会長は「給料も上がらない今の状態で増税を強行すれば貧困や格差が必ず拡大する。増税は今すべきではない」と、唯一増税に反対意見を述べた。

 27日は経済と金融をテーマに内閣官房参与の浜田宏一エール大名誉教授やエコノミストら計9人から意見を聞く。


生きて生きて生き抜いて

2013年08月27日 05時58分01秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

今朝は、バケツをひっくりかえしたような雨の音で目がさめました。今日は植物たちへの水やりをしなくてよいようです。ラッキーです。

ニチニチソウ(日日草)  品種名 ちゅらビンカ

沖縄の情熱的な雰囲気から付けられた名前でしょうか。少し大きな花で赤と白のコントラストがはっきりしています。

島根県松江市の「はだしのゲン」の閲覧制限は、撤回されました。教育委員会の事務局だけの適当な判断から閲覧制限がされていましたが、よく吟味されていたわけでもなく、右翼的な発想からきたものでもなく、ただ何となく問題がありそうな描写があるというものでしょう。騒がれたために、合わてて協議したら「撤回」ということになりました。

背景には、教育委員会の方たちの偏見があったように思えてなりません。子どもたちは、もっと判断できる力を持っていますよ。この市教委は「知る権利」について無知であるとしか言いようがありません、もっと言えば教育現場の人間には適していません。子どもの発達・成長ということを真剣に考えているとは考えられません。

ウチにある「はだしのゲン」は7巻が1980年1月10日初版です。33年も前の本です。8、9、10巻が無いので、買い求めましょう。ところで、広島の平和記念展示館で「はだしのゲン」の原画展をやっていました。作者の中沢啓治さんが昨年亡くなったために開催されていたと思います。多くの子どもたちが訪れていました。

この入口のパネルは、第4巻の表紙の使われている絵です。題名は「まっすぐ伸びよ青い麦の巻」です。なんと、まじめな題名でしょう。そして、この原画展のテーマは「生きて生きて生き抜いて」です。

さすがに広島の方たちは、「はだしのゲン」のすばらしさをわかっています。この漫画は、女性への暴力とか乱暴な描写とか目先の表面的なことではなく、それも含めて、原爆の悲惨さと生き抜こうとする人間を表現しているのです。直接的な表現は少ないですが、反戦・平和を訴えているものです。憲法9条改悪しようと企んでいる人こそ読んでほしいものです。松江市の今回の問題で、「はだしのゲン」が脚光を浴びて見直されたという点では良かったのかもしれません(皮肉かも)。