“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

東京電力には統治能力がない

2013年08月22日 12時54分31秒 | 臼蔵の呟き

福島第一原発以外で、このような事故が起きれば、稼動停止、県、立地自治体が抗議と緊急対応策を要求するような大事故です。ところが、福島第一原発では、繰り返し汚染水が漏れ出し、しかも、1日の増加分の大半が地中に漏洩した。また、その汚染水の汚染度は、放射性物質を大量に含んでいる。事故レベルはレベル3と指摘されています。しかし、安倍、自民党政権は何も対応せず、すべて東京電力と原子力規制委員会まかせています。

その一方で経済協力、原子力発電所設備、建設の売込みで、中近東に安倍自身が出向くことが発表されています。自民党政権が口では、福島第一原発事故対策を優先するといいながら、実態は、成り行き任せ。東京電力まかせを続けています。安倍、自民党政権はその本質において、原子力エネルギー依存、原子力発電所再稼動容認、電力会社、原子力産業の利益擁護を政策的支柱としています。選挙戦術として、選挙民の受けがよい、口当たりのよい課題、話のみを宣伝し、彼らの狙い、本質は出来る限り隠すことが続いています。福島第一原発事故への対応は、彼らの狙いがどこにあり、彼らの政治姿勢がどのようなものかを推し量る上での試金石となっていると思います。

野田民主党政権が行った、福島第一原発事故の収束宣言は間違いであり、実態としてはうそであったこと。その収束宣言が間違っていることを理解しているのみの関わらず、無視して、電力会社、原子力産業に不都合なことには目を瞑り対応をしない。こんなことが許されてよいはずはありません。3.11震災の復旧、復興は2年半たっても進まず、原子力発電所事故に至っては、ゼネコンの儲けに貢献する事業は進めたとしても事故収束に必要なあらゆる対応策は、東京電力にすべて任せることが続いています。この結果、福島県、浜通り地区の復旧、海洋の汚染防止、漁業環境の改善などは見通しが立たない状況が続きます。

原子力発電の建設、エネルギー政策を主導したのは自民党政権、経済産業省であり、福島第一原発事故の収拾は、自民党政権、経済産業省が主体となって、あらゆる英知の結集、対策の起案、実施が必要です。

<社説:東京電力福島第一原発汚染水漏洩>

たかが水漏れと侮っていたのだろうか。レベル3。大事故に重なる大事故と言っていい。福島第一原発内で大量の高濃度汚染水が漏れていた。止められる見込みもついていない。国は無責任すぎないか。

これは新しい事故である。

それも、ただの事故ではない。原子力規制委員会は、国際的な尺度(INES)に合わせたこの事故の重大性の暫定評価をレベル1からレベル3まで引き上げる。レベル3は「重大な異常事象」と定義され、レベル4以上が「事故」ということになっている。

 しかし、一般の常識に照らせばそれは重大な事故であり、人災ではないのだろうか。

 レベル7の「深刻な事故」に分類される福島原発は、収束に向かうどころか、大事故の上に大事故を日常的に重ねている状態だ。これでは漁師たちだけでなく、周辺住民もたまらない。汚染水漏れを起こしたとみられるタンクは、二年前から応急的に導入された「フランジ型」と呼ばれるタイプである。

 鋼鉄の板をつなぎ合わせてボルトで留めたもの。つなぎ目はゴムパッキンで埋めてある。水漏れの危険があることは素人にも分かる。近づくだけで人の命が危険になるような、高濃度汚染水の保管場所とは思えない。二十五メートルプール一杯分もの水漏れを見逃していたずさんな管理体制のこともある。そのうち、海へ流せばいいと、高をくくっていたのではないか。

 国際的な影響も出た。

 韓国のアシアナ航空は十月以降、ソウル-福島間のチャーター便の運航を止めるという。このままだと波紋はさまざまに広がりかねない。溶接型のタンクを一基造るのに数カ月かかるとか、周囲を凍土壁で囲むのに一~二年かかるとか、費用を負担するのは誰かとか、そんな悠長なことを言っている場合ではないはずだ。内外の不安に対してもっと真剣な危機感を持って対策を急いでもらいたい。レベル3の事故を何とかせねば、レベル7を収拾できるはずもない。

 国民の東電への不信は、さらに高まった。今や政府への不信も募りかねない。

 産・官・学の総力を挙げて地下水の流入箇所と流出場所を突き止め、ふさぐ努力をしてほしい。今この瞬間にもタンクから漏れ出ていくのは、この国の安全と信用なのである。


イスラエル高官の発言

2013年08月22日 10時59分40秒 | 臼蔵の呟き

イスラエル政府高官が、フェイスブックで広島、長崎の原爆被害者追悼式典を「独善的でうんざり」などと書き込んだ件で、批判が起きています。その発言を謝罪する意味でイスラエル政府、首相補佐官が謝罪の意を表明する出来事が起きています。

「広島と長崎は日本の侵略が招いた結果であり、事業自得である。追悼式典は一人のよがりでうんざり」との表明は、個人的な発言であったとしても人間性、イスラエル政府に関与する官僚としても失格といわざるを得ません。イスラエル人は第二次大戦においてナチスドイツで民族浄化作戦で無差別殺人の対象にされた人民です。そのイスラエル人、政府の高官の発言としても自らの過去、迫害の歴史との関係でも許せない発言です。

<報道>

広島、長崎への原爆投下について、イスラエル政府の高官が自らのフェイスブックに「日本の侵略の当然の結果だ。(平和祈念式典は)独り善がりで、うんざりしている」などと書き込み、現地の日本大使館がイスラエル外務省に抗議していたことが、15日分かった。

 この高官は、広報・離散民省幹部のダニエル・シーマン氏。8日に書き込みを行ったとみられている。地元紙ハアレツなどによると、同氏は近く、首相府のインターネット広報部門の責任者に就任する予定だったが、14日から停職処分になっている。

 同氏は「日本が追悼すべきなのは、中国や韓国の侵略犠牲者だ」とも書き込んだ。書き込みは、すでに削除されている。首相府の広報部門は、「(書き込みの内容は)受け入れがたいものであり、政府の立場を表したものではない」としている。

 


毒を食らわば皿まで

2013年08月22日 05時53分18秒 | 蜂助の呟き

こんにちは。蜂助です。

本日の仙台市はどんよりと曇っていますが、涼しくて気持ちが良い朝です。

岩手県平泉町の毛越寺のききょうの花です。秋らしい雰囲気ですが、この日は実は30度を超える猛暑でした。

昨日の臼蔵さんの話は全く同感です。私もオスプレイについての話を書きます。

殺人垂直離陸ヘリコプターのオスプレイが日本に24機ありますが、すべてアメリカ海兵隊のもので23機は沖縄県普天間基地にあり1機は私の記憶では山口県岩国基地に残っているという報道以降消息不明です。たぶん、こっそりと沖縄に飛び立ったのでしょう。いずれにしても24機のオスプレイが日本にあり、アメリカ本土では都市部を飛行しないようにしていたり、未亡人製造機と呼ばれたりしているのに対して、日本を植民地とでも思っているかのようなやり放題の行為です。

このオスプレイを日本の陸上自衛隊が2015年度に導入しようとしているというのですから驚きです。沖縄県民ならずとも、大阪市の橋下市長以外は誰もがいらないと思っているのに、こんな殺人欠陥ヘリコプターを導入しようとしていることに怒りを感じ得ません。陸上自衛隊幹部や防衛省の役人と政府は頭がおかしいのではないでしょうか。

アメリカ軍が持ち込んで日本人が反対しているものを、日本軍(失礼)、自衛隊が持ち込もうとしている、この感覚はアメリカを擁護しようとしているのでしょうか。そもそも、オスプレイは何をするヘリコプターか考えれば、よけい信じられません。こんなものは自衛のために必要ありません。アメリカでも殴り込み部隊である海兵隊が攻撃するために持ち、訓練しているヘリコプターです。アメリカ空軍もこれを日本に持ち込もうとしていますが、急襲するために必要な輸送機だからです。

陸上自衛隊をアメリカ海兵隊のように他国への侵攻部隊へと変えようとする意図と意志が透けて見えます。

 

現在でも仙台市若林区荒浜(深沼)付近の海岸部に残っている(たぶん海から1キロ以上離れている)建物です。一階は飲食店、二階・三階はアパートのように見えます。写真の奥が海です。

まもなく東日本大震災から2年半が経ちます。