“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

カネボウ美白化粧品の問題

2013年09月03日 15時31分49秒 | 臼蔵の呟き

カネボウの関連会社として制度化粧品を製造販売していたカネボウ化粧品。紡績産業の衰退を化粧品の製造販売で補ったというのが歴史だと思います。日本の化粧品メーカーで制度化粧品を製造販売してきたのは資生堂、カネボウなどです。そのほかにコーセーなどがありました。花王化粧品は歴史が浅く、前記制度品メーカーに比べたら、新参勢力です。

昨日のNHKニュース報道によれば、美白商品化粧品の原料に、過去において色素を破壊する原料と同種の原料を使用していたとのことでした。しかも、学会で過去の原料が色素破壊の要因としてきた論文を根拠として問題がないかのごとく引用していたことも指摘されました。書いた山口大学教授も自分の研究結果が捻じ曲げて引用されていると指摘をしていました。

また、カネボウ化粧品は利用者、皮膚科の指摘も受けていたにもかかわらず、その指摘を無視して製造販売を中止することなく、販売し続けた結果10000人を超える白斑症状を引き起こしてしまいました。カネボウ化粧品の企業姿勢、倫理観、危機管理体制は異常であり、このような姿勢は東京電力の福島第一原発事故とそっくりです。利益のためには自らにとって不都合な情報を遮断し、対応をしない。その結果、地域、利用者、市民に多大な被害、不利益をもたらす大手企業の姿勢は批判されて当然ですし、政府のおざなりな対応(製造販売を許可した)も検証されるべきです。

<カネボウ化粧品の問題>

カネボウ化粧品が、美白化粧品で肌がまだらに白くなる白斑の問題を受け、社内の幹部会議で対象製品の自主回収を決めた後も、回収発表の7月4日まで1週間近く出荷を続けていたことが2日、分かった。多くの販売店は発表当日まで問題を知らず、その間も通常通り店頭で販売していた。結果的に被害拡大を招いた可能性がある。

 カネボウは「相談窓口の開設などに時間が必要で、出荷を止めてしまうと事前に情報が外部に漏れて混乱を招く恐れがあった」(広報・ブランディンググループ)と説明するが、消費者庁は「消費者を後回しにした」(幹部)と批判している。


政治の怠慢、東京電力の汚染水漏洩が止まらない。

2013年09月03日 10時58分43秒 | 臼蔵の呟き

この程度のことでは驚かない。安倍、自民党政権、経済産業省の意識です。国民があきらめかけている。福島原発の事故の記憶を薄れさせる、薄れるのを待っている。期待しているとしか言いようがない事故対応です。世界各国からも汚染水対策は破綻している。非常に深刻な事故レベルにあると指摘されても、安倍政権はすべて東京電力任せにしています。閉会中の国会では審議もせず、放置して、政治が果たすべき役割、義務を放棄しています。その一方で緊急性の全くない集団自衛権の容認、消費税率引き上げの御用学者、財界代表者を使った政治宣伝を大々的に行っています。

福島第一原発の汚染水漏洩問題が政治問題化すれば、オリンピック東京開催が危うくなるとの政治的な思惑も働いています。本当に、何を考えているのかといいたい安倍、自民党政権、東京都知事たちです。東北地域の核物質汚染、太平洋の放射能汚染は広がりも、時間的な長さでも日本政府が緊急に、対策を起案し、実行すべき段階です。何を考えているのかと怒り心頭です。このような人物、政権がまともな経済対策、TPP交渉ができるとは思えません。

過疎化に悩む地域、自治体に原子力発電所を押し付け、放射能汚染事故を引き起こしても一切の責任を取らず、電力会社と自治体任せにする。事故費用はすべて利用者である国民に負担をさせる。このような低い経営モラル、仕組みは本当に深刻です。

<東京電力の汚染水漏洩>

東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、約300トンが漏えいしたタンクの設置に携わった男性作業員が、1日までに共同通信の取材に応じ「次から次へとタンクを造らなければならなかった。品質管理より造ることが優先で『漏れるのではないか』との心配はあった」と証言した。

 男性は下請け会社の作業員として約2年前、タンク群の設置に携わった。

 タンクは鋼鉄製の円筒形で容量約千トン。底部と側面、上部などの鋼板接合部をボルトで締めて組み立てる「フランジ型」。増え続ける汚染水対策のため、東電などからは工期を守るよう指示され、3日に1基のペースで設置し続けた。


原発は人類と地球と共存できない

2013年09月03日 05時55分19秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

ウチのメロンがまもなく食べられます。「ころたん」というグリーンカーテンにしながらメロンが出来るという品種です。ソフトボールより少し大きい位の実を6つ付けています。レモン色が濃い黄色になると食べごろになります。

福島第一原発の汚染水は心配です。原因はタンク底板接合部だそうですが、このようなタンクの弱さは継ぎ目だと素人でもわかるのに何で、こんなことになっているのでしょうか。新たに別のタンク1基の近くで毎時100ミリシーベルト異常の高線量と検出したと発表されています。しかし、この時の線量計は最高で100ミリシーベルト毎時までしか測れない線量計だという間抜けな話しで、実際はそれ以上のようです。

福島第一原発の汚染水対策に数百億円の税金が投入されます。これで、汚染水漏れが無くなるとは考えられません。根本的に汚染水を出さないためには、1号機~4号機までに実態を解明し、放射性物質の撤去の見通しを立てることが必要ですが、今回の税金投入はここではありません。なんだか原因はわからないが、原発の燃料棒などを冷却するのに大量の水を使いこれが汚染されているのでタンクに貯めた。いつまでこんなことをやるのかも見通しが付かない。このタンクが欠陥で、汚染水が漏れている。漏れた汚染水が海に流れている。その対策のために凍土壁を作る。

だから東京電力ではなく国の税金を数百億円投入する。凍土壁を作ったって、漏れた汚染水はそこで止められるだけで、いずれあふれるのはド素人でもわかります。

バカじゃねえのか!  いつまでこんな状態が続くのか。こんなことをやりながら、原発再稼働と原発輸出をするのは許せません。

原子力発電所は人類と地球に共存することはできません。